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名もなき異世界奇譚  作者: Section chief
3章 錬金国家アルケミー
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3章 錬金国家アルケミー6 -2日目・餅は餅屋-

「金属だけを加工して武具を作る職人を鍛治師と呼び、金属以外の素材も加工して武具を作る職人の事を装備師と呼ぶ」


「装備師の方が武具を作る職人としては上って事なのかしら?」

「そうとも限らん。鍛冶師は金属加工を専門にしてる分、装備師よりも良いものを作る奴もいる。まぁ俺自身負けてるとは思わんけどな」



バニラはそう言うと笑った。



「特殊効果をつけるのも、鍛治師や装備師がやるのか?」

「いいや違う。そいつをやるのは錬金術師だ。装備を作るのが鍛治師や装備師、装備に魔術付与で特殊効果を付与したり、魔術付与された素材を加工して装備を作るのが、錬金術師と呼ばれる人間の仕事だ」


「そうなると、錬金術師は探さないとダメね…。武具の作成は、ロボクルスさんに任せるとしても…」

「さっき俺は『()()()()()()()()()()()()』って言ったろ?」

「どう言う事よ」



そして彼は笑いこう言った。



「俺は錬金術師でもある」

「それじゃ、杖とローブに複数の特殊効果付きで頼めるか?」

「承知した。それでどんな効果をつけたいんだ?」



ルーシェはしばらく考えてから答えた。



「ローブの方に闇属性耐性の効果付与、杖の方は魔力を流す事で頑丈にできる効果を付与してもらえるかしら?」

「それは構わないが、杖を頑丈にするのは何故だ?」



俺はその答えがなんとなく分かった。



「接近戦になった時、打撃武器として使うんだろ?」

「そうよ」

「まさか魔法使いが、接近戦を考えるとは…。普通は距離を詰められないように闘うもんだ」


「距離を詰められる事もあるし、闘い慣れてる人や魔物ほど、よく距離を詰めてくるわ」

「まぁそれもそうだな。…そうだな4日後に来てくれ」



そう言うと、バニラは工房の奥へと向かった。

俺もいずれ、特殊効果のついた武器はを作りたいと思った。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

追加能力

道具(インプリメント)創造者(クリエイター)【道具を作成できる】Level:Max

素材があれば道具(武器・防具を含む)を瞬時に作成できる。


錬金術師(アルケミスト)【特殊効果を付与できる】Level:Max

道具(武器・防具を含む)に特殊効果を魔術付与できる。

(きん)を作り出す事はできない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



作成される(こうなる)事は、分かっていた。

能力(スキル)を手に入れても今は使う気はない。こういうのってプロに任せた方が、絶対に良いと思うしな。

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