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モーリェ。〜その14 お土産〜

「おはよ」


「おはよう」

 さっ


「何で隠れちゃうの?」

 くすくすっ


「なんとなくっ」


「カフェル淹れてあげる。ゴロゴロしてていいよ」


 笑いながらジークが言う。

 なんということでしょう。

 熟睡しました。いえ、爆睡しました。

 起きたら見られてるとか、恥ずかしいにも程がある。

 叫ばなかっただけ褒めて欲しい。

 くぅぅぅ〜っ!

 とりあえず着替えだ!!


「あれ?起きてきちゃったの?カフェル運んであげたのに」


「あ、朝ごはん用意するし!」


「もう少し後でもよかったのに」


「ううぅ……ジークが余裕アリアリで悔しい気がする」


 あはははは!

「余裕なんてないよ、いっぱいいっぱい!割と本気で」


「つーーん!だ」


 ちゅ

「はい、ご機嫌直してね?カフェルどうぞー」


「そーゆーとこ!」


 カフェルを飲みながら、今日の予定を話す。


「俺、昨日の件でギルド行かないとならないんだ。多分午前中で終わると思うけど、シャルルはどうする?」


「そっか。んー昨日、市場行けなかったから、行ってこようかな、タルミア探したいし」


「1人でかー。うーん」


「え?ダメ?」


「いや、心配なだけ」


「ジークに会うまで、何でも1人でやってたよ、大丈夫だよ?」

 ふふっ


「まぁ、そうだよな。うん、分かった。お昼は一緒に食べよう?」


「うん!ここに戻ってくる?それとも外で待ち合わせる?」


「ここに戻るよ。何か買ってくるわ、もし遅れるようならデンタツする。シャルルのデンタツONにしといて、場所が解るから」


「はーい」


 軽く朝ごはんを食べて、ジークに行ってらっしゃい。





 ◇◇◇


 1人でモーリェを歩くのは初めてだ。

 1人歩きしかしてなかったのに、隣にジークが居ないのが不思議。


 市場に着いて、タルミアを探す。

 パッケージが分からないから、それっぽいのを見るんだけど。

 わからん。

 聞くに限るな。


「すみません。タルミア置いてないですか?」


「いらっしゃい!おぉ!お嬢さん綺麗だな!タルミア?そこ、その棚にあるよ。1本でいいの?」


「3本下さい」


 出されたのは、ほぼ一升瓶サイズ!でかっ!

 ま、まぁインベントリあるし!時停棚に置いておけば無問題!


「毎度〜!また来てなー!」


 って、すぐ見つかったし、お土産見よう。

 市場と言っても、小売店が並んでるので、可愛い小物が売ってるお店で物色。


 貝殻がデザインされている、アクセサリーボックスが4色あって、中々素敵だったので、マリアーナさんには赤と、サラナさんには黄、うーーーん、ゴードンさんも、かなぁ。

 ゴードンさん、女性枠でいいのかしら……。

 うーんうーんと悩んでいたら、


「シャルル」


「え?ジーク、もう終わったの?」


「とりあえず、ね。何悩んでんの?」


 お土産で悩んでる事を言ってみた。


「でね、ゴードンさんも女性枠にするとして、色は紫にしようかなって」


「紫はダメ。青がいいよ」


「そう?なら青にしよう」


 そう言って、3人はOK!

 次は、ヘルベスさんと、ラシードさん、ガルボさん。


「ラシードさん、これがいいよ、きっと好きなはず!」

 あはははは!


「これぇ?中々個性的だけど、ならこれね!ガルボさんはお酒かなー。好きそう。ヘルベスさんはどうしよう?」


「ヘルベスさんかー、あの人難しいな。商業ギルマスだから目が肥えてる」


「うわ、そうだった。無難にお酒にしよう」


 後は海鮮セットを人数分+自分の分+何となくジークの分。

 焼くだけお手軽セットなのだ。

 その他の魚介類もちょっと買った。

 欲しくなったら転移で来れるしね。


「シャルル、ちょっと話があるんだ。宿に戻っていい?」


「うん?いいよー」


 何だろう?

ジーク:紫はシャルルの瞳の色だからダメー!

そんな感じ。

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