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#対人依存症。和哉くんは生きづらい!  作者: 佐野和哉


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褒めずに愛する難しさ

好きな人のことってのは多分、ちょっとしたことぐらいまでなら可愛く見えるもんじゃないかな。カッコよく、美しく、それが魅力であるかのように。

それは魔法が溶ければワガママとか自己中心的とかクサイとかケチとかになる場合もあるけど、一周回ってまたそれもよくなっちゃうこともあるじゃん。

痘痕もエクボとは言ったもので、あれは〝そう見える〟のもあるけど〝そう思えることが心地よい〟ということでもあるんじゃないかな。


だって好きなんだもん、褒めてたいというか、褒める言葉しか出てこないじゃん。

褒めのニュアンスで語りたいというか。

でも、惚れられた側はそれが重荷だったり迷惑だったり不安だったりするわけだ。だってそれ、相手が勝手に魔法にかかって、今度は勝手に解けてコキ下されたり恨まれたりするかもしれないんだぜ。

自分じゃ絶対そんなことない、それに値するような価値は無いと思っているのに

そんなことないよ!素敵だよ!!

って目をハートにして迫られたら怖いよな。


というわけで表題。

褒めのニュアンスを抜いて相手に自分の情愛を知ってもらうには。

行動で示すのもそうなんだけど、見えないじゃんそんなものは。だから余計に饒舌に頼る悪癖が私にはある。性癖も舌に頼るから、エンマ大王にしてみたら裁き甲斐のある亡者になるだろう。地獄ゆきが大前提なのはさておき。

あ、でも好きなのはホントだし無理やり嘘ついてまで褒めてるわけじゃないから、エンマ様そこは勘弁してね。あとのは全然裁いてくれていいんで…。


閑話休題。

鬱屈としているその人に、何か声をかけたいし、その人が心境を発露するきっかけになってほしいと思っているから、まずそれを言うじゃん。

でもそこに、本人からしたら値しないフレーズが含まれているのが、先ずもうデカめの鬱因子になってしまう。

そんなことないのに、そんなこと今は言われても、そんな風に思われても…って。それは自分もそうだからよくわかる気がする。

本が出た、メキシコ行った、だから何?

ってことじゃん。別にそれで何もしてない。行ってきただけ。出ただけ。

自分自身のダメさ加減とか、ずっと何も成長してなくて堂々巡りのうちに月日が流れて環境も変わっているのに自分だけがまた同じことを繰り返してる。

それも加齢やストレス、疲労、過去の失敗事例の蓄積でどんどん回復が遅くなったり鬱因子の地雷が増えたりして、ますます褒めのニュアンスが本来伝えたいことのブラインドになる。

言いたいことはわかるというか、褒めてるわけじゃなく〝そういうこと〟〝こっちから見たそっち〟を言っているだけなのはそうなんだろうけど、それにしたってケツの座りが悪い。


そこを、どう端折って…というか、イチイチ大げさに誉めてるように思われずに、大げさな誉め言葉を使わず思わせず、でも、あなたのことは心から愛していると伝えるか。

傷ついても悪態ついても愚痴ってもボヤいても八つ当たりしてくれてもいい。

僕がパキラの枝になる(ポプラだと規約違反かもしれない)から、遠慮なく甘えてほしい頼ってほしい。

でも、それが叶わないとこっちが病むんだから始末が悪い。自分が結局可愛くて人質なんじゃ相手の負担が増えるだけじゃねえか。


どうしたらいいのかなあ。

と、最近ちょっと考えている。

答えは無い。まだわからない。

ずっと好きだから、それを示し続けて大前提に思ってもらっていればいいのか。

態度を変えないというか。


ワガママでも自己中心的でも人の話なんか聞かなくたっていい。

僕の言葉で褒められてるなんて感じないで、自分を受け入れる言葉だけ今は聞いててくれればいい。


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