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最終回 「つぎのたびへ」

ウルグスの町の門の前で数十名の男女が集まっている。

職業と年齢がばらばらな人々の目当てはただ一人だけだ。

今日、リリーシャ・エル・アルマータが旅立つのだ。


「領主が病死か、裏で操っていたのはあいつか、それともスケープゴートにされたか」


「私には判りません。まだ敵の死霊使い(ネクロマンサー)に会ってもいないのですから。

それに吸血鬼にもあってみたかったですし」


リリーシャが言うもマルクはそれを嗜めた。


「冗談はよせ、お前が戦うとロクなことにならない」


眉をひそめる教官に対して。


「ロクなことにならんのはウルグスの街に着てからと言うもの毎日だったがな」


ギルド長オスマンが笑いながら言う。


「また来いよ、こんどは良い防具を作ってやる」


そう言うのは鍛冶屋のグレンだ。


「私も忘れないでよね! 連絡待ってるからね!」


受付嬢のマールも最後の言葉を掛けていく。

それぞれが別れの言葉を交わしていく。今生の別れになると予感しているのだろう。

皆との別れの言葉が済んだリリーシャは馬にまたがり皆を見回した。


「もう行くのか」


朝日をバックに教官の顔がほころぶ。

感覚としては長い間友人と過ごしてきた娘が独り立ちしようとしているからだ。


「長居しすぎましたから、私にはまだまだやることがありますので」


馬にまたがったリリーシャは一度振り返り「ありがとう」と言うと突然消えた。

まるで今まで居なかったかのような消え方に皆不思議に思ったが、あのリリーシャなら当然として妙に納得した。


その後、リリーシャ・エル・アルマータの姿を見たものはいない。

いつかその名は伝説の片隅におかれることになる。



※あとがき


リリーシャ・エル・アルマータの活躍いかがだったでしょうか?

少しでも皆様の暇つぶしに役立てれば幸いです。


この作品、実質的に構想から製作まで一ヶ月程度しかありません。

発表からのお休みの三ヶ月は何もしていませんでした。


そのため作者が初心者&見切り発車という今回の作品は、あんの上こんな形で終了しました。

終了させたのは、見苦しくても完結させるべきだという声が身内から上がったからです。

私もそう思いました。


その為今回は行き成りリリーシャが旅立って消えるという少年誌並みの無茶な完結方法をとっています。

想像は掻き立てなくていいです。リリーシャなんていなかったんや、でいいです。


最後までお付き合いしてくださった皆さんありがとう。

予想以上の評価を得てうれしかったです。


また次回作でも来年やるつもりです。

また見切り発車になったらその作品は少年誌並みの最後を迎えるかもしれませんが、

それでもまた笑ってみてやってください。

これからもリトルキャットをよろしくお願いします。


(次はちゃんとした男が主人公だ! ……と考えている)  リトルキャット

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