幕間 女子会
よろしくお願いします
初の幕間です
今回はミラ、カトレア、カグヤ、シルの4人のムスメの女子会をクローズアップです
今晩アレウスはアンとレアと一緒に寝ているため、ミラ、カトレア、カグヤ、シルは4人でカトレアの部屋に集まっていた
「女子会も開くのは久しぶりね!」
「そうね、今までは私とカトレアだけだったから、これからはもっと盛り上がるわね」
ミラとカトレアはちょくちょく2人で集まっては夜通しある男について語り合っていた
「あの、それでこれはどういう集まりなんですか?」
「うむ、我もここに呼ばれただけで目的は聞かされていない」
今まではミラとカトレアのふたりだけで開かれていたが今は違う、カグヤ、そしてシルが加わり、この女子会にさらなる華が加わった
「んー、特に目的みたいのはないけどねぇ」
「そうね、たいていはご主人様の話になるわね」
ミラも女子だけの集まりなので口調は砕け
年頃の女の子らしい喋り方になっている
「アレウス様のことですか?」
「なに、主殿の話か、それは楽しみだ」
2人もあの男の話となればノリノリになる
それだけあの男に惚れているということだろう
「アレウスといえば、シルこの前アレウスからネックレスもらったんでしょ?」
「うむ、これのことか?」
シルは胸元に光る、シルの髪の色と同じく青銀色の結晶が入ったネックレスのことか
「そうそう、それそれ!今日エドさんから聞いたんだけど、それアレウスが選ぶのに1時間かけたそうよ?」
「なに、それは本当か、カトレアよ」
「えぇエドさんが言ってたわ。ショーケースの中身全部ひっくり返して、シルにどれが一番似合うかってずっと悩んでいたらしいわ」
「なんと!主殿が...」
シルはそう言って自分の胸元のネックレスを嬉しそうにさする。アレウスはそんな素振りは全く見せなかった。そしてシルはさすがは自分が惚れた男だと感心していた
「流石ご主人様だけど、それにしてもシルだけとはずるい気もするわ」
「確かにちょっと妬けちゃいます」
普段は控えめなカグヤでもそのシルの話を聞いてうらやましがる
「そう言われても、我だけ契約で主殿から授けられる物がなかったのは嫌だったのだ」
「あー、確かにね。わたしがシルでもそう思うわね」
「そうであろう?ほんとに主殿は私たちのことをよく思ってくれている」
「ほんとよね、そこがいいっていうか、いつもあんなに鈍感なのにこういう所はしっかり気づくのよね」
カトレアのその一言にみんなにうんうん頷くばかりである
「私もアレウス様と一緒にお風呂入ってる時によくみなさんの話をしていて、気遣ってるなと思います」
「そういえばアレウスとカグヤってお風呂好きだから、一緒によく入ってるわね」
「それでどんな話をしてるのかしら?」
別に誰もアレウスとカグヤが2人きりでお風呂に入っていることについては何も言わない
カトレアの工房しかり、一人一人アレウスといちゃつく場があるのである
「はい、ミラさんのことはもうちょっと自分に甘くなって欲しいとか、もっと砕けて欲しいとよく言われてますよ」
「よくご主人様に言われるわ。それでも私の意思を尊重してくれるし、心配しすぎな気もするけど」
そんなことをいう、ミラだが内心いつもアレウスが自分を心配してくれてると言われて心が踊っている、自分のことをいつも見てくれてるのを実感してるからだ
「でも、やっぱミラはもっとアレウスに甘えていいわよ」
「うむ、ミラがこの中では主殿と一番付き合いが長いのだろ?それなりに特権はあると思うぞ」
「ふふふ、みんなが知らないところでよく可愛がってもらってるわよ?」
別にそんなことを隠す意味もないと言ったような平然とした態度でミラはそういう
「それは知ってるわよ、たまにいきなり艶々してるもの。ねぇカグヤ、私のことはなんか聞いてない?」
「はい、カトレアさんは工房にこもりっぱなしのことが多いから心配だって、言ってましたよ?私もそう思いますし」
「うぅ痛いところを......うーん、なんていうか一度スイッチが入ると止まらないのよね」
カトレアはそこが自分の悪いとこだと思っているがなかなか直せないのである
「アレウス様はそんなところもカトレアらしいって笑ってましたけどね」
「うんうん、やっぱりアレウスは私のことはわかってるわね」
カトレアのそういった癖が直らないのはアレウスが甘いという要因が大きく影響してるのは明らかな話である
「カグヤよ、カグヤよ。我のことはなにか言ってたなかったのか??」
シルもなにか自分の話をしているのではないかと期待して、カグヤに食い気味に質問する
「あ、えっとこれは私の口から言っていいのでしょうか...」
「......なにか悪いことでも言ってたのか?」
カグヤの反応にシルは少し悪い想像をしてしまう
「いえ、アレウス様はシルに魅力がありすぎて押し倒しそうになるとよく言ってまして...」
「なに...主殿がか?でも、我は主殿も交わったことはないのだが...」
「あーー...ごめん、それあたしのせいだわ」
シルのその発言にカトレアが気まずそうにそう答える
「あのシルが初めて人の姿になった日があるじゃない?あの時みんなにアレウスと2人きりにしてもらった時に色々言っちゃって、その...たぶん私の言葉を気にしてシルには何もしてないと思うのよね...」
カトレアは頬をポリポリ書きながら気まずげに答える
「ふむ、なるほど、いや、カトレアは悪くないぞ。この前主殿と約束したのだ、我が納得いくまで強くなれるまで主殿と交わらないことをな」
「え?そうだったの?なら良かったわ、私のせいかと思ってかなり申し訳なかったのよ」
「うむ、だからもう気にするでない。でも最近はなぜ我はあんな約束をしてしまったかと後悔しておる...」
