表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
95/130

95話:テッポウエビ再び

上には上がいるってわかった時は本当につらい。

異世界生活百二十日目


朝ごはんを済ませ、今日も稲の乾燥具合を確かめに行こうとしていたその時。


「たのもー!」


海辺に誰か来たようだ。


「たのもー!ナイトくんの住処はここでよいか!?」


「あ、テッポウエビさんだ。そうだよー。ナイトくんその辺にいないかな?」


「私は、こちらにおります。メグミ様」


「あ、いたよ!それでなんのようかな?」


「知れたこと!再戦の申し込みに来た!」


「なるほどメグミ様、奴もあれから修業を積んできたようです」


「そういえば、一回り大きくなってるね!」


「体だけではない、このハサミのキャビテーション砲も進化させたぞ!」


シュバ!バシューン!ズドォォン!


テッポウエビさんが、ハサミを強く合わせて、威嚇射撃をした。凄い威力だ!


「これは……当たればひとたまりもありませんね。しかし、当たらなければ、どうということはありません」


「言ってくれるな、上がったのは威力だけじゃない、連射力も上がっている」


「ほう、なかなか面白い技だな」


テッポウエビさんの後ろに巨大な影。


「徹くん!?」


「エビ、今の技をもう一度見せてみろ」


「え?あ、なんだ、あんたは」


「エビは耳が悪いのか?まあ甲殻類に耳はないが、俺はもう一度さっきの技を見せろと言ったぞ」


「徹くん、テッポウエビさんは、ナイトくんと勝負に来たんだから邪魔しちゃだめだよ」


「そんな勝負はどうせナイトくんが勝つに決まっている。そこのエビごときがカニに勝てるわけないだろ」


「な!貴様さっきから聞いていれば!俺のキャビテーション砲を喰らえ!」


バシューン!コチン……


「おお!なるほどそういう感じか、悪くない威力だ。エビにしてはな」


「全く効いてないのか……なんだこいつは」


「西の海にいて俺のことを知らんとは、経験が足らんな。俺こそが西の海の覇王だ!」


「覇王!?」


「徹様。ここ100年は、同じ海域に引きこもってたから知名度下がってますよ」


「なに!?オーラでわかるだろオーラで俺の強さが!」


「残念ながら、オーラが大きすぎて、徹様が西の海に覇を唱えて以降に生まれた生物にとっては、普段から感じてることなのでわかりませんよ」


「あーなんか気温が高いなーみたいな感じにしか感じれないってこと?」


「そんな感じですね。それとメグミ様のオーラも同じくらい強いので、小さな弱い生物には、余計徹様のオーラの判別がつきませんね」


「小さな、弱い、生物……」


「あ、テッポウエビさんが打ちひしがれてる!」


「なに、ちっぽけなエビでも、いい技を持っていたことを誉めてやる、俺が使うと……こうだ!」


「あ、徹様!海に撃ってください!!」


バシューーーーーーーン!!!!ズゴォォォォォォォォォォン!!!


凄い遠い場所にとんでもない水柱が立った。


そしてきらきらとした水しぶきと高波が浜辺にやってきた。


「徹くん!絶対地上でそれ撃っちゃだめだよ!!!」


オカちゃんたちが積み上げてくれていた土壁によって何とか高波被害には合わなかったが、あの距離でこれである。絶対に浜とか森に撃たせてはいけない。


「ふん、確かにメグミの家が木っ端微塵になったら、困るからな。海中でだけ使うとしよう」


「そもそも徹くんに敵なんていないんだから、そんな技いらないんじゃない?」


「敵なら勝がいるし、あのすかした鎧野郎もいる。今回の技で勝は倒せるんじゃないかと思っている」


「うーん。勝さんとじゃれあうなら絶対深海の奥深くでやってね」


「この技で遂に俺は勝に勝利するのだ!見てろよメグミ!」


「徹様。メグミ様が見えるところで、勝様と戦ったら、メグミ様が大けがをしてしまいますよ」


「ん?それはよくないな、わかった深海で戦うとしよう」


ザブーン。


徹くんは一人で勝手に納得し海へと入っていった。


「テッポウエビ殿、勝負どうされますか?」


「俺は……もう……戦う、気力がない……」


テッポウエビさんはそういうと海に帰っていった。その背中は本当に悲しそうだった。


「なんとも、妙な結末になってしまいましたね……」


「徹様が本当にすみません」


「キワミくんのコメントも結構精神をえぐってたと思うよ!」


そんなドタバタした朝であった。

最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます!

もし、ちょっとでも「面白いじゃん!」と思っていただけたら、 ↓の【★★★★★】を、ポチっと押して応援していただけると、作者が、本気で泣いて喜びます…!

ブックマークも、ぜひぜひ、よろしくお願いします!

また次回、お会いできるのを楽しみにしています!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