第三章 26話
本日2話目の投稿です。次回は5/29の予定です。
翌日
俺はラインバッハ様たちと共に朝から街を出て、今トレル峡谷という峡谷を移動している。
トレル峡谷はこの国の西にある広大な峡谷であり、長い年月をかけて出来上がった自然の迷路だ。場所により変わるが基本的に幅が短く、横や上を見ると何処も険しく高い崖になっている。
この峡谷はこの国の国境線でもあり、峡谷をテレッサから西に抜けると国境警備の砦もあるらしいが、俺達が行く亡霊の街はテレッサの街の北西なので少々方向が違う。
亡霊の街へはテレッサから大体徒歩で2日かかる。道中に何度か小さな崖をロープで降りる必要があるため、馬も使えないので俺を含めた5人は徒歩で移動している。
しかし、凄い谷だな……そう考えながら何度か周囲を見渡していた俺に、レミリーさんが声をかけてきた。
「こういう景色は初めてかしら?」
「はい。凄いですね……一体どれくらいの年月が経つとこんな場所が出来るんでしょうか?」
「この峡谷は大体1500年位よ」
「え?」
1500年? たったの?
「そんな短い時間で出来たんですか?」
「確かに、1つの渓谷が出来るには短い時間よね。でも長い時間が必要になるのは自然の力だけで出来た峡谷の話よ」
自然の力だけじゃない?
「ここは人工的に作られたんですか?」
俺がそう言うとレミリーさんは少し悩む素振りを見せ、口を開いた。
「んー…………この場所が出来るのに人の手が入ったという意味ならその通り。意図的に作られたという意味なら間違いね。ここは当時居た神の子の修行場所で、魔法の影響で地形が変わったらしいの」
レミリーさんに続き、シーバーさんが口を開く。
「この峡谷が出来た当時の我が国は戦時であり、滅亡寸前だった所に神の子が現れ、その力を借りて戦線を押し返し始めた所だった。その神の子は強大な魔力を持ち、途轍もなく強力な魔法を使う男児だったと記録に残っている。
神の子の訓練で使われた魔法は幾度も山を生み出し、地を引き裂き、切り崩し、大雨と波で押し流した。その結果としてこの峡谷と周囲の山岳地帯が生まれたそうだ」
はぁ!? 転移者の魔法でこの峡谷が!? そんな……いや、もしかしてそいつ、ガイン達が前に言ってた魔法無双の転移者か? 戦時中に居たみたいだし……どんだけ強力な魔法使ったんだよ。
「君にも出来るか?」
「無理です!」
出来る訳が無い! 同じ神の子でもそいつと一緒にされると困る! ってか、そんな事が出来る奴が居れば、同じ神の子は警戒されても当たり前か……むしろ迫害の対象になってない分ラッキーだったのかもな……
そこまで考えて俺は何かを思い出しそうになったが、完全に思い出しきる前に魔獣が襲って来たのに気づいたので、そちらに集中する。
襲って来たのはハリスクロウという鳥型の魔獣。それが20羽ほど居る。Eランクの魔獣で強くはないが、ここは狭く相手は飛んでいるので武器ではなく魔法で対処……しようと思ったら、シーバーさんが先にトルネードカッターより殺傷能力の低いトルネードという中級魔法で追い払ってしまった。
「あの様な弱い魔獣は少し強力な魔法で脅かせば勝手に逃げていく。無駄に魔法を連発する必要は無いぞ」
「なるほど、ありがとうございます」
「何、この程度なら幾らでも蹴散らそう。儂もまだまだ十分にやれると、昨日気づかせて貰ったからな! はっはっは!」
……シーバーさん、何か昨日と様子が少し変わったな。明るくなったというか元気になっている。
そんなシーバーさんに先導されつつ、谷底を歩いていく。時折川や崖を越え、魔獣と戦いつつ進むと日が暮れ始める前に道幅が広がり野営に適している場所を見つけ、今日はここで休む事になった。谷底なので上から差し込む光が少なく、日が暮れ始めると一気に暗くなるからだ。
そしてここで、レミリーさんの魔法の授業が始まる。
「リョウマ君、丁度良いからここで一つ光魔法を教えてあげるわ」
「ありがとうございます、お願いします、師匠」
「…………お姉ちゃんって呼ぶ気は無い?」
「お願いします、師匠」
もう一度俺が師匠と呼ぶと、ちょっとふくれっ面になるレミリーさん。
「分かったわ、こうなったらお姉ちゃんって呼んでくれるまでは厳しく! ビシバシ行くわよ、私はエリーゼちゃんみたいに甘くないからね」
「はい! 所で、何故いきなり奥様の名前が?」
「言ってなかったかしら? 私、昔はエリーゼちゃんの魔法の先生だった事もあるのよ?」
「そうなんですか? 聞いてないですが」
「そうなのよ。魔法だけじゃなくて他にも色々教えたけどね。で、その関係で娘のエリアちゃんにも何回か会った事はあるんだけど、エリーゼちゃんってちょっと過保護気味な所があったから」
