入学式 画像有
--グラブ--
俺の名はグラブ。
金色のウルフヘアーに濃い本紫色の瞳をした普通の平民だ。
体の弱い母親と家事が趣味な妹(4歳)と本を読むことが好きで交渉がなぜか得意な弟(3歳)の4人家族だ。(全員同じ髪と瞳の色だぜ)
ホントにただの偶然だった。
自分が合格だと知ってホッとしたタイミングでちょうど同じく合格した奴がいたと耳にした。
そして、その合格者がかなり有名ですげぇ奴だと聞き、母さんの体質について何か手がかりがあるかと見つからない前提で軽く聞いてみようと思っただけだった。
ダメだったとしても今後共に通う友人になるかもしれないのだし挨拶代わりに聞いてみようと思っただけだった。
・・・と思ってたら、まさかの超有名な静寂乃双子だったのに加えて、そいつらが心当たりがあると言われた人物がまさかのこの国で知らない人はいない世界で最も優秀と噂されるヒーラーたる黒天使様だった。
誰が、偶然声かけたやつの保護者がこの国で一番ヤベェ奴だって想像出来る?
おまけに、速攻で治ったのに加えてこれまでの生活が綺麗にひっくり返って超快適な生活になると思わなかった。
金に困らなくなったし、毎日いつでも腹一杯食えるし好きなだけ学び、鍛えることが出来るし何より自由がある。
しかも、俺たち家族全員をあらゆる方面から守ってくれる絶対的な保証もある。
更に、俺のよく理解してなかった属性魔法についても詳しく知ることが出来たし、シレっとタダで動きやすくて頑丈な装備一式と武器ももらえた。
追加で、使い勝手の良い浄化の魔法が付与された指輪だったり、ある程度の荷物を収納出来るマジックバッグを貰えたり、母さんやチビたちの護身用のアイテムも色々くれた。
ホントに感謝しかない。
今は何も返すことが出来ないけど、いつかすげぇ功績を残して俺を、俺たち家族を救ってよかったと思ってもらえるように今は1つずつ学び、鍛えていこうと思う。
チビたちは、どういうわけかそれぞれセバスさんとマリアさんに憧れたようでそれぞれ将来は執事&メイドになると決めたらしく早速そうなるために自身が出来ることを1つずつ増やそうということでイーリス家で働く人たちをあちこち訪れながら教えてもらってるらしい。
一応兄として迷惑をかけてないか挨拶を兼ねて時折様子を伺ってるが割と好評で仲も良いようでホッとした。
俺は俺で、これまではギルドで片っ端から依頼を受けていたのが金に困らなくなったことで、午前中は勉強を暇してるらしい姉貴やイノさんに教わり、午後はマリナさんを中心に騎士たちと共に体を鍛える日々を送っている。
その最中で、ヒナさんお手製のおやつを食べて休憩したり、猫と遊んだり(と言う名の訓練)本を読んだりと濃密で充実した日を送ってる。
そのせいなのか最近体の節々がいてぇ・・マリナさんからは成長痛だから良いことだって言われてるから前向きに考えてるが。
一応、ヒナさんが治すのは体に逆に良くないらしく痛みを軽減させたり、訓練でケガしたときに治すときも通常の方法と異なり、俺自身の体力を消費して治す方で癒してくれる。
何か違うのか聞いたら、その方がより体が頑丈というか強くなるんだとか・・その分疲れるし、しっかり栄養を取る必要があるらしいが。
しばらくしたら落ち着くだろうから痛みに耐える特訓だと思ってファイトと可愛い笑顔で応援されてしまったので頑張るしかないと思ってしまう俺は単純なんだろうなぁ・・。
で、面白いことに遊んでるように思いきや後々にふと思い出すとしっかり将来の役に立つことばかりという点に驚いてばかりだ。
一番面白くて地味にハマってるのは、パルクールってやつで屋根から屋根に飛び移ったり壁ジャンプしたりして縦横無尽に飛び回って走り回る奴だ。
実践でも使えるのもあるが、やり出すと意外とスリリングで面白い。
ちなみに、ノアとイブも出来るが俺と違って普通に壁や天井を平然と歩いて静止してる・・それはパルクールとは違う気がするんだが気のせいか?
