・人物紹介(出会い篇終了時)、その1
登場人物が多いので、整理しようと思い載せました。
・ウィルス・ディルラ・バルム(17歳、女性)
薄いピンク色の髪に濃い紫色の瞳。
バルム国の王族であり、1人娘。両親から溺愛されて育つ。諸外国からは美しいと評されおり、本人はよく分かっていない。猫が好きであり、カルラを始めとした猫達と暮らしにより癒しを得ている。
12歳の誕生日パーティーの時、魔女の襲撃に合いウィルスを守るカルラを見て呪いを受けた。
両親からリグート国の第2王子との婚約の話を進められており、頼れる所がないからとその国へと向かう。
それから5年後。リグート国の王都を散歩している時、縄張りのボス猫との喧嘩により手酷い怪我を負う。気絶する寸前、休憩していた第2王子の元へと辿り着いており保護される。
亡国の姫と評されるも、持ち前の明るさとカルラに支えられ来た事もなり簡単には諦めない強さを持つ。
・カルラ(メス)
白い毛並みに紅い瞳の飼い猫。パーティーの時、自分の身よりもウィルスを優先した事で魔女の呪いに巻き込まれる事に。幼い頃からウィルスの傍に居る事が多く、同時に彼女に近付く下心ある者達を威嚇し続けて来た影のボディーガード。
滅多に人に慣れようとせず、ウィルスと打ち解けるのだけは早い。
リグート国のレント王子には、多少なりとも信用している所があり彼女なりに「多分。好き?」な状態。
~リグート国~
*エメラルドが採れる山脈を保持し、国のシンボル。この国の魔法師団の殆どは、風の魔法を扱う適性が高い。
・レント・セレロール・リグート(17歳、男性)
銀髪にエメラルド色の瞳の第2王子。
剣術、魔法に優れた天才であり騎士団だけでなく魔法師団との訓練にも参加している。
バルム国に視察しに来た時に、幼いウィルスとカルラと出会い彼女に一目ぼれ。すぐにカルラに妨害を受けるも、それがきっかけで猫好きに。
バルム国が襲撃されたと聞き、ウィルスの無事を疑わなかった。幼い時に刻印を互いの身に刻んだ時に、彼女の生存を確信し守れる力をと思い必死に努力する。
カルラが無意識に、彼の元に来たのをきっかけに何が何でも、彼女を守ると強く思う様になる。必死過ぎて、護衛に引かれても気にしない。
・ジーク・エレスミス(19歳、男性)
赤茶色の髪に同色の瞳。
魔法師団所属であり、レントの護衛。兄であるバーナンは幼馴染み。ウィルスを、保護すると言い切り構うレントのブレーキ役。王子の護衛を任されている為に、魔法だけでなく剣を扱う稀な人物。
子猫達によく遊ばれる。
・バラカンス・ラルト(20歳、男性)
黒い髪に同色の瞳。
騎士団に所属し、小隊の隊長を務める。ジーク、バーナンと幼馴染。宰相家の長男であるが、自分に合わないのを自覚している。
ウィルスに褒められるのが慣れていない為に、レントの怒りをかう運が悪い部分あり。レントに疲れていないかとウィルスを心配するも、構った瞬間に理不尽な目にあうのが分かるのでなかなか出来ない。
ちょっと乙女な反応をするので、女性に対してあまり免疫がない。猫達に慣れるのに時間がかかる。
・クレール・エドリック(19歳、女性)
金髪に灰色の瞳。
騎士団に所属し、ジークと同じく魔法を扱える稀な存在。バーナンとは護衛をしていたが、ウィルスの護衛として自ら名乗り出た。麗人と評され、男女問わず人気。
ウィルスと居る時にレントの変わり様に驚き、同時に彼女のような妹がいればと思う。可愛いものが好きだが、評価と違うのはマズいと考えて抑えている。
猫を愛でる時は嬉しそうにしている。
・スティング・ラルト(19歳、男性)
黒髪に同色の瞳。
バラカンスの弟、魔法師団のラーファルの副官。クレールと違い可愛いものが好きな性格。それを隠そうともしない強者な為、兄は胃を痛める事もあり本人は楽しんでいる。
