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第11翼~幽麗なる輝き~



光の街-クレセント

 輝きが閉ざされていく

 深淵の闇へと移動を始めていく

レイ「ここは、静かなんだな。」

 ベランダ(?)で空を眺めている

 昼間の光が嘘のように

 完全な闇に閉ざされている

ヘブン(レプリカ)「えぇ、ここは、外された街―――忘れられた街ですから。」

 静かに応える

 レイは空を見ている

レイ「忘れられた街?」

 レイが問いかける

ヘブン(レプリカ)「えぇ、ここはレプリカの研究施設でした。」

 レイは何も言えなくなる

ヘブン(レプリカ)「私のような劣化レプリカを作る。」

レイ「おまえは―――」

 レイの発言に

ヘブン(レプリカ)「私だけではありませんよ。たぶん、ここの住人はみんな気づいていますよ。自分たちが作られた命だって言うことを。」

 ヘブンは淡々と話している

 レイは逆に驚いている

レイ「なら―――」

ヘブン「作られた命でも、私は私です。自我もありますし、存在もしています。だから、外の世界の住人が何を言おうとも私たちには関係がない。あなたもそうなんじゃありませんか?」

 レイが少し考える

レイ「そうだな。誰か一人でも信じてくれている。だから、オレはオレだ。周りは関係がない。」

ヘブン「そうですね。あなたは、だから生き返れたんですよ。致命的な傷も治った。あなたには、そんな人がいるんですよね。だったら、いつまでもこんな所にいないで、明日にでもその人の下に向かって下さい。(M)噂が実現する前に。」