あと、そんなことしてるから余計に人間扱いされてないんじゃねぇの?
・・・まぁ、姉貴の俺に対してもそうだけどほとんどの人に対する扱いが割とひでぇけど。
よく、ヒナさんが荷物を持ち上げるように担がれて運ばれてたり、ノアとイヴが猫と同じ扱いで首根っこ掴んで運ばれてたりしてたけど。
一種のじゃれ合いとわかってるし、される側も抵抗せずにされるがままになってるからそういうもんだとわかってるけど見てる側からするとそれでいいのか・・と言いたくなる。
ノアとイブに聞いても人の姿をした野良猫と思われてるから今更と言う、反応に困る返答を貰ったし・・お前らも良いのかそれで・・。
実際、一緒にギルドで依頼を受けたりしてるが、他の冒険者のおっさんたちやお姉さん方もノアとイブのことは妖精か何かだとガチで思ってるぽいしなぁ・・。
「で、明日はいよいよ入学式なわけだけどさ、グラブ」
「何すか?」
「あんたってさ、将来的にどういうポジションになりたいわけ?」
「えっと・・どういうことっすか?」
マジで何のこと?と首をかしげてるとヒナさんが代わりに応えてくれた。
「えっとね、戦い方とかだよ。」
「あぁ・・・」
「例えば、女神様のように1歩たりとも近づかせることもなく視界内の全てを殲滅する広範囲殲滅型なのか、神様に選ばれし英雄様みたいに1本の武器を手に全ての敵に近づき殲滅する全てを1対1にすれば簡単だろ?と言うタイプか、トントンみたいに世界の裏で全てを操る黒幕タイプか。」
「・・・・」
えっと・・その例え方もう少しどうにかならないんすか・・否定出来ない俺も俺だけど。
「誰が女神だ。何度も私は人間だって言ってんでしょうが。・・リンの扱いが地味に気になってたけどそうなってたのね。」
「僕も、神様に選ばれし英雄なんかじゃないからね?剣の扱いが得意で鍛えるのが趣味なだけだからね?・・・ヒナの中で僕ってそういう印象だったんだ。」
「うーむ・・否定する材料がないでござるな。」
姉貴とリンさんとイノさんからそれぞれのリアクションが飛んできたけどヒナさんはのほほんと微笑みながら聞き流してる。
・・・ほわっとのほほんとしてる人だけど地味にすげぇ人だよなこの人・・そんなことを真正面から平然と言うとかさ・・一応姉貴もリンさんもこの国では触れるな危険って扱いなんだけどさ・・わかっててやるんだよなぁマジで怖いもの知らず。
まぁ、しょっちゅうお仕置きかねて姉貴のでっけぇ胸に埋められてるけど・・男としては羨ましいと思うべきだろうが、正直そのまま窒息させられて意識を奪われそうだし、そんな方法で気絶したなんて他人に知られたくないから経験したくないと強く思うし、何よりヒナさんがその度に溶けた表情になってるのを見てそんな顔をした自分を他人に絶対に見られたくないというのが本音。
地味に驚いたのはぱっと見、俺らと同い年くらいに見えるのに19歳で年上なんだよな・・マジでわかんねぇ。
下手すれば俺らに混ざって入学式にいても年上が混ざってると思われずにそのままいけそうとすら思う。
「それでどう?全部って答えても良いよ?」
「えぇ・・っと、これから目指すってだけなんでいつになるかは定かじゃないっすけど、基本的には遠くから敵の動きを完封して、近づいてこられたら拳と蹴りで倒すって感じにしたいと思ってるっす。」
なんつぅか、男としては拳一本で戦えるってのは憧れるけど、正直近づかせることもなく敵を殲滅するのも憧れるからどっちも諦めきれずにいっそのこと両方を目指してみよう、どうせ規格外な国守一族の仲間入りしてる時点でそのくらい出来ても違和感なさそうだしちょうどいいだろと言う感じで。
「遠近両方を可能として、基本は遠距離をメインとする感じか。」
「贅沢っすかね?」
「良いんじゃない?片方しかダメとかルールないし。どっちも出来た方が状況に合わせて対処出来るから弱点も減るし。」
言われてみれば、確かに戦闘手段が増えて状況に合わせて遠距離切り替えて戦えるなら弱点は確かに減るな・・・無自覚だったけど俺、意外と良い選択してたっぽい?
