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スクナとて邪神である。絶望し、絶叫し、むしろなにも知り得ないまま死に至るのを見るのが、嫌いなわけじゃない。ただ、その対象が人類ではないだけで。
モンスターが存分に。スクナの中の邪神としての欲を満たしてくれたことに、つい笑い声が出る。だが、この笑い方は保護者からは不評なのだ。いけないいけないと歪んだ口元を手で覆う。
そんなスクナの震える肩をうっとり見ている、他の三人はさておき。
ある程度笑いが収まったため、ドロップアイテムを回収に向かう。ナイアとヨグに指示をし、シュブのもとへドロップアイテムを持ってこさせる。スクナ自身も集めては置き、集めては置きを繰り返すこと四回。肉、風切羽、卵、魔石、宝箱が集まった。特に肉と風切羽が小山を作り、卵は段となり魔石は三十九個、宝箱は二十六個。
めちゃくちゃな数だ。それほど巨大鶏がいたのか、それとも一匹から複数ドロップしたのか。それはともかく。
「ダンジョン出たらオムライス作るから食べよ」
「えー! ジンギスカンはどうするんっすか!?」
「お肉は時間を置いて熟成できるけど卵は新鮮さが命なんだよ」
「オムライス、好きです」
「わたくし、可愛いオムライスがいいわぁ」
「見ろこのちゃんと適応できる二人を。……まあ羊肉は熟成させたり燻製にしたりしよっか、ちょうどハスターが黄金の蜂蜜酒、今年もたくさんくれたしその前の年代物もあるから飲んでいいよ。ぼくは飲めないからお前たちで宴会でもするといい」
「えー……我らが父も参加っすか?」
「卵と鶏肉余りそうだし、おつまみ作るし何よりぼくだけ不参加とか悲しいだろ」
「わーい! 楽しみっす!」
スクナが参加すると聞いて……しかもお手製の料理を自分たちのために作ってくれると聞いて。ナイアは先程までのジンギスカンへの執着を放り投げた。
「可愛いオムライスってドレスドオムライス?」「お花みたいな形のよぉ」「わかった」シュブに質問して「可愛いオムライス」とはなんぞやを解決しながら。
一行は何もいない、いなくならせた草原を越えて、四階層への階段を見つけたのだった。
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