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アイランド・デッド  作者: 会原 夏武
15/45

ー15ー

水田信乃(みずた しの)は、とある飛行場に来ていた。

車から下りて彼等との待ち合わせ場所に移動する。

空を見上げると、雲ひとつ無い晴天だった。

うん、この分なら大丈夫だろう。

と、シノは心の中で言って頷いた。


彼女は大きな倉庫の前に来た。

ここが彼等との待ち合わせ場所だ。

倉庫には『Bー3』

と、言う看板が打ち付けられていた。

「よぉ、シノ」

と、隣から彼女を呼ぶ声が聞こえた。

そこには、まるでスポーツ選手がかけるようなサングラスをしている男が立っていた。

彼は坂田陽介(さかた ようすけ)だ。

彼は現在会社の社長をしている。

この飛行場も彼の会社の系列だ。

歳は29。

シノと同じだ。

ヨウスケとは、高校からの付き合いだ。

本当に、得な人物を友達にしたな。

と、シノは思っていた。

「ルカはまだ?」

シノがヨウスケに訊ねた。

「まだだ」

ヨウスケは即答した。

彼は少々時間にルーズな所がある。

そんなことで、会社を経営出来るのか?

等と、疑問に思う時が有るが、どうやら上手くやっていっている様だ。

しばらくすると、高林瑠花(たかばやし

るか)がやって来た。

済まなさそうな顔をしてシノ達に近づいてくる。

「20分の遅刻」

シノが腕時計を見ながら言う。

「ゴメン、ゴメン」

そう言って、ルカが手を顔の前で合わせる。

彼の謝り方は本当に反省しているのかどうか不明だ。

しかし、彼のおっとりとした笑顔を見ると、怒りが収まっていくのが自分でも解った。

彼は学生の頃から『究極の癒し系』と呼ばれていたのも納得だ。

「さあ、行こう」

ヨウスケがそう言って、倉庫のシャッターを開けるボタンを押した。

そこには、一台の小型飛行機があった。

シノ達はこれから、お洒落に飛行機で空中散歩だ。

本当に良い友達を作ったな。

と、改めてシノは思った。


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