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僕は先輩と総務課長に振り回される

先輩と総務課長がお昼に行った後、僕は一人で仕事を片付けていた。

そして時刻は12時を回っていたため、僕はお昼をコンビニで買ってきて会社で食べていた。


「とりあえずあと1時間で終わるかな」


先輩達がお昼に行った後、今日のやらなければいけない仕事が8割終わった。

先輩とのあの無駄なやり取りがなければもっと早く終わったのだが。


「長くなっちまった。1時間も昼飯に使うと思わなかった」


終わるのが遅くなった原因が帰ってきた。


「今の言葉、絶対に総務課長の前で言っちゃだめですよ?」

「え、なんで」


そんなことあの人の前で言ったら泣いちゃう。


「先輩モテないでしょ?」

「急にどうした」

「いや、何でもないです。それより、総務課長とのお昼はどうでした?」


ツンデレではあったが、割と好意が見え見えだった。

本人は少しでもそれを感じ取ってくれているといいのだが。


「いや、どうもこうも普通だったぞ?仕事の話をして、飯食って、金もらって終了」

「金?」

「うん。もらった。1万」

「課長~!!」


僕は金もらった発言を聞いて急いで総務課長のもとへ向かう。


「課長!何してるんですか!」

「ほえ?」


駄目だこの人。

先輩とお昼ご飯食べることができた影響か、すごいふわふわしている。まるでお酒を飲んだみたいな。


「ほえ?じゃないですよ!何で先輩にお金を渡してるんですか!しかももらったって言ってましたよ!?」

「それはその~」


総務課長はそう言って目線をそらせる。

この人、自分の尽くしたいという欲求を優先させたな。


「課長。あなたは仕事以外での接触を1か月禁止します」

「えっ!?なんで!?」

「先輩のクズなお願いを聞き入れたからです」


金をくださいって、ヒモのすることだ。

そして、この人はそのヒモにしゃぶり尽くされるタイプの人間だ。


「だって欲しいっていうから」

「課長。あなたロクな男と出会ってないでしょ?」

「……そんなことないし」


これはあるな。

あまりにもダメ男を引っ張ってくる性格してる。


「とりあえず先輩とは仕事以外の接触はしないでください。それを反省として受け取ります」

「頼むから、2週間で」

「駄目です」

「そんなぁ~」


なんで僕は上司の管理をしていかないといけないんだ。

先輩に対してはお金の管理。総務課長に対しては先輩への接触の管理。接触の管理ってなんだよ。


「お前ら、一体どうしたんだよ」

「先輩。もらった1万を返しなさい」

「でもくれるっていうから」


この人はお金に対する一般常識が崩れ去っているのかもしれない。

もらうことに対して、罪悪感の欠片も感じない。


「そ、そうよ!私があげたいから」

「ちょっと黙っててください」

「はい…」

「お前総務課長を黙らせるのすごいな」


先輩は呑気にそんなことを言ってくる。

一体誰のせいでこうなっていると思っているのか。


「いいから先輩は早く返してください」

「でも」

「いいから!」

「はい……」

「あなた直属の上司黙らせるのすごいわね」


総務課長も先輩と同じことを言ってくる。

この人も今の状況がよく分かっていないのだろうか。

そして、先輩から総務課長へ1万を返金させた。


「あと先輩。総務課長と1か月、仕事以外での接触をしないでください」

「えっ?なんで?」

「まぁ色々あって」

「?」


先輩は不思議そうな顔をしながらこちらを見てくる。

だって言えるわけない。総務課長が先輩のことを好きなのだが、先輩のクズな願い事を受け入れてしまうため、その反省として1か月仕事以外の接触を禁止したなど。自分でも何を言っているのか分からない。


「とりあえず分かったけど」

「分からないでよ!」

「はい、接触禁止なので僕たちは戻ります。約束守ってくださいね。課長」


僕と先輩は自分達の部署に戻る。

その中で総務の方から


「いやぁぁぁぁぁぁぁ~!」


という声が聞こえてきたが気にしないことにした。

そして、自分たちの机に戻るなり先輩が口を開く。


「一体これは何の茶番だったんだ?」

「茶番だったら苦労しないですよ」


僕はぐったりしながら椅子に座る。

そして先輩も椅子に座る。


「先輩、何座ってるんですか?」

「えっ?」

「あなたはこっちですよ?」


僕は床を指差す。


「だってもう終わったって」

「総務課長にお金をもらいましたよね」

「………」

「その反省です」


先輩は逆らうとめんどくさいというのが分かっているからか、静かに床に座った。

こうなるんだから、金を借りたりもらったりするのをやめればいいのに。


「あの~『先輩へ』って見出しで、仕事が送られているんだけど」

「やってくれますよね?」

「………はい」


先輩に何も文句を言われず…いや、言わせずに仕事を押し付けることができた。

ただ……


【ねぇ、接触禁止令解除してよ】


総務課長からのメッセージが来た。

もはや言ってることがストーカーである。


【駄目です】


僕は一言メッセージを添えて送った。

そして、すぐに返信が返ってきた。


【お願い。ねぇ】


うるさいメンヘラ彼女みたいなことしてきた。


【ねぇやっぱこれ仕事多いだろ!】


なんか先輩もメッセージで送ってきた。

さっきの文句の続きだ。


「ここにいるから声出せばいいのに」

【お前怒るじゃん】

「だからってメッセージだったら怒らないわけじゃないですよ」

【とにかくこれ多いって】

【ねぇ解除してよ】

「総務課長もうるさいな!」


僕は先輩と総務課長のメッセージ地獄にはまった。

ご覧いただきありがとうございました。

次回は1週間後になります。お楽しみください。

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