3章 錬金国家アルケミー4 -1日目・モブ顔の男-
俺達はギルドに戻り、依頼書を受付に提出しに行った。
依頼受付の人物は午前中にいた女性ではなく、昨日見たモブ顔の男だった。
「依頼が完了したので依頼書を提出しに来ました」
「君達は昨日の…」
「どうも」
そう言いながら俺は、この男に対し状態確認を使用した。
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モーブ
Level 状態:普通
体力:/
魔力:/
攻撃力:
防御力:
素早さ:
精神力:
能力:【】Level:
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名前以外見えない。能力を使って隠蔽しているのだろうか?
このモブ顔、只者じゃなさそうだ。
「どうもじゃないよ…非番の日で寝てたのに、起こされたんだよ?」
「それは申し訳ない事をした」
「と言っても、珍しいものが見れたし良しとしよう。他にはどんな事ができるんだい?」
「話はまた今度にして、依頼書を受け取って貰えますか?モーブさん」
「いやー驚いた。鑑定系の能力も持っているか。しかも人に対して発揮できて名前まで分かるとは…」
「この前会った時、ギルドマスターが名前を言ったじゃないですか。あと急いでるので、依頼書ここに置いてきます」
話が長くなりそうなので、依頼書を出して冒険者ギルドをあとにし、俺達はギルド運営の宿屋に向かった。




