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名もなき異世界奇譚  作者: Section chief
3章 錬金国家アルケミー
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3章 錬金国家アルケミー48 -21日目・1回戦目、ルーシェの勝利 ルーシェ視点-

「人化を解除させる前に倒せって言ってたけど、なかなか手強いわね…」


さっきから私の撃つ魔法に対して優位になるように魔法を撃ってきている。

火属性に対して水属性、水属性に対して雷属性、光属性を撃てば闇属性で、と埒があかない。


相性を無視する方法は2つある。

一つ目は、単純に相手の魔法より遥かに強力な魔法ならば優位も何もない。ただ、魔力消費も激しいし、普通はやらない。あの魔力∞馬鹿ならやるだろうな、と思った。


二つ目は、2属性以上の属性を持つ、複合魔法と呼ばれる上級魔法だ。普通の人は使えないけど、私は何故か使える。

私が今使える複合魔法は5つ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・光焔

光属性と火属性の魔法。光輝く焔を作り出す。

・光冠

光属性と水属性の複合魔法。光の輪を作り出す。

・光合成

光属性と土属性の複合魔法。回復魔法。

・光電導

光属性と雷属性の複合魔法。雷属性の威力をあげる補助魔法。

・光風

光属性と風属性の複合魔法。風属性の威力を下げる補助魔法。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この中で攻撃に使える魔法は二つ、光焔と光冠。光焔を囮に使って、光冠を打ち込む事にした。

相手に気がつかれないように、光冠を遥か上空に作り出し、光焔を数発相手に打ち込んだ。



「あなた複合魔法を使えるのね?」

「だから何なのよ!これで終わりよ」



光冠は命中したが、相手は倒れていなかった。



「危なかったわ。もう少し遅かったら…」



当たる前に人化を解除されたようだ。

あいつは人化の能力(スキル)について説明した時、私と対峙してる相手が人化を解除されたら光属性耐性level4、他の耐性値がlevel Max、能力値も上がるって言ってたわね。



「…まずいわ」



結界を作り出し、相手からの攻撃を凌ぐために結界の中に閉じこもった。

思った以上に相手は速かった。初めから全力をだされていたら負けていただろう。私の素早さ値(速さ)だと、相手の今の素早さ値(速さ)に対応できない。



「貴女、最初からその姿だったら余裕で勝てたんじゃないの?」

「中々魔法使い同士の魔法の打ち合いなんてできるもんじゃないから、楽しませてもらったわ。それに一回戦でこの姿になる気は無かったしね」



そう笑顔で言うと、結界を攻撃してきた。



「それにしても、頑丈な結界ね。まるで魔法以外の何かで強化されているみたいな…」



その時、彼が作り出した壁がものすごい勢いで壊れた。 魔法使いの女は、壁が壊れた方に向けて魔法を数発撃っていた。


『フィールドを4つに分断するから、基本的に他の人の補助は受けられないと思って欲しい』と言ってはいだが、耐えていればあいつは必ず来てくれると思っていた。



「遅すぎるのよ、バカ…」



彼は壁を抜けるなり、魔法を全て喰らった。



「さっきの爺さんと言いあんたと言い、アズモディア国では魔法を数発打ち込むのが当たり前なのか?」

「…貴方に魔法を撃っても効かなさそうね。かと言って、近接も危険そうだわ」



彼が私に近づくと、魔法使いの女は私から距離をとった。



「ルーシェ、弓は使えるか?」

「使えるけど、あんた助けに来たんじゃないの?」

「女性を殴ったりするのはなんかね」

「昨日の戦闘訓練で私とクジャクの事おもいっきり、殴ったりしたわよね?」

「今はそんな事言ってる場合じゃないだろ?」



あとで覚えてなさい。



「この弓は魔力を使って矢を作り出す」

「殆ど魔力を消費してしまったわ」

「分かってる。だから俺の魔力を譲渡する」



そう言いながら、弓を渡された。その時、何か気持ち悪いものが身体に流れてきたような感覚がし、疲れが取れたように感じた。



「なんか気持ち悪かったわ。でも魔力が回復したのがわかるわ」



私が弓を引くと3本の白色の矢が放たれた。

それに対して魔法使いの女は、闇属性魔法を数発撃ち込んできた。矢が相手の魔法に当たると、魔法はかき消され速度をました。その後、他の属性の魔法を連発してきたが、その全てをかき消し、光の矢は3本全て魔法使いの女に命中した。




「…こんな事なら回復魔法覚えておくんだったわ…」



数秒後魔法使いの女は消えた。



「お疲れ様、ルーシェ」

「魔法使いとしては相手のが上だったわ…」

「勉強になったろ?」

「あんた最初から…」

「さぁ?何のことやら」



そんなやりとりをしてると、「勝者、練金国家ギルドパーティー!」と聞こえ、観客の歓声が聞こえた。

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