3章 錬金国家アルケミー25 -15日目・冒険者ギルドへの帰還-
センティーレの護衛をする事になったため、車に乗り込み、急いで冒険者ギルドへと帰還する事にした。
ギルドマスターの方から錬金国家の姫様経由で、センティーレの迎えをよこしてもらう事と、護衛の依頼を正式なものにする書面を作る為である。
俺たちがギルドに戻ると中は騒がしかった。
「おっさん、何かあったのか?」
ギルドマスターは何かを考えているような表情をし遠くを見ていたが、俺に声をかけられ、こちらを見た。
「おう、お前さんか。あとギルドマスターと呼べ。…大国が一つ無くなったという情報が張り出された。厳密には少し違うか…。まぁ、ギルド内が騒がしいのはそのせいだろう」
俺たちは情報を読みに行ったが、人集りができていて見ることができなかった。
俺は状態確認を使い声に出して読み上げた。
そこにはこう書かれていた。
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エランジェルイト国、壊滅。
エランジェルイト国・冒険者ギルドと連絡が取れず、近隣のギルドから現地へ職員を向かわせたところ、街から人だけが消えていた。
職員はその異変に恐怖を感じ、すぐに自分が所属するギルドへ報告した。
近隣のギルドから調査部隊を派遣した結果、建物などには傷一つなかった。
城には誰もおらず、何故人だけが消えたのかは調査中である。
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エランジェルイト国が滅んだようだ。
「そんな…」
センティーレはその場にうずくまり泣き始めた。
俺たちは彼女が泣きやむのを待つ事にした。
待っている時、ギルドマスターが俺たちの方へ来て小声で言った。
「…もしかして、エランジェルイト国の王族、センティーレ・アンセマム様なのか?」
俺たちはギルドマスターと共に、応接室へ行って話をする事となった。




