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プロローグ

気まぐれで書きます! 更新は遅いです。なるべく早く書くので、ご了承ください。

 


 ここはどこなのだろう・・・



 目の前には地平線が見渡せるほど見晴らしの良く、背後には遠くからでもはっきり見ることのできるほど大きいツンツンと尖った山々。

 清々しい程青い雲一つない空。

 眩しく光り輝く、温かい太陽。

 青々とした色を発する名も知らぬ草。

 その草たちの中で負けじと華やかで、でも、優しい色の花々が所々に集まって咲いている。

 突然吹いた弱く心地よい風が草や花たちを優しくかすかに揺らす。そんな草原に俺は立っていた。



 改めて言おう、ここはどこなのだろう・・・



 俺こと闘上(とおがみ)勇人(はやと) 16歳は、ほのぼの日常系アニメを観て、そのアニメの主人公がやっていたサワークリームオニオン味のポテトチップスを食べ、コーラで流し込む、というのをやってみたくなり、材料補充のために近所のコンビニへと赴いた。

 難なく100円のポテトチップスとスーパーより高く自動販売機より安い、ぼったくり120円のコーラを買うと帰宅の路についた。

 そして、家に着くと玄関のドアノブを握り、捻り、ドアを開ける。このときは何の異常もなく、奥に見える風景もいつもの我が家だった。

 玄関の中に入ると後ろに180度横回転をし、ドアノブを反対の手に持ち替える。よく考えればこの時くらいから空気が変わったような気がする。

 その後は、ドアが壊れないようにゆっくりと閉め、ドアノブから手を放し、再度180度横回転をすると、驚きの光景が目に入り、今に至る。

 ちなみに、ドアもきれいに消えていた。跡形も残さずに。

 あまりにも突然すぎて何が起こったかわからずボーっとしていると、突如、目の前に半透明の薄い紫がかった板が現れた。

 その板には『ようこそ、“異世界”グラビティアへ(Welcome to Guravityia)』という文字が映っていた。どうやら俺は異世界にいるようだ。

 また、その謎の板にヲタクの俺には見覚えがあった。

「これは・・・ウィンドウなのか?」

 異世界系漫画でよく見かけるウィンドウ。

 それは、物を収納したり、ウィンドウに表示されるアイコンをタップし、ポイントだったり、アイテムだったりを消費して魔法や特殊スキルを手に入れられるというものだ、と俺はまじまじとウィンドウ的な板を興味深げに見ながら心の中でどこぞの誰かに解説していると、ウィンドウ的なやつの文字が切り替わり、

「そうとも言えますが正確には違います。名はあなたの好きに付けて、呼んでもらっても構いません。また、あなたの考えている機能だけではなく、念話、マップ、メールなどあらゆる機能が付いています。ただし、物を収納することはできません」

と、ウィンドウに文字が表示されると同時に無機質なAIのような女性の声がきこえた。というよりは頭の中に響くような感じだった。

 恐らく、ウィンドウからのものだろう。あと、なんで俺の思ったことが分かったんだろうか。

 まさか俺の心を・・・

「【そうです】。この声はあなたが“ウィンドウ”と呼ぶものの声です。あと、疑問についても回答は【そうです】。あなたの心を常時監視し、思ったことに対してできる限りのアドバイスを行います。この機能は設定で、“心感アシスト機能”の項目をタップし、“OFFにする”をタップすることで無効にできます」

 うわ、怖わ。怖いよウィンドウさん・・・と俺は純粋にそう思った。

 俺はウィンドウがホーム画面に切り替わるとすぐさま設定画面を開き、さっき言われた通りの手順で脱兎のごとくの速さで心感アシスト機能を無効にした。

 いくら便利とはいえど、常時、心の中を監視とかは嫌だからね。

「“心感アシスト”がOFFになりました。もし何か聞きたいことがあれば『アシスト』と言って、話しかけてください」

という声がきこえた。

 それから、通話機能やら、メール機能やらのレクチャーが行われた。ちなみに、この“ウィンドウ”はこの世界にいる人物はみんな持っているらしく、呼び方も人それぞれらしい。

 俺は“ウィンドウ”という名前がピッタリと思ったので変える気は更々無いが試しにどんな名前をみんな付けているのかと聞いてみると、「検索します」という返答があり、しばらく経つと、回答が返ってきた。

 どうやら、俺と同じく“ウィンドウ”と呼ぶ人もいれば、“ジョン”や“ハニー”と呼ぶ人も中にはいるらしい。

 そして次に異世界からきた人限定ということで衣服とお金が支給されるらしい。

 なぜかと聞くと、この世界の人間は親からの金で装備を整えたりすることができるが、異世界の人間はこちらの通貨を持っていないため衣服も装備も手に入れられないため理不尽極まりないとのことで、その為、配布するということだった。

 一見優しそうな言葉だが、なら、なぜ異世界に俺みたいな人間を送り込むのか。そちらのほうが理不尽極まりないはずだが。

 そう思い、聞くとウィンドウは黙秘を貫いた。ついでに俺を送り込んだ黒幕についても聞いてみたが、こちらも黙秘を貫いた。このパターンはこの世界の神様かな、と俺は心の中で密かに呟いた。

 気を取り直して、衣服をお願いしてみる。

 すると、頭上に大きな次元の裂け目的なやつができ、その中から服と靴が落ちてきた。

 ファンタジー風の白を基調とした緑色の服だった。サイズも心配していたがピッタリ過ぎず、大き過ぎずで丁度良かった。もし、体が成長して身長が伸びたりしても大丈夫そうだ。

 ちなみに、俺はLサイズだ。

 しかし、あの演出が演出だったために服にも何か特別な効果があるのかと思いウィンドウに聞いてみると何の変哲もないこちらの世界の服、とのことだった。

 正直、ワクワクと期待していた自分が恥ずかしい。

 けれど、一緒に出てきたなめし皮の茶色い靴には靴擦れ防止の効果があるらしい。地味に有難い。

 あと、この靴のクッション性はまあまあだったがこちらもサイズはちょうど良かった。

 サイズについて、なぜ丁度良い大きさなのか聞いてみると、「企業秘密です」だそうだ。秘密が多すぎやしないだろうか。

 だが、異世界の服を着て目立つとなんか嫌だからありがたい。

 あと、お金も言わずもがなありがたい。こちらの方はポケットの中にとつぜん現れたものだから単純にビックリした。

 俺は、とりあえずここから離れ、近くの街か村へ行くことにした。今後のことはそこの街か村の宿で寝ながらで考えよう。

 ウィンドウによると、ここから南、ちょうど正面の方向に30km程進むとまあまあ大きい街があるらしいし、ここら辺は比較的臆病なモンスターばかりだから街まで安心して辿り着けるとのことだった。

 フラグじゃないか? と思いつつ、その他に行くあても無いので、とりあえず、そこに向かうために俺は()を進めた。

 これからどんなことが待っているのだろう。

 そんな、期待と不安を心に秘めて。



お読みいただきありがとうございました。

コメントももしよろしければお願いします。

これからも頑張りますのでよろしくお願いします。

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