反応が面白くて可愛いウィルスの護衛に選ばれ、テンションが上がっているが表情には出さない。兄と違って、猫に慣れるのは早い。
ウィルスとナークの反応を見て「可愛い」と言って膝から崩れ落ちる。
・バーナン・セレロール・リグート(21歳、男性)
銀髪に水色の瞳。
リグート国の第1王子。剣術、魔法に優れ騎士団に所属していた時期がある。幼いリナールに毒殺されかけたのをきっかけに、人間不信になり毒に慣れる訓練をする。
リベリーにはその荒んだ心を見抜かれるも、少しずつ意気投合。元の明るさに加え家族に愛情を向けるようになる。その反面、幼馴染にはなかなか歩み寄れないでいた。
最初にウィルスをさらった事で、仲良くなる前にレントに妨害を繰り返される。それ以後も、何かと構おうとすれば確実に阻止されるようになる。
・リベリー(21歳、男性)
黒い髪に水色の瞳。
東の国の出身の元暗殺者。トルド族と言う珍しい一族であり、主と認めた相手の魔法を扱える特性を持つ。バーナンを主としている為、同じ風の魔法を扱える。
体術をメインにしながら、風の魔法での牽制を行う。
レントの事は「弟君」と呼び、ウィルスの事は「姫さん」と気楽に呼ぶ。何故だか猫に好かれておらず、カルラには警戒されていた。
ただし本人が知らないだけで、寝ている間に猫達は彼の周りに集まるほどに好かれている。
・ラーファル・フィリル(29歳、男性)
魔法師団の副師団長。
バーナンとレントの魔法の師匠。風だけでなく独自に魔法を開発した天才。師団長が仕事で消えており、その仕事量は半端ないので帰って来たら仕返す気満々。
スティングを護衛として指名したが、段々それが間違いだったかと後悔し始める。ウィルスの事はカルラも含めて「姫猫ちゃん」と呼んでおり、カルラや猫達からも好意的。
刻印のやり方を教えた張本人であり、レントには感謝されている。
・ギース・セレロール・リグート(50歳、男性)
リグート国の国王、銀髪に水色の瞳。
バーナンの毒殺未遂を教訓に、弟のレントにも毒に慣れさせるように訓練させていた。王妃のラウドにはその事で喧嘩したが、レントが承知していた事で諦めざる負えなくなった。
ウィルスを娘の様に接し、レントに1週間接触させない強引さを見せた。それ以降、レントの妨害により会う機会を減らされた。
本人は知らないが、宰相の諜報員からは「子犬国王」と呼ばれている。
・ラウド・セレロール・リグート(49歳、女性)
リグート国の王妃、黒髪にエメラルド色。
兄の事件により、心を痛め更には弟にも毒による訓練を強いることに怒りを覚える。ギースとの喧嘩は宰相に止められるという大事件にまで発展した。ウィルスを保護すると強引に進めてきたレントに驚き、彼女に興味を示す。
ギースと同じく娘の様に接し、レントの怒りに触れたがそれ以降はお茶会などの交流を許している。
・イーザク・ラルト(50歳、男性)
黒髪に同色の瞳、バラカンスとスティングの父親。
リグート国の宰相で、ギースを支えるも公には王と呼ぶが、彼からは名前呼びを強制させられる。
仕事を倍に振り、執務に逃げるギースを追う姿は飼い主と犬のようだと近衛騎士、諜報員との間で語り継がれている。
剣術に優れ、未だに騎士団に爪痕を残している強者。
・リナール・ウェラ・リグート(17歳、女性)
金髪に水色の瞳。
レント王子の事が好きで、兄が居なければもっと触れ合えるという考えで毒入りの水筒を渡す。両親が権力に固執し、娘もその影響で高飛車な性格に。
新作のドレスを着るなど流行に乗るも、香水が全てをダメにしているのを本人は知らない。
王都で見かけたレントが、普段と違う事に嫉妬を覚えてウィルスの事を攫う。それがレントとバーナンの怒りを買うきっかけになり、ナークの協力により全てを失う。
裏では人身売買、麻薬の取引もしていたことがバレて、宰相に徹底的に潰され国外追放になり関りを絶たれた。レントを変えたウィルスを憎んでいる。