あぁ……何となく分かります。
「とにかく、始めるわよ。まずは私がお手本を見せるから、よく見てなさい『ホーリースペース』」
レミリーさんはそう唱えると同時に魔力と光を放出する。視覚だけでなく魔力感知も併用して見ていると、レミリーさんを中心に縦、横、高さ6m程の魔力の立方体が出来、その中に魔力が充満していく様子を感じ取る事が出来た。結界魔法に近い感じの魔法だな。
「これが光属性の中級魔法、ホーリースペースよ。この魔法を使えば一時的にゾンビやスケルトンといった弱いアンデッド系の魔獣が入れない領域を作る事が出来るわ。
注意すべき点は効果のある時間と範囲は腕前次第で変わる事。あと、アンデッド系でも強い魔獣だと無理矢理入ってくる事もあるわ。それじゃ最初は見様見真似でやってみて。初めは自分1人が寝れる位のスペースで良いから」
そう言われたので、俺もやってみる。光魔法の魔力を使い、結界魔法の要領で範囲を決め、その中に光属性の魔力を充満させるイメージを固めて呪文を唱える。
「『ホーリースペース』」
イメージ通りに魔法は発動したが、結界魔法より扱いが難しい。
何というか……普通の結界魔法を壁、中に充満する魔力を水に例えると、この魔法は布の様だ。壁は水を通さずにその場に保っていられるけれど、布だと水が染み出して行く、そんな感じがする。発動中に気を抜いていたら、中に充満している魔力は一気に抜けていただろう。
とりあえず成功したとは思うが、魔法の成否を確かめるためにレミリーさんに聞いてみよう。
「レミリーさん、どうでしょうか?」
俺がそう聞くと、レミリーさんはどこか残念そうにこう言った。
「成功よ。一回で成功。ホーリースペース習得おめでとう。………………中級の一番制御が難しい魔法で無理難題ふっかけたはずだったのに」
最後! ボソボソっと呟いたの聞こえてますよ! 無茶ぶりだったのか、って言うか……そこまでしてお姉ちゃんと呼ばせたいのか……
そう思ってレミリーさんを見ていたら、俺の視線に気づいたレミリーさんが新たな課題を出してきた。
「あ、え~っと……とりあえずホーリースペースは成功だけれど、今のをもっと完璧にしてみましょうか」
改善点があるのか、ならばやるべきだ。
「よろしくお願いします」
「それではまず、ステータスボードを出して」
ステータスボード? 何でだろう?
とりあえず言われた通りに取り出して説明を受けると、魔法を教える時にステータスボードに映し出される魔力の数値を見て、1回の魔法でどれだけの魔力を使ったかを計測するためだという事が分かった。
ちなみに下級魔法は50以上999以下、中級魔法は1000以上4999以下、上級魔法は5000以上という魔力の消費量で分けられているらしい。
そしてホーリースペースの魔法は中級魔法でも魔力の消費が多く4000~4900程。しかし先程の俺は成功しているが、魔力を多く込めすぎているらしい。もう一度同じようにホーリースペースを発動してステータスボードで確認してみると、10000近い魔力を使っていた。
魔力を込めた量が多ければ効果時間が伸びるらしいが、元々十分な効果を持たせたまま一夜明ける位の時間維持するのに必要な魔力が4000~4900という数値だそうで、一晩しか居ない場所に2,3日維持出来る魔力を込めても無駄になるだけでしょ? と言われてしまった。確かにその通りだ。
ちなみにエリアが通っている王都の学園の授業でもこの方法が採用されているが、基準がかなり甘いそうだ。ファイヤーボールを例えにすると、本来は大体1発につき100の魔力消費が合格ラインなのだが、学園では貴族の生徒がなるべく悪い成績を残さないように、500で合格になる。
この基準ギリギリで合格した生徒は5発分の魔力を使って1発しか撃てない。学園の成績は良くても実戦ではすぐに魔力切れになるため使い物にならない事も多いらしく、俺はそんな事にならない様に、しっかり訓練をしておきなさいと言われた。
それからしばらくホーリースペースの練習を行い、調整を繰り返すと魔法の効果を維持しつつ魔力の消費を4900まで抑えられるようになった。
魔力の量を減らすだけならすぐにでも出来たが、この魔法にはコツが必要だった。それが出来なければ効果が出せない。そのコツとは限られた魔力の配分だ。
ホーリースペースの発動時、充満させる魔力とそれを包み込む魔力の2つに配分するんだが、包み込む魔力が少ないと充満させる魔力が抜けやすくなり、少なすぎると弾ける。逆に包み込む魔力が多いと充満させる魔力が少なくなり効果が落ちるか失敗、もしくは余計な魔力を注ぎ込む必要が出てくるんだ。
