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アイランド・デッド  作者: 会原 夏武
3/45

ー3ー

サキトが行ってしばらくすると船が動き出した。

それから、デッキに机と椅子を人数分出して皆で少し遅めの昼食をとった。

この船はオートパイロットで自働に目的地まで操縦してくれるという。

「この調子なら明日の昼頃にはスカル島に到着するだろう」

と、サキトが昼食のミートソーススパゲッティを頬張りながら言った。

「それにしても、スパゲッティ美味しいな、誰が作ったんだ」

ケイが言った。

「あったしでーす!」

アヤが手を挙げた。

「へぇーアヤ料理できるんだ」

ケイが意外そうに言う。

「何その言い方!?まるで、私が料理できないみたいじゃん!」

アヤがくってかかる。

「まあまあ落ち着きなよ。この後にクッキーも有るから皆で食べてね」

レナが仲裁する。

アヤは漫画の様に頬をプクッーと膨らませたりしている。

そんなアヤにケイはアッカンベーと舌を出していた。

デッキの上での食事はユウタにとっては初めてだった。

陽射しはきついが、風が心地よかった。

ユウタはこの6人とは良く一緒に仕事をしている。

変わり者が多いが皆良い奴だ。

コウタが缶ビールをぐびぐびと飲み干した。

「皆、今日は楽しもうや!」

コウタがそう言った。

缶ビールを掲げる。

仕事に来ていることをすっかり忘れている様だ。


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