 レイは何かを考えて

レイ「―――そうですね、明日にでも出て行きますよ。(M)僕がいるとこの町に迷惑をかけるかも知れない。だから―――」

 それぞれの心の言葉を無視して進んでいく

ヘブン「それでは、もう休んではどうですか?」

レイ「あぁ、そうだな。そうさせてもらうよ。」

 レイが部屋に戻っていく

ヘブン「このまま何事も無ければいいんですけどね―――」

森の中

 二人が歩いている

 敵の姿はない

 緊張感もない

 だが、速度は異常なほどに速い

アキ「紅羽くん、もう少し急いでくれませんか?」

 アキは余裕ありげに走っている

 逆に紅羽は息を切らしている

紅羽「(息切れ)そんなこといったって、もう限界なんですよ。」

 すでに全力で走っているようだ

 これ以上の速度は出ない様子

アキ「“咎とされる力よ―――疾風の先駆(せんく)よ。宙なる光と共に我らに風の力を。”」

 アキの言葉と共に

 紅羽の足下に風の固まりが浮かぶ

 それと共にアキの足下にも浮かぶ

 二人が宙に浮かぶ

紅羽「(息切れ)アキさん、こんなコトができるんなら、もっとはやくしてくださいよ・・・」

 抗議など受け付けずに

アキ「ほら、急ぐよ。」

 二人が空を飛び、全力でいく

アビス

 蒼真が大あくびをして

 背伸び(?)をして、

 目を覚ます

蒼真「(欠伸)ふぁ~~~~っ!?」

 目を開けると同時に

 飛び込んでくる景色

 見慣れた女性

リリス「ようやく起きたか?」

 なんとか起きあがり、

 辺りを確認する

蒼真「で、これはどういうことなんだ?」

 辺りにはびこる

 無数の敵影

 だが、気配はまるでない

 存在するエネルギーがない

リリス「攻撃する気がないみたいだから、ほおっておいたけど、敵のようだね。」

 攻撃する気はない

蒼真「だったら、このまま無視しててもよいようだな。」

 無視することを決める

リリス「そうだな。このまま次に向かいますか。」

クレセント

 明るい光が

 優しくはない光が溢れている

レイ「(M)これで、2回目か。この光を見るのは―――」

 まぶしいくらいに光が溢れている

 だが、今度は対処法を理解している

 レイは意識を集中して

 再び目を開く

 そこに、ちょうど人が入ってくる

ヘブン(レプリカ)「目を覚ましましたか?」

 レイは立ち上がり

レイ「えぇ、もう大丈夫です。それと、このまま出て行きますね。」

ヘブン「えぇ、その方がいいでしょう。あなたの仲間もまっていらっしゃるでしょうしね。」

 レイは近くにある衣装を着る

 そして、窓を開けて

レイ「お世話になりました。それでは、幸運を。」

 窓から飛び出していく

ヘブン「えぇ、あなたにも史上最高の幸福を。」

森の中

 アキ・紅羽が空を飛んでいる

 そこに紅羽が疑問の声を上げる

紅羽「ところで、アキさん。どこを目指しているんですか?」

 その言葉にアキは笑みを浮かべて

アキ「光の街――クレセントだよ。」

 再び問いかける

紅羽「そこに何かあるんですか?」

 疾風が吹き荒れる

 無数の疾駆がすべてを切り裂いていく

アキ「危ない!」

 アキがシールドを展開する

 疾駆がすべて消え去る

カプリシアス「おもしろいヒトですね。」

 次の疾風を産み出して

 その疾風が疾駆となって、

 アキ達に襲いかかってくる

紅羽「“瞬焔(しゅんえん)”よ!」

 刹那の炎が上がり、

 疾駆の勢いを弱める

アキ「“墜氷(ついひょう)”!」

 弱まった疾駆に氷の壁を産み出し

 それにぶつけて防ぐ

カプリシアス「まだ、しがみつくか!」

 カプリシアスの周りの大気がゆがんでいく

 ゆがみが大きくなり

 その疾風の姿が変わっていく

紅羽「これは―――」

 疾風が龍の形になっていく

カプリシアス「“宙燕(ちゅうえん)なる疾駆よ。我が言霊と共に真なる導きなる魔閻(ぐげん)せよ”!」

 言霊に宿りし、力が

 疾風を龍の形に変えていく

紅羽「疾風の化け物―――」

 疾風が完全なる龍になる

 それと共に動き出す

アキ「源素と自分の中の精霊を混ぜ会うことによって、意思を与える―――」

 風の龍が咆哮とも言える声と共に動き出す

風龍「グルルルッ!?」

 それと共に疾風の弾丸を放つ

紅羽「“生命(せいめい)宿す炎よ!命ある者を守れ!”」

 紅羽の手から産み出される魔力が

 辺りを駆けめぐり

 疾風の弾丸をかき消す

紅羽「アキさん、僕がコイツをどうにかします!」

 アキが紅羽に詰め寄り

