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エージェント・アレウス 再び

お知らせがあります

事情は活動報告に載せてありますが

空間魔法「ゲート」を空間魔法「ワープ」に変更させていただきます




よろしくお願いします

「みなさんこんばんわ、私は今話題の宮廷魔術師、ダースさんのお宅へやってきています」


(アレウスさんいったい何しているんですか)


「いや、雰囲気づくりだよ」


俺は今言ったとおりダースの屋敷に来ている


「さて、潜入しますかな」


俺は黒ローブ「ディザスター」の透明化を行い屋敷に侵入した


「(しかし気づかれないもんだな)」



俺の目の前をメイドさんが通り過ぎていく

俺はちょっと目の前で変顔をしながら遊んでみる


(何してるんですか...)


おっとふざけすぎたみたいだ


「(いや、何でもない。さぁ調べてくか)」


俺は一部屋一部屋警戒しながら調べていく


「ん、この部屋は人の気配が多いぞ」


俺がそっと扉を開ける

そこにはベッドの上に座る複数の女性とダース


(うひゃー、人のを見るってなんか気持ち悪いですね)


それは俺も同感だ


(それにしても激しいですねぇ。いや、まぁアレウスさんには負けますけど)


いや、その...否定できません...


「(まぁちょうどいい、やつがしているうちにちゃっちゃと済ませよう)」


俺扉をそっと閉めて、ほかの部屋を調べていく


「これは...」


(もういかにもって感じですね)


俺たちの目の前には魔法陣が開かれた扉があった


「魔法で閉めてるのか?」


俺がそっと扉に触れると


ビーーーーー!ビーーーーー!

けたたましい警報音がなる


「(やばい!)」


俺はとっさに天井に張り付いて気配をかくす


そして廊下の奥から屋敷の警備兵がやってくる


「誰もいない?」


衛兵はあたりをキョロキョロ見回す

俺は上ですよ〜


「おい、何かあったのか」


次に廊下の奥からバスローブを着てダースがやってくる


どうやら邪魔しちゃったみたいだな


「いえ、何もありませんでした。ネズミにでも反応したのかと」


「そうか。ちっ、まだこの装置には改良が必要みたいだな。一応中を調べておく、お前は持ち場にもどれ」


「はっ」


そしてダースは扉を開き部屋に中に入る

俺はその瞬間を見逃さず、天井をはって部屋に入る


「何も無いな」


ダースは少し確認して部屋を出ていく


俺は安全を確認して床に降りる


「ふぅ結果的には侵入者成功だな。今回はLuck値が正常に働いたみたいだな」


(なんですか!その言い方!私の加護に文句でもあるんですか!)


「いや、この世界にきて俺はトラブルばっかあっているぞ」


(それはアレウスさんがトラブル製造機だからですよ)


くだらない会話を終え、俺は部屋を調べることにした


「んー、何も無いな」


書棚や机はすべて調べた、しかし重要なものは何も無かった


「これはあのパターンだな。「ソナー」」


俺はソナーで部屋の中を探知する


「お!ほらあったぞ、隠し部屋」


ガストンの時と同様に書棚の裏に秘密の扉があった。この世界の貴族は隠し部屋が好きなんだろうか


いや、まぁ俺も作ったけどね!


「さてさて、何があるや...ら...?」


そこにはかなり広い部屋に机がただ一つ存在していたが問題はそこじゃない


「これは...レーザートラップか?」


なんと部屋にはレーザー光線のような光が張られていた


「ほんとにスパイしてるみたいだな」


俺はローブを空間倉庫にしまい身軽な格好になる


「ふぅいきますか」


俺は一息ついてレーザーの1人がギリギリ通れるくらいの隙間を様々な姿勢で抜けていく


(体柔らかいですね)


「あぁ俺も正直ビビるくらい体が曲がる」


そして、部屋にあった机にたどり着く


「やっとついたな」


(すごい姿勢ですね)


