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延長線上1
「ふーん。」
「なっ、なんだよ!ふーんって!」
「だってそんな言葉聞けるとは思わなかったから。」
正直、イヤミばっか言われると思ってたから。
よかったっていう言葉はまったくの予想外。
「お、俺だってなぁ言いたくなかったけど他に言いようがなかったから……」
翔のこういう状況を一般的にはしどろもどろと言うのだろうか。
「それにしても、本当にすごいよ。サキちゃんは。」
「LATEって結構高音域だしテンポも速いのに……。」
「よく歌えるな、おまえ。」
「おい、翔。サキちゃんのことをおまえって言うな。」
「はぁー?なんでだよ。」
「すごかったのは事実だろ。」
「う……。だ、だがな!俺は認めてねーって!」
ギャーギャー言ってるメンバーたち。
やっぱり面白いかも。
バンドってとこも入れて。
「……というか。」
「え?」
「あの曲、私が作ったやつだし。」
「は?」
「LATE、作詞作曲欄に『SHORT×2』って書いてあるでしょ。」
玲がそばにあったCDを見て確認しているが……
それは本当のことだ。
「私は普段は学校に行ってるけど、たまにそういうのもバンドとかに提供してる。
『ショートショート』って名前で活動してる、ソロアーティスト。」