「...まぁそれは...アレウスもアレウスよね」
「そうね、ご主人様、最近のシルへの態度がかなり変わったわよね」
「やっぱりみんなそう思ってたんですか?わたしの勘違いだけではなかったのですね」
「うむ...すこし、いや、かなり後悔しておる...」
あの模擬戦以来アレウスのシルへの態度はかなり変わった。もともと甘かったが今現在はミラ、カトレア、カグヤ同様激甘となっていた
「ま、まぁその話を戻すけど実際ご主人様はシルのことはかなり意識してるわね」
「そうですね、よくシルさんのお胸に目がいってますし」
「あー...たまにそっちに視線が泳いでる時あるわよね。元々は私のポジションだったのにちょっと悔しいや」
「私にもその大きさがあれば...」
ミラのその発言になかなかのものをもっているカトレアとカグヤは苦笑いである。
フォローをするだけ逆効果なのを知ってるからだ
そしてアレウスはバレてないと思っていたが女性陣にはバレバレだったのである
「それとあと私のことなんですけど...」
「え、カグヤも何かあるの?」
「はい、お風呂でいつもいい雰囲気になるんですけど...」
若い男女が裸で2人きりで入っていたら、否が応でもそうなるのは当然のことだ
「あー...わかったわ、アンとレアね?」
「はい、いつも絶妙なタイミングで入られてしまって」
「あのちびっこたちすぐ私の目を盗んで風呂に行くんだから、逆にわかっててやってるんじゃないかと思えるくらいよ」
「流石にそれはないと思うんですけど、その気まずい空気のままその日が終わっちゃうというか」
「え!?その後おあずけなの??」
「はい...」
「...それは、なんというか。アレウスが遠慮するのね?」
「はい、こっちはいつでもいいんですけど、そのアレウスさんが何故か私に気を使ってしまって」
「はぁ...そういったとこもアレウスは鈍感よね。あ!そういえば...!ここにはいないけどアレウスの鈍感の最大の被害者が他にいるわよ」
「え、どなたですか」
「あぁステファニア様ですか?」
「ステファニア?誰だそいつは?」
「そういえばシルは知らないわね。イリヤ王国のお姫様のことよ」
「え、ステファニア様ってあのステファニア様のことだったのですか?」
「あら、カグヤも知らなかったのね」
カグヤは王都にいたためステファニアののことは知っている。けれどアレウスとの関係は全く知らなかった
「で、カトレアよ、なぜそのステファニアとやらが主殿の被害者なのだ?」
「まぁ簡単にいえばステファニア様はもうアレウスにぞっこんなんだけどね。その本人もちょっと人付き合いが苦手なのが重なってアレウスに気づいてもらえないのよ」
「そうね、自分の専属の近衛になってくれなんて言ってもご主人様全然気づいてないし」
「なんと...!そこまでか」
シルが思っていた以上にアレウスは鈍感だったのである。その分意識されてるシルはまだマシかとも思えたくらいである
「えっと...アレウス様にお2人からなにか言ったことはあるのですか?」
「えぇあるわよ。ミラはその時アレウスがどういったか教えてあげなさい」
「そうね......うぅん!「あれは別に俺のことが好きとかじゃなくて、俺しか男の知り合いがいないからだろ?」......と。」
「「おぉ!!」」
シルとカグヤはミラのアレウスのモノマネを見て感激する
「...相変わらず似てるわね」
そのモノマネをなんとか見てるカトレアもあまりのそっくりさに少し引いてしまう
「まぁご主人様は本当にこう思われてるみたいですね」
「えっと...アレウス様本人はステファニア様のことをどう思われてるのですか?」
「そこよ!そこが一番難しいとこなのよ!私的にはアレウスはホントは好きだけど自分の気持ちに気づいてないんじゃないのかな?」
「うむ、でも主殿は自分の気持ちはしっかりわかってるほうだと思うが」
「私の見解だけど、ご主人様はステファニアの身分のことを考えてるうちに無意識に自分の気持ちに蓋をしてるんじゃないかと」
「身分ですか?」
「あぁ確かにステファニア様は王族だからね、アレウスが自分からそんな目立つようなことしないか。実際王都では英雄扱い、それに加えてお姫様と結婚となったらね」
「うむ、それはどこの勇者だ?と思ってしまうな」
「そうね」
シルの返答にカトレアは笑って答える
「それとあと一人、私は怪しいと思ってる人がいるのよね。これはミラにも意見を聞いてみたいんだけど」
「誰かしら?」
「クリスティーナ様よ」
「クリスティーナ様って、ステファニア様の妹様の?」
「そうよ」
カトレアは実は疑っている、クリスティーナもアレウスに気持ちがあるのじゃないかと
「クリスティーナ様ね...微妙なところね」
「うーん、私もなんとなくだし、微妙なところね」
実はカトレアは当たったりもしてるのだがその場には答えを知っているものは誰もいなかった
そして夜はまだ始まったばかり、この4人の娘のあの男の話題が尽きることなかった
◇
「ひっきし......さぶっ」
突如悪寒が走った
俺の腹のあたりにはアンとレアがすやすやと寝息を立てて気持ちよさそうに眠っている
(またどこかで変な恨みでも買って、噂されてるんじゃないですか?)
「おいおい、恐ろしいことを言うんじゃないよ。まぁもういいや、おやすみ」
(はい、おやすみなさい)
アレウスは知らないいいこの時間に自分が話題にされてることなんて
お読みいただきありがとうございます!
レビュー書いてもらった嬉しさのテンションの勢いで連続投稿となりました。
今回は4人の娘にクローズアップしましたがとりあえず書いてて「アレウス死ね」と思いました
もし良かったら評価などよろしくお願いします!




