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アイランド・デッド  作者: 会原 夏武
4/45

ー4ー

ユウタは目を覚ました。

頭が痛い。

身体を起こした。

二段ベッドの下の段で寝ていたので頭を打った。

「イッッッタ!」

思わず声を上げる。

昨日の晩飯からの記憶が無い。

確か、コウタに無理矢理酒を飲まされて……

取り合えず部屋から出た。

デッキに行く。

ケイとレナ以外は来ていた。

ん……でも部屋には誰も居なかったのに、ケイが居ない?

「ユウタおはよう」

アヤがユウタに言う。

「ん……あぁ……おはよう」

ユウタは目を擦りながら言った。

自分の席に座る。

「大丈夫か?」

イオリが訊いた。

「なんとか……」

と、答えたが大丈夫な筈がない。

「はい、これあげる」

アヤがペットボトルの水をユウタに差し出してきた。

「あぁ……ありがとう」

受け取ってごくごくと飲む。

すると、ネグリジェ一枚のレナがデッキのに上がってきた。

膝まで露出し殆ど下着の様だ。

ユウタは水を吹き出しそうになった。

男子軍は唖然としている。

「おはよー」

レナが目を擦りながら言った。

「なに、その格好は!?はしたない!!」

アヤが言った。

「はしたない……」

レナはテトテトと歩いてきて自分の席に腰を下ろす。

そのすぐ後にケイが来た。

「やあ皆、おはようさん!朝起きたらトイレで寝ててね、参ったよ、ハハハ!!」

ケイも飲んでた様だ。

しかし、今はそんなことを考える余裕はなかった。

「ん?どうした皆?なぜミーに注目する?」

場の流れを知らないケイは辺りを見渡した。

そして「あぁ」と呟いて、

「なんだ、レナ様の淫乱騒動か」

ケイが言った。

当たってはいるのだが……

「インランー?私のどこがインランなの?」

レナがくってかかる。

「いや、見たまんま」

ケイが笑って指を指して言った。

「こら!ケイ、もっと言葉を選びなさい!」

アヤが言う。

「え……じゃあ下着騒動とか」

ケイが言う。

「そうじゃなくて!」

朝から騒がしい人達だ。

ユウタはこれから先の事を考えると、思いやられた。

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