計画を立てます。
服よーし!バッグよーし!
いざ!計画を!
王都行かないのかーい!(べしっ
って自分で突っ込んだわ。
まだ行かないわよ。王都に行ったら何するか計画してないもん。
わたしは石橋を叩いて壊すほど用心深いの!たぶん!
ヘタレじゃないわよ!違うわよ!
まず、型類を探す。これは絶対。
売ってるポーションを見つけて、買えるなら買う。
あわよくば買わずに鑑定する。
あ、それはダメだ。犯罪臭がする、やめよう。
オシャレなカフェでお茶する。
これ、地味にハードル高いんだけど、とりあえず目標だしね。
夢は大きく果てしなく!
後は、人々がどんな服を着ているか、よね。
クローゼットに掛かってた7枚のワンピースしか知らないから(ドレスは除外)要調査よね。うんうん。
下着も見たいなー。
あっ!食材も!
あれ、結構やる事ある?
これは1回では終わらないよね?
とりあえず最優先は型、次にポーション。
行けば服装チェックは出来ると思うから、他のやりたい事は、出来ればって事にしよう。
あ、もしかして型がなかったらどうしよう……。
どこかに依頼して作ってもらうとか出来るのかな?
むむむっ。
こういうのが知識庫に入ってないのはどーなのよ。
15歳までの常識(スキル、魔法系別)って事は、15歳は型とか欲しがらないって事になるのか。
まぁそうか。
王都の情報も”城下の街 サンディア 流行発信地”位なもんだ。
王都の名前はサンディアって言うのかー。
そう言えば国の名前は何だっけ?
えっと、コルサーナ、か。へぇ。
つーか!地図とかさぁ、お店の情報とかさぁ、そーゆーのないの!?
サンディアウォーカーとかないの!?
あぁ、切実に情報が欲しい。
行き当たりばったりとか怖すぎる。
識庫さん?
*何とかなります。
使えねぇぇぇぇぇぇぇ!!!
ま、まぁとりあえず、何事にも最初の1歩はあるんだし。
下手な事せず、行くだけ行ってみるってのもアリかもしれない。
そうよ、そうだわ、目的はちょっと置いといて、行くだけなら大丈夫よね!
ちらっと行って、大丈夫そうなら目的を果たす。
無理そうなら次回って事で!
うん、そうしよう!
で、どこから行くんだろう。
えーとー、あぁうん、玄関からね。
いやそりゃそーだろ、外出するのに玄関使わずどこ使うのかってな。
とりあえず玄関行ってみるか。
玄関の扉は観音開き。
の、横にドア。ドア?
表から見てもドアなど無いので、ここが王都に繋がってる、と。
へぇー、さすが魔法の国。
いや、開けるの怖いんですけど。
別の場所に繋がってるとか、15歳の常識にもないんですけど。
魔法だからか?魔法だからだな。
……。
うん、行くのは今日じゃない。
しかし、開けてみないのか?と心が言う。
王都のどこに繋がるのか情報ないんですけど。
まさか人前に”どこでも〇ア”みたいに出たりしないよね?
ん?どこでもド〇ってなんだっけ。
青くて丸い動く物体が浮かぶが、よく分からないな。
まぁいいか。
……。
よ、よし、決行は明日だ!
身支度準備は万端に!
ナメられちゃイカンからな!!
ふんすっ!!
シャルルは、考えてもよく分からない事はすぐ放棄します。
行動が伴う事になると考えすぎてヘタレを発揮します。
識庫さん、自我はないし、聞かれたら答えるけど、スキルや魔法じゃない事は、突き放します。仕様です。