俺は今片足立ちでもう片方の足はとんでもない方向に曲がっている


「それは言うな」


俺はそういって机を調べていく

そしてとある書類を見つける


「これは...設計図か...」


そこには俺がよく知っているカトレアの文字が書かれた設計図だった


「これで確定だな」


カトレアを魔女呼ばわりした男はダースだ

そしてダースはカトレアの研究を盗み自分が開発したといって魔道具を売っているのか


「とんだクズだな...ん、これは...!」


俺はひとつの別の書類に目が行く

そこには魔神について書かれていた

俺が書類に目を通していると


「アレウス!一体どこにいるの!」


「えっ!?」


通信機から当然カトレアの声が響き、俺は驚いてしまう


「あっ...」


ビーーーーー!ビーーーーー!再び警報音が鳴る


「やばい!」


俺は急いで机を元に戻し設計図を数枚だけ持って「ワープ」で宿の部屋に戻る


「ちょっと!アレウス聞いてるの!」


「あぁ聞いてるって」


「アレウス!?」


ちょうど俺が移動した目の前にカトレアがいた


「ご主人様おかえりなさいませ」


そしてその部屋にはミラもいた


「アレウス!どこに行っていたの!」


「いや、別に大したところじゃない」


「嘘よ!私知ってるんだからね!ミラとこそこそしてなんか調べてるって、どうして私だけ仲間はずれにするのよ!」


カトレアは叫ぶ


そうなんだ、俺はミラには事前なダースを調べていることを知らせていた。カトレアのこと思ってカトレアには秘密にしていたんだ


「なんで!私だけには教えてくれないのよ!どうして!なんで私だけ仲間はずれにするのよ...!」


気づけばカトレアの瞳から大粒の涙が流れていた


「カトレアすまない、すべて話す」


「カトレアごめんなさい」


俺とミラはカトレアを二人で抱きしめる


そしてカトレアが落ち着くのを待って話を始める


「カトレアすまない、俺はダースのことを調べていたんだ」


カトレアがその名前を聞いて驚いている


「すまない、カトレアが王城でダースを見た時震えているのを俺もミラも知っていたんだ」


そして俺はダースの屋敷で見つけたカトレアの設計図を見せる


「これは...!私の?」


「あぁそうだ、そしてダースはミラが開発した魔道具を自分が作った魔道具として売りさばいている」


「だから私は王都で私が設計した魔道具をちょくちょく見かけたのね」


どうやらカトレアも少し気づいていたみたいだな


「秘密にしていたのはほんとに悪い、でもカトレアを巻き込んでカトレアが悲しむ所を見たくなかったんだ」


「アレウス...」


「本当にすまなかった」


俺は頭をを下げる


「アレウス顔を上げて、私の為を思ってくれていたのは嬉しいわ。でも私に秘密にしていたのは本当に怒ってるのよ?」


「すまない...」


「ふふ、もうそんな顔しないでよ。私は今はもう怒ってないわ。それに私はアレウスが思ってるほど弱くないわよ!私はアレウスとミラがいるだけで無敵なんだから!」


カトレアがいつもの眩しい笑顔を咲かせる


「カトレア...あぁもう俺は秘密にしたりしないよ」


「ごめんね、カトレア。私からも謝るわ」


「もう全然気にしてないわ!それに私の心配してくれたのはほんとに嬉しかったんだから!」


俺はカトレアを本当に信じることはできてなかったみたいだな、俺はまだまだだな


「カトレア、俺は今回の件はかなり頭に来ている、今すぐにでもダースをぶっ飛ばしてやるぞ」


「えぇ、私もご主人様と一緒です。あの勇者と一緒に地獄を見せたいです」


いや、ミラさん今勇者(笑)は関係ないでしょ?


ちょっとミラが最近どんどん黒くなってる気がする...


「ふふふ、そうね。私もかなり怒ってるわ。

仕返しくらいしてやりたいわね」


どうやらカトレアもやる気満々みたいだな


ダースは魔神とも何かつながりがあったし、

ダースには少し痛い目見てもらうとしようか


そして気づけば朝を迎えていた



(あの、2日も寝れてないんですが...)

「あ...」


俺はこのまま闘技大会本戦を迎えるのであった

お読み頂きありがとうございます

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