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エピローグ

男「にやにや」

友「…………」

男「にやぁあ」

友「…………」

男「ぐへへ」

友「(気持ちは分かるけど、そんなににやけるなって、ははは)こいつうざすぎだろ」

男「本心でてますよ!?」



友がひどい! といいつつも男の顔にはにやけがはりついていた。

その男の様子がさらに友をいらっとさせる。



友「ちっ、早く別れろ」

男「まだ24時間も経ってないのに!?」

友「だいたいなあ、そもそもは俺が――」

クラス女1「友くーん、今日もしかして暇?」

友「えっ? 暇だけど」

クラス女1「じゃあ、ちょっと遊ぼうよー。クラス女2もクラス女3も一緒だよ♪ 前から友くんと遊びたいなって思ってたんだ」

友「マジで!?」

クラス女1「今日、彼女欲しいなー的なことを言ってたから勇気出してみようかなって思ってぇ……ゴニョゴニョ」

友「そっか。ありがとう。じゃあ、また、あとで」

クラス女1「うん!」タチサルー

友「ったく。彼女持ちは滅びろ、いいな?」

男「お前のほうが大概じゃねえか!!」



男「しかし告白が成功してよかったぜ」

友「男のことだから、成立してない理論を雰囲気で押し切ったんだろ?」

男「うっ……まあ、図星だよ」

友「それでも成功したのならいいじゃないか」

男「そうだよな」

友「でも、捨てられないようにはしろよ?」

男「と、友は気が早いなあ!」

友「さっきクールからメールきたんだけど『今は気が狂ってるだけかもしれない。そのうち別れるかも』だってさ」

男「嘘でしょ!? っていうか俺まだクールさんとメールしたことないんだけど!! 友ばっかりずりぃよ! しかも内容がそれとか超こわい!!」

友「うん、まあ、頑張れ。あと俺のほうがクールとは長年のアドバンティッジがあるからな」

男「英語風の発音やめい」



クール「おーい」



友「……クールが呼んでるぜ、男よ」

男「……おう。じゃあな、友。いろいろとありがとう」

友「こちらからも礼を言う。たとえ一時的なものだったとしても、クールの気を変えてくれてありがとう」

男「よせよ、俺はクールさんが好きなだけだ」

友「ははっ。よろしく頼むよ」

男「おうともよ!」



二人は言葉を交わし終わった後、別々の道を歩いていく。

男はクールのもとへ、友はクラス女1に呼ばれている。



友は男とクールの背中をじっと見つめる。

男がへこへこしているが、クールはまんざらでもなさそうに男と話をしていた。

こんな日が来るのをどれだけ待ち望んでいたことか。

友は最後にクールからきたメールを見る。

そこには



『今は気が狂っているだけかもしれない。そのうち別れるかも

 でも、こんな気持ちになったのは初めて

 とても心が穏やか

 男くんはこんな私を立ち直らせるために神様が使わした使いなのかもとか思っちゃってる(笑)

 友、今まで心配かけてごめんなさい

 そしてありがとう

 私、男くんと頑張ってみようと思う

 これが恋してるってことなのかな

 

 PS.友も頑張ってね!』



友「ったく、余計なお世話だってーの」



友はもう一度後ろを振り返る。

二つ並んでいる背中。

その距離は今はまだ離れているけれども、時間とともに短くなっていくのだろう。

友は小さく笑みを浮かべてから、その背中に向かって心の底から叫んだ。



「……二人とも、末永く爆発しろよな!」

拙作でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました

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