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3章 錬金国家アルケミー28 -16日目・クジャクとセンティーレ-
セッテの命令で、元王女の護衛をしている。
この宿では、女が1人になると襲われるという事が多々ある。俺はまだないのだが、ルーシェは襲われた事があるって本人から聞いた。
彼女は強いから何とかなるけど、センティーレは強そうには見えない。
センティーレがゴブリンと闘った形跡はなかった。そもそも強かったらゴブリンの群れが相手でもそこそこ闘えていただろう。
彼女をベッド運んで寝かせた時、彼女の顔を見てふと思った事がある。
ルーシェと彼女の顔がどことなく似ている気がする。それにルーシェの言動がいつもと違う気がするし、この娘がいる時はあの面を付けてる。
…なるほど、そういうことか。
俺はセンティーレの従姉妹のクリスが、ルーシェである事を理解した。そして何故正体を明かそうとしないのかも。
俺もルーシェに協力しよう。彼女とは付き合いが長くなりそうだしな。
そんな事を考えていたら、センティーレは目を覚ました。
「ここは?」
「ギルドの宿です。急に倒れたので運びました」
「他の皆様は?」
「依頼を受けていると思います」
「貴女だけ遅れをとる事になります。出発しますよ」
「しかし…」
俺が言い終わる前に、彼女は部屋を出て行ってしまった。
「ルーシェも彼女も思ったように進まないと気が済まないようだな」
俺はそう呟き、彼女を追いかけた。