アキ「それは、私に化け物を倒せっていうことですか?」

紅羽「そっ・・・それは・・・」

 次の瞬間、カプリシアスに鋭い眼光を当てる

アキ「仕方がありませんね。私がコイツを壊しますよ!」

カプリシアス「本当におもしろい人ですね。あなた方は。」

 アキに対して疾風を放つ

 だが、次の瞬間、その疾風が消される

アキ「私は、レイのように甘くなんてありませんよ?そのつもりでお相手してくださいね?」

 アキの力が溢れていく

森の中2

 辺りに満ちる異様なまでの気配

 その気配だけで、すべてが消え入りそうだ

紅羽「―――これが、アキさんの力?」

 アキの方を見ていると

 別な力がこみあげる

風の龍「グルルルッ!?」

 それと共に風の弾丸が飛び交う

 紅羽は杖状剣を取り出す

紅羽「僕を甘く見ないで下さい!」

 杖状剣で疾風の弾丸を撃ち返す

 打ち返された珠は

 辺りの木々にぶつかり

 消えていく

風の龍「(咆哮)」

 その咆哮が

 疾駆を産み出していく

紅羽「くっ!?」

 その反動で

 体が切り刻まれる

紅羽「甘く見ていたのは、こちらの方かも知れませんね。」

 紅羽の杖状剣が勢いを増していく

風の龍「(咆哮)」

 龍の姿も辺りの源素を

 巻き込んでパワーアップしていく

風の龍「(悲鳴)」

 膨大な力が紅羽に放たれる

 紅羽は杖状剣を構えて

 一気につっこむ

紅羽「“焉燕火(ついえんか)”」

 敵の風を切り裂きながら

 炎の鶏を飛ばす

 その鶏が風の龍を貫き

 膨張させ

 消し去る

風の龍「(断末魔)」

 紅羽が膝をつく

紅羽「なんとか・・・倒せた・・・な。」

 そのまま倒れる

 そこに暖かい光が降り注ぎ

 紅羽の傷を癒していく

紅羽「・・・だれ・・・・?暖かい・・・光・・・」

森の中-アキVS

 辺りに疾風の渦が無数に現れる

 空間自体には、風がものすごく強い

 上空では、雷が吹き荒れている

カプリシアス「どうしました?私を倒すのではなかったのですか?」

 アキは体中に傷を負っている

 無数の傷に刻まれている

 カプリシアスはほぼ無傷

アキ「えぇ、そのつもりですよ。私はおまえを倒します!」

 カプリシアスの疾風がさらに威力を増していく

カプリシアス「意気込みだけでは私は倒せませんよ。」

 威力を増した疾風がアキに向かっていく

 アキは防ぐこともなく

 すべて、その身に受ける

アキ「くっ・・・」

 反動で後にとばされる

カプリシアス「どうしました?この程度の攻撃で。」

 アキは何もしていない様子

 防御もせずに喰らっている

アキ「うるさいわね!」

 勢いよく立つ

カプリシアス「また、誰かを待っているのですか?」

 次の瞬間、辺りに

アキ「な~んてね。」

 刃が降り注ぐ

カプリシアス「くっ・・・」

 カプリシアスが膝をつく

アキ「ふふふ、ようやくひざまつきましたね。」

 無数の疾風がカプリシアスに襲いかかる

カプリシアス「くっ・・・これは・・・」

 何かに気づいてはいる様子

アキ「そうよ、あなたの攻撃を返してあげてるの。」

 アキを包み込む源素の渦

 その渦がカプリシアスに襲いかかっていく

カプリシアス「なるほど、何もしていないのではなくて・・・」

アキ「えぇ、この空間に私の『絶対空間(アブソリュート)』を展開していたのよ。」

 次々にカプリシアスが傷を負っていく

カプリシアス「・・・こちらも出し惜しみなんてしていられませんね。」

 一気に辺りの源素がゆがんでいく

 それと共に膨張しきった空間が

 崩れ去っていく

アキ「ものすごい邪気―――黒魔装(ダークギア)ね・・・」

 カプリシアスを包み込む邪気

 邪気が辺りの理をくだいていく

カプリシアス「えぇ、あなた方を殺すために―――」

 カプリシアスの周りに宿った邪気が

 カプリシアスの武具に替わっていく

アキ「それが、あなたにとっての最強の武具―――」

カプリシアス「えぇ、あなたの攻撃でアレ、私の鎧を壊すコトなんてできませんよ。」

 カプリの黒い風がアキに襲いかかってくる

 アキはなすすべなく傷ついていく

アキ「くっ―――」

 そこに言霊が響いていく

カプリシアス「本当におもしろい方達だ。」

 上空から来る光の剣

 七本の剣がカプリを襲う

レイ「“咎とされる力よ――――天空に散りばめられた七つの(つるぎ)。出会うことなく運命(さだめ)から逃れた邪悪なるつるぎ。封印されし、さまよわれる意思。我が声を聞き入れ、我を導け!”」

