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第3話 始まりの街 No.1

さて、僕の冒険はここから始まる――


まずは能力覚醒をさせないと依頼も受けることができない。そのために探検者は必ず市役所に向かう。


ここは最初の街。

No.1と呼ばれてる。なぜかこの街だけ毎年覚醒者が万を超えているかららしい。


僕はNPCに話しかける。


「この辺ではたまに珍しい雑草が取れるんだ。高く売れるから探してみるといいよ」


初心者救済用の売却アイテム『春の金の菜』。1つ売るだけでも1000サンスはもらえる。


だが、この仕様は1度敗北をしてからでないとわかない設定になっていた。もしかしたら今は変更されているかもしれないが、まあいい。


とりあえず市役所へ向かうことにしよう。


そろそろ着くって時に敵に遭遇する。


「魔王に命令されてここへ来た。ロジットを倒せと」


「これが、最初の敵。勝てるかな?」


僕は確かにそう言って攻撃を始めた。


『斜め切り』


相手に1ダメージ。


相手の攻撃。


『突き刺す』


自分に4ダメージ。


これは必中技。避けることなんてできない。


残り体力は1しか残っていない。相手も1しか残っていないが、攻撃しても意味ないのは知っている。


だけど話が進まないので攻撃する。


『斜め切り』


相手に0ダメージ。


相手の攻撃。


『突き刺す』


味方の行動。


『守る』


助けにきてくれたのはこの街の最高実力者。


『華の帝』


僕はずっと聞かされていた。鼻の帝がこの街を守っていると。


「助けてくれてありがとう。鼻の帝さん」


あれ?こんな顔だったっけ?


華の帝の攻撃。


『一刀両断』


相手に9999ダメージ。


ちなみにダメージの最高値は10000だ。


魔王の部下は消滅してしまう。前の人生ではこの後何度も敗北を経験するが、今回は違う。


「僕は勇者になって、鼻の帝と結婚するんだ」


この展開から避けることはできない。物語の一部なのだから。


「こんなに可愛い子なら考えてあげてもいいかな。てか僕、もしかして市役所に行こうとしてた?」


「そうだよ。僕は冒険者になるんだ」


自信満々に言ってやった。これからどんなことが起きようとも彼女を助けると決めたのだから。


「じゃあ連れて行ってあげる。目を瞑ってて」


昔の僕なら空を飛んだとかそんなことを思ったかもしれない。だけど、今ならわかる。高速で移動をしただけだと。


結局、市役所には無事着くことができた。そして、帝に別れを告げる。


「さよなら。また僕が危険になったら助けてね」


そして僕はとんでもない行動に出る。


「ゆびきりげんまんしよ。約束する時は小指を絡めるといいって言ってたよ」


「わかったわ。それじゃあ」


僕はもうひとつ条件を出してしまう。


「ついでに結婚の約束もしよ」


彼女の顔をみてわかった。この顔は本気にしていない。


「ゆびきりげんまん嘘ついたら針千本のーます。指切った」

 





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