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先輩を無理やり家に帰させる

「…ということがあったんです」


僕は先輩との過去を総務課長に話した。

僕がこれだけ金銭関係などで困らされていたとしても、この目の前で潰れて寝てしまった先輩を尊敬しているのだ。


「パワハラ問題で降格、そして社内に居づらくなって退職していて、あなたに対してパワハラをしていたというのも聞いていたわ。でもそれを助けてくれたのがあいつだったのね」

「それは知らなかったんですね」

「知ってはいたけれども、そんなにもあなたの助けになってくれてたのね」

「そうなんです」


いつもだらしない。それが先輩という人間だ。

だけど本当に人が困っているときは、仕事でもプライベートでも手を貸してくれる。そういうところは人としてよくできている人である。

金銭関係、賭博関係は本当に酷いが。


「すごいいい関係ね」

「金銭関係なければですけど」


金銭関係が本当にひどい。

人は欠点があるものではあるが、欠点が重たい。


「とりあえずこの話は終わりです」

「え~もっと聞きたい」

「それよりもこの人どうすればいいんですか?」


目の前で寝ている先輩。こいつはどうしたらいいのだろうか。

とりあえず家に帰ってほしいのだが、起きそうにもない。


「明日まで置いてあげなよ」

「いやです」

「尊敬してるんでしょ?」

「それとこれとは話は別です」


尊敬しているからといって、酔っ払って寝ている人を家に置いておきたくない。

明日は休みなのだから、ゆっくりしたい。


「課長持って帰ってくださいよ」

「持って帰るってそんな…はしたない」

「そんな話はしてないです」


この人は完全に頭がピンクになっている。

まぁ家から連れ出してくれるのであれば、それでも僕としては問題ない。


「でも私お酒入ってるし、車ないし」

「そうですよね…あっ待てよ車は先輩のある。時間的にまだ代行は使える…」

「つまり?」

「課長。一緒に代行で帰ってください」


代行で帰らせれば全て解決。

課長も一緒に帰れるし、先輩も朝起きたらいつの間にか家状態にできる。

天才的なアイデアだ。


「お金は?」

「えっ、課長お願いしますよぉ」

「こういうときだけ都合いいわね」


僕は払いたくないので課長に払ってもらおうと思ったのだが。

先輩の財布にもお金が入ってないから、課長から払ってもらうしかない。


「まぁいいわよ。ただ」

「ただ?」

「接近禁止令を解除して」

「え~」


解除したら、また先輩に金を渡しそう。

あんまり解除したくない。


「じゃあ置いていくわね」

「分かりましたよ!分かりました!解除します」

「やった♪じゃあ代行呼ぶわね♪」

「クソ。やられた」


まぁ酔っ払いがいなくなり、吐いたものを掃除よりかはましか。

総務課長が代行に連絡してから、15分ほどで代行が到着した。


「今日はありがとね~」

「こちらこそ色々奢ってもらったり、その人を連れ帰ってもらったりしているのでありがとうございます」

「お…お前…ありがと…」


先輩はぼそぼそと感謝の言葉を述べる。

眠たいのか、気持ち悪いのかは見た目じゃわからない。でもここから先は僕の世界ではないのでもうどうだっていいや。


「後は頼みました」

「分かったわ。任せて」


僕は先輩を総務課長に任せて家に戻る。

少しうるさい夜ではあったが、楽しくはあった夜だった。

二回目は良いが。


「明日は何しようかな」


僕は明日の予定を考えながら、残りの片づけを行いベットへと入っていく。

そして今日はかなり疲れていたため、すぐに入眠へと向かうことができた。


 ー次の日ー


「プルルルル、プルルルル」


朝早くにスマホの着信音が鳴り響く。

僕はその着信音で目を覚ます。


「なんだこんな朝早くに」


スマホの画面には先輩の名前が書かれていた。


「なんだよ」


僕は腹が立ちながらもその電話を取る。


「もしもし」

「ご゛め゛ん゛ね゛あ゛さ゛は゛や゛く゛に゛」

「声ガサガサすぎません?」


完全に昨日のお酒でのどがやられているようだ。


「それでどうしたんですか?」

「あ゛の゛さ゛ど゛こ゛か゛に゛さ゛い゛ふ゛な゛い゛?」

「えっ忘れたんですか?ちょっと待ってください」


僕は家の中を探し回る。

昨日座っていた席の周り。台所。それ以外にも寝室やトイレなど調べたが何もない。


「何もないですよ?」

「ま゛じ゛か゛。あ゛っま゛って゛」


電話の奥から、ガサゴソ音が聞こえる。


「あ゛っ゛た゛!」

「じゃあ朝早く起こしたペナルティとして、今度高い飯奢ってください。じゃあ」

「ちょ」


先輩が何か言おうとしていたが、容赦なく電話を切った。


「はぁ寝よう」


僕は二度寝を決めることにした。

そして、この後お昼まで寝て午前中を無駄にした悲しみを味わうことになった。


「もうどうでもいいや」


次の日からまた仕事の日々が始まる。特に変わらない忙しい日常が。

そのために今日は休むことにした。

ご覧いただきありがとうございました。

この話にて一旦この作品は終了いたします。

理由は簡単です。他に書きたいものができたので、それの準備等を行うために終了させることにしました。

全然きれいに終わっていないので、いつかは続きを書いていきたいなと思います。


これから何が起こるか分からない世の中になっています。

日本という国もどうなっていくか分かりません。憲法やら法案やら色々大変なことになっています。細かくは言いませんが。

自分たちが、そして若い人たちが将来に希望をもって生きていけるよう頑張りたいですね。


ありがとうございました。

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