3章 錬金国家アルケミー47 -21日目・1回戦目、勝利-
壁を抜けるなり、魔法を数発喰らった。
「さっきの爺さんと言いあんたと言い、アズモディア国では魔法を数発打ち込むのが当たり前なのか?」
「…貴方に魔法を撃っても効かなさそうね。かと言って、近接も危険そうだわ」
俺は弓を背負っているが矢を持っていなかった。そこから2人を肉弾戦で倒したという予測をしたのだろう。
ルーシェに近づくと、魔法使いの女はルーシェから距離をとった。
「ルーシェ、弓は使えるか?」
「使えるけど、あんた助けに来たんじゃないの?」
「女性を殴ったりするのはなんかね」
「昨日の戦闘訓練で私とクジャクの事おもいっきり、殴ったりしたわよね?」
「今はそんな事言ってる場合じゃないだろ?」
俺は魔力を譲渡する能力を作り出した。
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追加能力
魔力 譲渡【魔力を譲渡できる】level:Max
自身の魔力を他者に譲渡できるようになる。
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「この弓は魔力を使って矢を作り出す」
「殆ど魔力を消費してしまったわ」
「分かってる。だから俺の魔力を譲渡する」
そう言いながら、弓と魔力をルーシェに渡した。ルーシェの魔力値の最大まで回復させた。魔力を渡した時、彼女は嫌そうな顔をしていた。
「なんか気持ち悪かったわ…。でも魔力が回復したのがわかるわ」
ルーシェが弓を引くと3本の白色の矢が放たれた。
それに対して魔法使いの女は、闇属性魔法を数発撃ち込んできたが、魔法はかき消された。その後他の属性の魔法を連発してきたが、その全てをかき消し、光の矢は3本全て魔法使いの女に命中した。
「…こんな事なら回復魔法覚えておくんだったわ…」
数秒後魔法使いの女は消えた。
「お疲れ様、ルーシェ」
「魔法使いとしては相手のが上だったわ」
「勉強になったろ?」
「あんた最初から…」
「さぁ?何のことやら」
そんなやりとりをしてると、「勝者、練金国家ギルドパーティー!」と聞こえ、観客の歓声が聞こえた。
「私達勝ったのね!」
彼女の言葉を聞きながら、弓の事を考えた。弓についてわかった事と謎が増えた。
わかった事は対魔法として使える事だ。
この仮説をたてた段階で、弓を状態確認で見たらこうなっていた。
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名称不明
詳細一部不明
所持者の魔力を吸う。
魔力を矢の代わりに放つことができる。
魔力で作り出した矢は、魔力を喰らい付くし自らの力にする。
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謎については、俺とルーシェが打った矢の色が違うという事だ。ルーシェは白色で俺は灰色だった。人によって矢の色は違うのか?
その謎は、次の試合クジャク姉にこの弓を使ってもらい検証する事にしよう。




