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56 再戦の準備

遅れました m(__)m

その上短いです m(__)m

「いやあ、危なかったな」

「別に逃げなくてもどうにか、なったんじゃないか?」

「そうですよ、魔道具があってもたかがゴブリンじゃないですか」

「ゴブリン自体は大したこと無いし、戦って負けるなんて思えないけど、魔道具が使われると万が一もあるだろ。魔法の火の玉から出た炎も危険だし。それにあそこを探索してる目的は魔道具だから、無駄に戦う必要は無いしゴブリンなんて倒しても進化の足しになるかどうかも怪しいぞ」

「火が消えないので危ないということですか」

「うん、その上使ってるのがゴブリンだから考え無しに撃ってきそうというか、使い方わかって使っているのか怪しい。適当に振り回して撃ち出されているんじゃ、どこに飛ぶかも分からない。といっても火が熱いとか服が燃えるとかじゃなくて、あちこち燃えると煙がやばそうだったからな。あとは酸欠が危険だな」


魔法の炎だから、本当に酸素を消費しているか分からないけど、家具の残骸は普通に燃えて煙も出るので、室内に充満すると戦闘の妨げになる。地下とはいえそこそこの広さがあるから、そうたやすく一酸化炭素中毒にはならないと思うけど、一酸化炭素中毒は、命にかかわるレベルまで自覚症状無く進行する危険なものだから、避けられるものなら避けたほうがいい。


「ところで、ここはどこなんです」


シュテンが周囲をきょろきょろしながら聞いてくる。まあ、何も説明せずにゲートくぐらせたからな。


「ここは俺の街の俺の家。魔法のゲートであの地下遺跡から移動してきた。後ろにあるその黒い部分をくぐれば、さっきの地下に戻れるよ。一時間ぐらいなら街を見てきてもかまわないけど、見に行くか?」

「それは是非」

「じゃあ、誰か案内してやってくれるか」

「じゃあ僕が案内しますよ」

「俺は魔道具作りをしながら、ここで休憩してるから。あ、そうだ、モーブは刃物系の武器を用意したほうがよくないか」

「そうだな、ドルトンに聞いて何か分けてもらってくる」


シュテン、シデン、モーブがそれぞれ出かけて行き、俺は黒足に手伝わせつつ魔道具を作成する。


「さて、新しい武器を作成しよう。さっき見た破裂玉の術式を取り込んで参考にする。あれは殺傷力が無かったけど、吹き飛ばすものを変えれば、手榴弾という対物・対生物用の爆発武器に改良できる。それと目くらましや制圧用に、フラッシュバンという武器を作成する。このフラッシュバンというのは強烈な光や音で、対象者の視角や聴覚を一時的に麻痺させ、その間に捕獲・無力化すると言う武器だ。素材はマグネシウム言う物の粉末で、このマグネシウムは燃やすと強い光を放つ性質がある。まあそうはいってもマグネシウムの粉末なんて無いので、マグネシウムを抽出する魔法陣を作って、素材集めしなくちゃいけない。なので、今からマグネシウムが含まれる製品を書き出すから、黒足とレオノールでその製品を集めてきてくれ」

俺はバインダーノートを取り出し思いつく限りの物を書き出し、ビリッと剥ぎ取って二人に渡す。ペーパーレスだ何だと言っても、自分はこういう時、書いて渡したほうが速いと思ってしまう世代なのだと、ちょっと思ったりするが、頭を振って気にしないようにする。

二人が出かけた後、マグネシウム抽出用の魔法陣を描いて、その後は地下で手に入れた手榴弾モドキの魔法陣データーに修正を加えて、先程の魔法陣と共にプリンターで印刷し、接着剤でなぞって銀粉を定着させる。後は、黒足とレオノールが帰ってきたら魔力を加えてもらい、ミスリル化して魔石を取り付け後、大量の釘や金属片の上に乗せて起動する。すると、周囲の金属を取り込んで魔法陣を核とした金属の歪な球体になる。この状態で手榴弾は準備完了だ。後は地球の手榴弾のようにピンを抜いて爆発させる動作をしてやれば良い。この魔道具の場合は爆破用スイッチを押して5秒後に爆発だ。俺たちが飛散する金属を避けるために、大型の盾も用意する。また、爆発ではなく光だけの目潰し用フラッシュライトを作り、盾に魔法陣を組み込む。中央の魔石部分は弱点になるので、簡単な覆いを取り付けたが、金属武器で叩かれると魔石が壊れるので、ドルトンにでも振って改修してもらう必要があるだろう。


「フラッシュバンの素材は先に言ったとおりマグネシウムだ。このマグネシウムは店で売っているサプリメントにも含まれる、人体にとっても必要な物だが、工業製品としても広く使われている。例えば携帯電話やスマホのフレームや車のアルミホイールなど、他の金属と混ぜた合金にして使われる。アルミホイールなどは無垢のアルミでは不足する強度の問題を、マグネシウムとの合金にすることで解消している。携帯やスマホも同様だ。・・・というわけで、二人が集めてきてくれた素材から抽出してフラッシュバンを作る・・・・・・・・そう怒るなよ、悪かった。俺が軽く考えすぎた」


黒足はそれ程でもないが、レオノールは何かむすっとしていたので、黒足に訳を聞いたところ、素材の回収先で『俺が指定したものを分けて欲しい』と言ったところ、ドワーフやドワーフとかドワーフが『金属は我らドワーフの命』と叫びながら立ちはだかったそうだ。・・・なんでそうなったのか俺には理解できないんだが・・・例えば“俺がくれ”と言えば多少ブツブツ言いながらも分けてくれるのだが・・・は!もしやこれは差別の一種なのか??と思って、その点も黒足に聞いたが『差別と言えば差別ですかね?ただ、これはお館様だけ特例で全肯定という特殊な差別ですが』と言われてしまった。仮にも王だから他の者より無茶が利いたんだねと、改めて感じた。


「いえ、違うんです。私がまだ・・・力不足で・・・・」


後半はよく聞こえなかったが、なんとなく放置しては危険な感じがする。地下遺跡から帰ったら直ぐ対応しないとやばそうだ。


「いや、地下から戻ったら、最優先事項で取り組もう。街もそこそこ大きくなったし、多少懸念事項はあるけど、そろそろあれだから」

「そうですね、そろそろあれですから、お館様には頑張って頂きたいものですね」


・・・レオノールは“?”が頭の上に浮かんでいる感じなのに、黒足君、君は本当に察しがいいね。


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