表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/100

第三十九話:三本のコテが宙を舞う! 広島お好み焼き死闘と黄金のソース!

【中国地方の冷血エリート!キャラクター詳細設定】

◆ 毛利もうり 元就もとなり

キャラ: 『豊臣メガバンク中国支店長 / 鉄板の冷血エリート』風。

中国地方の経済を牛耳るインテリヤクザ風の男。銀縁メガネにスリーピースのスーツを隙なく着こなす。「一本の矢(企業)では折れやすいが、三本束ねれば独占市場を築ける」という『三矢の教え(M&A戦略)』を信条とし、非効率な個人店を次々と買収・破壊している。

愛機(武器): 『絡繰・三連装ヘラ(からくり・トライ・スパチュラ)』。チタン合金で作られた三振りの巨大なお好み焼き用ヘラ。三方向からの同時攻撃で相手を鉄板に押し付け、超高温でプレスする。

口癖: 「非効率ですね。買収(M&A)の時間です」「三本のヘラの前では、貴様のオーラもペラペラだ」「私の完璧な計算に、ソースの匂いなど不要!」

 博多での激戦を終え、タナカの操縦する絡繰戦闘ヘリ『亜発知アパッチ』は、関門海峡を越えて中国地方・広島へと上空からアプローチしていた。

「オーホッホッホ! 九州の次は中国地方ですわね! さすがにヘリの移動は快適ですわ!」

 カトリーヌが優雅に扇子を扇ぐ。

「皆さん、見えてきましたよ。あれが平和と復興の象徴、広島の街です」

 宗次郎が眼下を見下ろすと、そこには鉄板の熱気とソースの香ばしい匂いが漂う、活気あふれるお好み焼き街が広がっていた。

 一行が降り立ったのは、その中でもひときわ行列ができている名店『鉄板魂・もみじ』だった。

「いらっしゃい! ぶち美味いお好み焼き、焼いとるけぇね!」

 カープカラーの赤いバンダナを巻いた看板娘、もみじが、見事な手捌きで生地を焼き、キャベツを山盛りにしていた。

「おおっ! 生地、野菜、豚肉、そして麺! これらが層になって焼き上がる広島のお好み焼き……まさに計算し尽くされた芸術っすね!」

 タナカが目を輝かせる。

「どうぞ、熱いうちに食べてつかぁさい!」

 もみじが差し出したお好み焼きを一口食べた瞬間、宗次郎の全身から黄金のオーラが立ち昇った。

「……ッ!! キャベツの甘みと、パリッと焼かれた麺の食感! そしてこの濃厚でフルーティーなソースが、すべての具材を一つにまとめています! まさに鉄板の上の小宇宙マイクロコスモス!」

 しかし、その至福の時間は、冷酷な革靴の足音によって遮られた。

「相変わらず、非効率で無駄の多い焼き方ですねぇ。そんな昭和の遺物、我が豊臣メガバンクの『完全栄養食キューブ』に置き換えるべきです」

 現れたのは、銀縁メガネを光らせる豊臣メガバンク中国支店長、毛利元就だった。

「毛利……! またうちの店を立ち退かせに来たんね! 絶対にこの鉄板は渡さんけぇ!」

 もみじがヘラを構えて立ちはだかる。

「フッ、よろしい。ならば私の『究極の三ツ星・フォアグラミルフィーユ焼き』と勝負です。私が勝てば、このお好み焼き街はすべてメガバンクのATMコーナーにしますよ」

 毛利が指を鳴らすと、黒服たちが最高級のフォアグラとトリュフを鉄板に並べ始めた。

「……待つっす。お好み焼きの本当の『ハーモニー』の美しさを、俺が教えてやるっすよ」

 またしても、謎の料理スキルを持つタナカがエプロン姿で前に出た!

「オーホッホッホ! タナカは昔、本場フランスのガレット職人に弟子入りし、その後なぜかおたふくソースの工場長と意気投合して『究極の黄金ソース』を完成させた幻の鉄板魔術師ですのよ!」

「いくっすよ! 瀬戸内海産の極上牡蠣と、タナカ特製・黄金のスパイシーソースのオーバードライブっす!!」

 タナカのヘラが目にも留まらぬ速さで宙を舞い、完璧な火入れの牡蠣入りお好み焼きが完成する。

 その一口を食べた毛利は、目を見開いた。

「……ッ!? な、なんだこの一体感は!? 高級食材をただ重ねただけの私の料理とは違う……それぞれの具材が互いの味を引き立て合い、三本どころか百本の矢となって私の舌を攻め立ててくる……! ば、馬鹿な、私のM&A戦略が、ただのソースに負けるだとォ!?」

 毛利は鉄板の前に崩れ落ちた。タナカの料理が、冷血エリートのプライドを粉砕したのだ。

「ええい、こうなれば力ずくで更地にしてやる! 出なさい、『戦闘絡繰・メカ大鳥居カキフライ』!!」

 毛利が叫ぶと、巨大な牡蠣の殻を装甲にした、鳥居型のメカがズシンズシンと現れた!

「……美味しいお好み焼きの余韻を壊すのは、感心しませんね」

 宗次郎の全身から黄金のオーラが爆発し、『スーパー戦国人弐』へと覚醒する! 広島の街のど真ん中に、神聖なる四角い光のリングが具現化した!

「行きますよ……もみじさんとタナカさんが作ってくれた熱い鉄板のエネルギー、爆発させます!」

 宗次郎はロープに向かって全速力で走り出し、華麗なる空中回転スペース・ローリングを披露!

 その勢いのまま、メカの強固な牡蠣殻装甲へ強烈な『黄金・宇宙回転肘打ち(スペース・ローリング・エルボー)』が炸裂!

 ガシィィィンッ!!!

「ガキィィィッ!?」

 殻が粉砕され、メカが大きくよろめく。

「……これで、終わりです!」

 宗次郎は巨大なメカを力任せに空高く放り投げた。

「仕上げです! 黄金・月面宙返り圧ムーンサルト・プレスォォォッ!!」

 ズドゴォォォォォォォォォンッ!!!

 宗次郎の必殺技が直撃し、メカ大鳥居カキフライはソースの香りを漂わせながら大爆発して散った。その爆炎の中から、チャリンと音を立てて『大阪城バリア解除キー・中国地方版』がドロップする。

「ヒィィィッ! わ、私の計算が狂うとはァァ!」

 毛利はボロボロのスーツで逃げ去っていった。

 平和を取り戻した広島のお好み焼き街。

 宗次郎、タナカ、カトリーヌ、クリノジ、そしてもみじの五人が、熱い鉄板を背にして横一列に並ぶ。

「皆さん……極上のお好み焼きと、素晴らしい勝利に感謝を込めて。あのポーズで締めましょう!」

 宗次郎の合図で、五人は両手の親指と人差し指を交差させ、胸の前で愛の形を作った。

「「「「「カオス・パーティー!! プロレス・ラァァァァブッ!!!!」」」」」

 広島での熱き鉄板対決を制し、解除キーをまた一つ手に入れた宗次郎たち。

 捕らわれの姫を救い出し、悪の巨大組織・豊臣メガバンクの野望を完全に打ち砕くため、彼らの旅はまだまだ続く!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