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アイランド・デッド  作者: 会原 夏武
29/45

ー29ー

「食料は?」

イオリがサキトに訊いた。

「この人数だと、一日どころか一食で終わりだ」

サキトが答えた。

今、この状況で食料問題は非常にまずい。

現在、午前11時20分。

「そうだ、ここの荷物置場に何か食料が有るんじゃない?」

アヤが言った。

「無理だよ。有ったとしても、何十年も前の物だ。腐っちまってるよ」

イオリが言う。

それを聞いてアヤは俯いた。

「タイチさん」

イオリがタイチに話しかけた。

「はい」

タイチが顔をあげる。

「この島で『食べれる』ものって有りますよね?」

イオリが言った。

「食べれるもの?」

タイチが首を傾げる。

「だから……木の実とか、茸とか」

イオリが言った。

「あぁ……はい、有ります」

タイチが答える。

「それを採れば良いんだ!」

イオリが目を輝かせて言う。

「そうだな……そうしよう」

サキトが賛同した。

「でも……どうするの?外には『奴ら』が居るし」

シノが言った。

久しぶりの発言だ。

「じゃあ、ここで死ぬのを待つか?」

サキトがシノに言った。

「それは……」

シノが言葉につまる。

「よし!決まりだ。タイチさんとイオリはついてきて。それ以外はここで待機だ」

サキトがてきぱきと指示を飛ばした。

「準備開始!」

サキトがそう言って手を二回鳴らした。

それと同時に皆、動き始めた。


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