045●‘ルシファー’に在任期間?
ーねえ、よく考えると、ルシファーって、ずっと 'ルシファー’だよね。
ーそうね。もう、長いっていうか、永遠って感じ。
ーそれって、さすがに大変じゃない?わたしたち、ちょっと甘えすぎてない?
ーねえ、ルシファー。‘ルシファー’を譲る気はないの?
ー前にも言っただろう。決めたルールに従っている。それが約束だ。
ーいや、まあ、そうなんだけどさ・・・。
ーでも、わたしたちが決めたルールなら、わたしたちで変えてもいいんじゃない?
ーココア、それってヒトの憲法について、あなたがあの世界線で言ったセリフじゃない?
ーあっ、やっぱり憶えてた?
ーいっそのこと、‘ルシファー’の在任期間を決めるってどうかな?
ーそれは・・・質から量への転換ってこと?
ーそうそう。例えば、1万年単位で交代していくとか。
ーそれだと、動乱の時期に担当した人は、出撃回数が増えるってことよね。
ー逆に、‘パクス・ラベリアーナ’みたいな平和な時代が続けば、出番なしで交代か。
ーうーん、それも何だかなあ。誰かに何度も出撃してもらうって、どうなんだろう?
ーやっぱり、一度出撃したら交代って方が、結局は平等かもね。
ーほら、見ろ。あれだけ議論して決めたことなんだから。ヒトの寿命の何倍もかかったぞ。
ーでも、ルシファー・・・やっぱり大変じゃない?
ーみんなの気持ちは、ありがたく受け取っておく。わたしは、まだ、わたしでいい。
そうだ。わたしはルシファー。
アルフィンに戻るのは、もっと先でいい。




