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第29話 ゾンビ死霊使い暴走する。

「ネクロリリーの奴、ドコヘ行ったんだーッ!」


 と兄貴が叫びながらエフェポスの村の中、そして周辺か探し回るが、まったく発見できず……。


 ああ、もしかして別の村や町に?


 あり得そうだが、もう少し探してみるか――ということで、俺達はとある場所へと向かうのだった。


 当然、今いるエフェポスの村の中の――。


「ここって教会? あ、ああ、ラビウスに訊いてみるのか?」


「ああ、アイツなら何か情報を持っているかもしれないしな」


「ん、ナニか様子が変じゃね?」


 うん、ラーティアナ教団の神官であり情報屋であるラビウスに訊くのが一番だよね。


 ――というワケでラーティアナ教団の宗教施設へ来てみたのだが。


「ナ、ナニをするんだーッ! やめろ! グワアーッ!」


「大人しくしろ! 騒ぐと罪状が重くなるぜェ!」


「ん、アイツ……つ、捕まっちゃあいないか?」


「ああ、村の保安官に連行されているしな」


「え、保安官!? ラ、ライオンじゃん!」


 ラビウスはナニをやらかしたのやら? とにかく、保安官の連行されるかたちで教会の中から出てきたぞ……って、ラビウスを連行している保安官は、大きな猫――いや、ライオンである。


 ま、まあ、エフェポスの村は獣の領域にある村のひとつだし、別段、珍しくはない光景かな……かな?


「なあ、アイツはナニをしたんだ?」


「ムムッ……お前はハニエル! お前はいるってことは……ラビウスの共謀者だな!」


「ちょ、いきなり、それはないだろうー!」


「兄貴の評判はマジで悪いッス。だから犯罪者と間違われるんスよ……」


「とにかく、ラビウスの仲間は……逮捕だーッ!」


 ちょ、ライオンの保安官さんよォ、ラビウスがどんな犯罪をやってしまったか? それを語ってから逮捕に踏み切れっての! つーか、エフェポスの村の中じゃ評判の悪さがピカイチっぽい兄貴のせいで俺達はラビウスの共謀者だと思われているぞ。


 まったく、あの兎ちゃん……ナニをやらかしたんだ! 迷惑千万もいいところだぜ、まったく……。


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