練習を重ねていくうちに結界魔法ではなく風船のイメージの方が適していると思い、やってみたら一気に楽になった。
ここまで早く習得できたのは俺の魔力が桁外れに多い事もあるだろう。俺でも合格ラインまで消費を抑えられる様になった時には魔力切れが近かったのだから、普通の魔法使いなら反復練習をするだけでも数日かかると思う。
なお、レミリーさんが言うには更に練習を重ねると魔力を効率的に運用する事ができるようになり、より少ない魔力で同じ効果を出す事が可能になるらしい。これからも練習は続けよう。
訓練が終わる頃にはセバスさん達が早めの夕食の用意をしてくれていて、訓練後すぐに夕食を頂く事が出来た。
そして食後にはこの峡谷を作った神の子の話を聞く事になった。今朝の話を聞いた時に俺が興味を示した様に見えたらしく、時間があるから話を聞きたければ話すと言ってくれたので、お願いした。
そういえば、あの時何かを思い出しそうになったんだが……何だったっけ? まぁいいや、まずは話を聞こう。
「まずは何から話すか……この峡谷を作り出した神の子は名前をマサハルと言うのじゃが、暴君として名高いのぅ」
「暴君ですか?」
その問にはシーバーさんが応えた。
「うむ、彼がこの国に現れた当時、この国が窮地に陥っていたのは話したな?」
「はい。聞きました」
「その状況を打開すべく、当時の国王は突然現れた神の子の力を何としても手に入れたがった。なりふり構わず神の子に縋らねば希望が見いだせぬ程に逼迫していたとも言える。
当時の国王はその混乱にまぎれ、神の子を自らの庶子であると偽り、王宮で厚遇しつつこの国の戦力として縛り付けたのだ」
王族になったのか、そのマサハルって転移者は。
「王にはその前に子が3人居た。マサハルが王位を継承する可能性はほぼ無いと言われていたが、味方の裏切り、兵を鼓舞するために出た戦場で戦死、敵国の暗殺者の手に掛かる等して全員が亡くなった。そして国王自身もマサハルと当時の騎士団長の養子として引き取られていたもう一人の神の子の力を利用し、戦に勝って国を平定したのち新しく子をなす前に病により急死した」
「そうなると、まさか……」
シーバーさんは無言で頷き、話を続ける。
「マサハルが王位に就く事となった」
マジですか……反対とか無かったのか?
「当然、マサハルの王位継承に反対する意見も出た。しかし、その頃彼には敵国との戦で活躍した実績があり英雄と呼ばれており、民衆にも王の庶子として知れ渡っていた。無理に理由をつけて王位を奪うよりも、そのまま王位に就かせた方が民を統べやすいという理由から王位継承が認められる事となった」
続いてシーバーさんの説明をレミリーさんが補足する。
「当時の貴族はマサハルを傀儡にすれば良いって考えが大半だったそうよ。何でもマサハル王は強い力を持っていたのに、かなりの臆病者で素直に言う事を聞いていたらしいから」
今ので確定、そのマサハルって魔力無双の転移者だ。英雄、同時期にもう1人転移者、臆病者、ガイン達から聞いた話と合致する。
それからマサハルという転移者が国王になった後の話を聞いたが、かなり身勝手に振舞っていた様で、確かに暴君に思えた。
しかし実現こそしなかったが、彼は改革として国民に義務教育を受けさせるように指示し、保険制度を作り国民が気軽に病気や怪我の治療を受けられるように、または事情があり働けない者には生活保護を行えるようにと様々な政策を行おうともしたらしい。
現代日本で生きていた俺はその考え方がおかしいとは思わない。だが、この世界でも理解されるかと言えばそれは別問題。彼は周囲からの反対にあうが、それを王としての命令と自分の持つ魔法の力を誇示して黙らせたそうだ。
「マサハルを傀儡とするつもりでいた当時の貴族達は、マサハルの妥協点を探りつつ従う事しか出来なくなったと言われておる」
相手は窮地に陥った国を救った男であり、1人でも戦況を覆す様な魔法を使う魔法使い。しかもマサハルは戦場に出る前、何時も“自分には殺された場合に限り、死体が自爆する魔法を常にかけてある、殺されたら敵国ごと道連れにする”と言っていたらしく、国ごと道連れにする自爆魔法の真偽はともかく、彼の力は当時の人々の理解の外にあったため迂闊に手を出す事も出来なかった。
唯一の例外として存在したのが当時もう一人居た勇者と呼ばれる神の子だった。彼の名前はシュウと言い、騎士としての実力も確かでマサハルから全幅の信頼を寄せられており、彼だけは他の貴族の様にマサハルに怯える事無く意見を交わす事が出来たといわれている。
