表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名もなき異世界奇譚  作者: Section chief
3章 錬金国家アルケミー
75/593

3章 錬金国家アルケミー24 -15日目・護衛-

「私は一体…」

「目を覚ましましたか。貴女はゴブリンの群れに襲われて気を失っていました。私の名は、セッテ・ネコヤギと申します」



言葉遣いを変えた理由は、馬車の飾りから、この女性の身分が、それなりの地位にある事を察したからだ。状態確認(ステータス)で身分までは分からない。


少し気がかりなのは、それなりの地位だとしたら魔法が全く使えない事や、能力(スキル)を何も持っていない事が気がかりだ。

それなりの地位にある者ならば、魔法は習っているだろうし、能力(スキル)は持っているだろう。


この方の場合、極端に魔力量が低いから魔法が使えないのは分かるが、能力(スキル)なしは納得がいかない。おそらく能力(スキル)で見えないようにしているのだろう。



「貴方がたが助けてくださったのね…。では騎士達は…」

「残念ながら…」

「そうですか…。自己紹介がまだでしたわね。私は、エランジェルイト国の王族、センティーレ・アンセマムと申します」



確かルーシェの本当の名前は…その事を思い出した俺は彼女の方を見た。少なくとも、今の会話で王族の親類である事が分かった。


その当の本人は、クジャク姉から、白色の狐面を借りて、装備して(つけて)いた。


この面をつけた人間が声を発すると、いつもと違う声に聞こえる。なお、この面をつけている人間同士なら元の声に聞こえるらしい。この面を装備してたクジャク姉を、最初誰だか分からなかった理由はこの機能のせいである。

因みにあの件が解決した時に、7つ全ての狐面の呪いの部分だけを、錬金術で取っ払っておいたから、つけてもすぐに外せるようにした。何の問題ない。



「私はルーシェと申します。センティーレ…様は、何故この地に来たのですか?」

「お面をつけながら人と話すのは失礼な事だと思うのですが?」

「彼女は幼い頃に顔に大火傷を覆ったものですから…」



俺は咄嗟に嘘を言った。ルーシェがそうまでして正体を知られたくないのなら、それに協力するだけだ。



「それは申し訳ない事をお聞きしました…。私がこの地に来た理由でしたね。それは、錬金国家(アルケミー)で行われる冒険者ギルド同士の大会を観戦するためです。私から貴方方にお願いがあるのですが…」



まぁ、このタイミングだ。十中八九、錬金国家まで護衛しろってことだろう。



「錬金国家まで護衛していただきたいのですが、よろしいでしょうか」

「まぁ報酬次第ですかね…」

「そうですね…。もし貴方がたが我が国、エランジェルイト国へ来た時、国賓としてもてなします。それでよろしいでしょうか?」

「…それならばお引き受けいたしましょう」



エランジェルイト王国に潜入しやすくなるチャンスだ。だから依頼を受けることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