 レイの言霊と共にカプリシアスが傷ついていく

カプリシアス「おもしろいですよ。この武具を打ち抜くとは――――」

 レイがやや裏のような感じになる

レイ「研究所に手出ししているのは、貴様か!!」

 カプリに問いをかける

カプリシアス「なるほど、あそこにいたのか、だから、気配がなかった。」

 更に膨大な力が

 カプリを打ち砕いていく

レイ「そうか・・・、許さないよ。」

 かぷりが一気に消し去られる

カプリシアス「くっ―――バカな・・・」

 闇に包まれ、

 消えていく

 黒魔装が残っている

レイ「大丈夫だったか?」

 レイが黒魔装を拾いながら

 アキに問いかける

 瞬間、アキは笑顔になり、

アキ「うん、もちろんですよ♪」

 そこに紅羽君もつく

紅羽「―――アキさん、無事でしたか?」

アキ「あっ、紅羽くん♪」

 そこに矢が飛んでくる

 レイにはヒットする気配もない

少し前-アビス

蒼真「ところでだ、そろそろ、レイと合流したいのだが―――」

 蒼真はすこしやる気をだして、

 木を削っている

リリス「それもそうだな。では――――」

 リリスがポケットに手を入れる

 蒼真は弓矢を作ったようだ

蒼真「では、連絡をとるとするか。」

 できたての弓矢を構える

蒼真「エネルギー25%、距離補足、ターゲットロックオン――――」

 蒼真が弓矢を放つ

 その弓矢が街を越え、

 森を越え

 海を越えて

 再び、森に到達する

紅羽「うわっ!?」

 アキに近づいた紅羽が転ぶ

 そこに矢が来て

アキ「きゃっ!?」

 アキの顔面へとヒットする

 アキは、反動で吹き飛ぶ(倒れる?)

 何かの切れる音(プチ?)

レイ「補足完了―――」

 飛んできた方を見る

 そこに何かの影を発見する

 ちょうどその時に紅羽の携帯が鳴る

紅羽「はいはい、こちら紅羽―――」

 リリスの声は少し音質を悪く

リリス「紅羽君、リリス―――」

 紅羽が

紅羽「・・・いつのまに僕の番号を?」

リリス「それはいいとして、いま矢が――――」

紅羽「あぁ、それなら、見事にアキさんの顔面に――――」

 それを聞いてか

 膨大な声がこだまする

蒼真「マジ!!!」

 紅羽が携帯を耳からはなす

 それをついて、レイが電話を奪う

レイ「リリスさん、蒼真に替わってもらえますか?」

 レイが冷たい口調で答える

 怒りなどはなし

 冷淡なほどの冷たい口調

リリス「あぁ~、蒼真なら消えたよ。」

 リリスの付近には蒼真の姿はない

 DASH音

レイ「そうですか、では、捕まえておいてくれませんか?」

リリス「もちろん、捕まえておくよ♪」

レイ「では、お願いしますね。リリスさん♪」

 悪魔の笑みを浮かべるレイ

 その言葉と共に電源も切る

紅羽「あの~、レイさん?」

 レイは紅羽の問いに答えない

 上空に手をかざしている

レイ「“咎とされし禁術よ――――”」

 それをアキが制止する

アキ「ちょっ、レイ、待って!?」

 アキの言葉に止まる

レイ「“夢幻の闇をたゆたいし――――”」

アキ「私なら、無傷だからさ!ほら!!」

 体を動かしてみせる

 次の瞬間、元に戻る

紅羽「(M)よくわからないけど、今のはまずいよね――――」

 辺りに未だに散りばめられた

 燐子と燐翅

 源素も溢れている

アキ「(M)助かった――――あのままじゃ、この国が滅んじゃうよ―――」

レイ「さて、それじゃぁ、次に行きましょうか?」

エビル「これで、また一つ究極に近づいた・・・。あと少し・・・あと少しで、私を創りだした者へ、復讐を遂げられる。私を創って捨てたあの者達に・・・」


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