そんな彼はマサハルを補佐しながらマサハルと貴族の間に立ち、両者から妥協を引き出して折り合いをつける重要人物だったそうだ。
「最終的にマサハル王は後継ぎが産まれた4年後、物見遊山の旅のさなか暗殺者に討たれ、現場にはマサハル王の自爆魔法が発動したと思われる大穴だけが残り、犯行に及んだ暗殺者は勿論、従者や護衛の騎士、馬車と馬も含めて跡形も無く消え去ったと歴史書には書かれておる」
暗殺か…………確かにマサハルは暴君ではあるが、俺にはマサハルの気持ちが全く理解できない訳でもない気がするんだよな……彼はやり方が悪かったとは思うが、頭ごなしに否定する気にはなれない。
義務教育の代わりに王都に学園を作り、学費を払えば誰でも教育を受けられる様にしたのは彼らしいし、国民のために何かをしようとはしていたのだろう。
俺の周囲には良い人達・助けてくれる人達が大勢いたが、マサハルにはシュウ以外居なかったのかもしれない。王家の一員になったのは彼の意思だとしても、周囲は彼の力だけが目当て。そして偶然王になったら周囲の貴族は自分を傀儡にしようとする。俺がそんな状況になったら自分の力に頼り、他者を脅すという方法で保身を図らないとは言い切れない。
そう考えて、俺は一言こう言う。
「ラインバッハ様、セバスさん、本当にありがとうございます」
その言葉を聞いて2人が怪訝そうな顔をしたので、少し言葉を付け加える
「最初に会った人がジャミール公爵家の人達で良かった。今、心の底からそう思いました」
続けて自分を傀儡にしようとする貴族ばかりで周りに味方が居ない事を想像した、と俺が言うと納得出来たように頷く2人。
「礼を言われる程の事など、儂らは殆ど何もしておらんぞ? それにエリアはリョウマ君と出会ってから、前より少し明るくなったしのぅ」
「そうですか、エリ……!」
そうだ! 昼間思い出しかけたのエリアの事だ! マサハルがガイン達の言っていた魔力無双なら、エリアの先祖のはず……待てよ? そうなるとエリア、って言うか、奥様は王族の血縁者? ……公爵家だからおかしくも無いか。
「どうかしましたか?」
突然言葉を止めた俺にセバスさんが声をかけてきたが、俺は何でも無いと言う。
その後、エリアの話になり今度は俺が礼を言われた。エリアの友達になってくれて、そして友達作りの手助けをしてくれてありがとう、と。
エリアは体内に持つ膨大な魔力のせいか、魔法の制御が非常に苦手だったらしく、魔法の威力を抑える事が出来ずに何度か事故を起こしていたらしい。そしてその話に尾ヒレ背ビレがついた噂が流れたせいで同年代の貴族の子女の間で怖がられ始め、友達だった子供達からも避けられる様になり、恐怖の視線に晒され続けたエリア自身も一時期自分を怖がるようになっていたと聞いた。
そういう理由があったのか……
「今はどうなっているのですか?」
「エリアが初級魔法を普通に撃てるようになった頃、制御が出来る様になったと噂が流れ大分収まった。しかし完全に忘れ去られた訳ではないな。友人とは言えなくとも、知人としてなら問題はないじゃろう」
「仲の良かったご友人から恐怖の視線を送られた事が相当に堪えた様で、お嬢様自ら友人を作ろうとする事にも躊躇いがあったようですが、それもリョウマ様にお友達となって頂けた事で大分改善されたと思われます」
「そんな、僕はたいした事は何も、それに一緒に居たのは本当に短期間ですよ」
その言葉に首を振るセバスさんとラインバッハ様。
俺、好き勝手やってただけですけど? 事情知ったのも今だし。
「お嬢様の魔力を怖くないと面と向かって心から言って頂き、お友達になって頂いた。ただそれだけで良いのです」
「うむ。リョウマ君はエリアが一歩踏み出すきっかけになってくれたのじゃ。あの時自分から友達になってくれと言い出した時は儂らも驚いたが、安心もしたのぅ。それに最近ではリョウマ君の助力があり、また友達が増えたと聞いておるが?」
ああ、ミヤビさんの事か。手紙で友達になったとは聞いていたけれど、ラインバッハ様達の方にまで連絡が言ってたんだ……
「そういう事なら、どういたしまして。でも、エリアが自分で動かなければ友達は出来ませんでしたよ」
とりあえずお礼は受け取るけれど、その件で頑張ったのはエリアだ。友達を作れたのは俺のおかげ! なんて胸を張る気にはなれないんだよなぁ……1から……7くらいまでお膳立てして友達が出来たら俺のおかげと言いたくなるけど、そんな事はしてないし。
そんなことを考えていたが、ここで話がひと段落したのでそろそろ寝る事になった。




