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アイランド・デッド  作者: 会原 夏武
21/45

ー21ー

「えっと……あの…一緒に食事でも……どうですか?」

彼がそう言ったのは一年前の今頃。

職場で仕事を終えたばかりのレナに声をかけてきた。

「あっ……嫌だったら良いんです」

彼はそう言った。

酷く緊張しているようだ。

「ううん」

レナは首を横にふった。

「喜んで」

彼に笑顔で答えた。

彼女の精一杯の笑顔だった。

そして、二人で行ったところは少し洒落たイタリア料理店。

ワインを飲んで、楽しく喋った。

彼とは、気が合った。

その後、すぐに別れ家に帰った。

数日後に、彼から電話が有った。

「また、会いたい」

との事だった。

それから、彼とは頻繁に会うようになった。

彼と居るときは、心から笑えた。

いつまでも、続いて欲しいと願っていた。

感想など頂ければ嬉しいです。

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