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それは、少しだけ後悔してる話
<#1 振り返らず進んだ先に>
青年の名は中野礼都中野礼都と言う。黒い髪を寝かせた、細身で背の高い19歳。今は一人暮らしをしている。礼都は国で最も強い能力者だった
「さーて、どうしたものか……」
俺の最強なんて2年前の話。2年も経てばブランクも大きい。俺の唯我独尊に対応できる者はいなかった。それで飽きてこの道から抜けた。当時稼いだ貯金で食い繋いできたが、もう限界だ。どうしたものか……
「久々に――
礼都の後ろから、殺意なき気配が現れた。脚に力を入れ、大きく床を蹴り、自分のベッドから距離をとる
「何用……だ?」
そこには、美しい少女が眠っていた。桃色の髪をサイドテールにした、礼都よりも若そうな、下着姿の少女
さーて……どうするよこれ。状況が意味不明だし、誰かに見られたら捕まるのは俺。どこかに捨てるか、このまま頂いて監禁するか。そもそもなぜ下着なのか?俺に食べろと言っているのか?
少女は目を覚ました
「っ……えっと……おはよう」
「おう、おはよ」
面倒だ。起きたからには仕方ない。まずは話し合いをし、結婚の話に持っていく。無理だったら、監禁か?監禁しかないよな?冤罪は困るし、そもそも欲しいし……
「起きて早々に悪いが、俺と結婚しないか?」
「ねえ、服とかないの?」
シカト!?
「服……俺からすれば、そのままでもいいんだが」
「早く用意して」
この女、マジかよ。俺も人に言えないが、どんな教育受けてるんだ?全く……
「分かったよ」
礼都はクローゼットを開いた
俺に見られて頬一つ赤くしない。緊張してる奴の態度にも見えないし、もしかして男として見られてない的な?それはそれで堪能できて嬉しいが、発展はなさそうで悲しいか
「それで、なんで俺の家に急に現れた?」
「ここがホールの先だからね」
「なるほどね。意味わからん」
礼都はシンプルな黒い服とズボンを取り出した
「これでも着ろと言いたいが、これを着たら出ていくだろ?それは困る。なぜなら、俺は変態だからだ。もし着たければ、その格好のまま俺から奪ってみろ!」
礼都はにやけようとしていた。その瞬間、礼都の手元から衣服が消えていた
はっや。見えん。こう見えて国では最強なんだが……
「少しうざいから、君だけは始末するよ」
まずい。今の速度相手に勝てるわけがない。しかし、勝った方が負けた方を好きにできるわけだ。まず考えろ、男が女に負けるはずない。よし、やる気になってきた!!