「とりあえずは、重力の加減を知ることね。」
「うす。」
ちなみに、マリナさんのことを師匠と呼びたかったが、本人から顔をほんのりと赤くして拒否られたので大人しくさん付けで呼んでる・・普段クールで物静かな人だから、正直可愛かった。
ま、ちょうどいいし学園では重力魔法の力加減をものにすることを第一目標にするかな。
ノアとイブに関しては、既に卒業段階まで全部学び終えてるし、俺みたいに鍛えるかと言われると戦法も固まってるからステータスの数値上げだけで良いらしく割と俺より控えめ。
後、本人たち曰くスキルは粗方欲しいものは揃ったから満足だとか・・こいつらが満足したというスキル・・聞きたいような聞きたくないような・・けど俺・・こいつらの側近予定なんだよな?
いつか聞く羽目になるよな・・?
・・どこかで心構えしておこう。
なら何しに学園に?と聞いたら、そこにしかない本があるらしくそれ目当てなんだとか。
どういうのがあるかふわっと姉貴に聞いたら確かに面白そうだから俺も一緒に読む予定。
そんなこんなで入学式当日。
一応予定としては、入学式に参加して、次から通う自分たちの教室へ向かい、そこで軽く教師と自己紹介をしたり明日からの流れを聞いたりして完了と言う感じらしい。
時間的には昼過ぎに終わる予定だ。
一応式の間は、保護者も参加が可能で合わせて最後まで一応参加は可能。
大抵の人は教師の自己紹介が終わったくらいでその後の流れは聞かずに帰る人がほぼ全員だとか。
まぁ、保護者からすれば自分たちには関係ないことだしな。
「んじゃ、後で合流も面倒だし一緒に行くか。」
「まぁ、そうっすね。」
「ヒナさん、ありがとうございます。」
「良いですよー。アイリスさんおっきいので」
元気になった母さんだが、それでも長期間外を出歩いたりするのはまだまだきついらしく屋敷内は主にイーリス家の人たちが作った杖(なんか色々込められてるらしい)を使ってる。
そのため、入学式の間ずっと外を出歩いたりするのはきついだろうということでヒナさんと一緒にアイリスさん(フェンリル)の背中に乗っている状態だ。
確かにそれならずっと座ったままだし、ヒナさんが傍にいるから癒してくれるから万全だ。
ついでに好奇心だけでついでにチビたちもアイリスさんの背中に乗ってる。
・・・大変心の広いアイリスさんには頭が上がらない。(密かに理想の騎士そのものだと思ってる)
それに加えて、いろんな意味で優秀な猫が超大量に構えてくれているからホントに万全だ・・マジで何匹いるんだ?
知りたいような知りたくないような・・。
後おまけに、母さんは何というかぱっと見気弱で押しに弱そうな品のある優し気で息子ながらきれいな人だ。
最近は、生活が安定してストレスフリーなのに加え、髪も肌も艶々で痛んでおらず、衣服も暇を持て余したメイドさんたちが嬉々として着飾ったり髪をいじったりしてるから以前よりさらに綺麗になってるし、何より笑顔が増えた・・楽しそうで何よりだ。
そのため、ナンパをする奴が実はいて、俺がその度に追い払うのが恒例行事だったんだが、それについてもアイリスさんとマリナさんが構えてくれてるからマジで感謝してる。(普段は猫が数匹そばにいてくれる)
特にマリナさんは、本人曰くヒナさんのついでに守ってくれるらしく、この人の強さはマジだから安心出来る・・・ホントにありがたいよ。
実際、マリナさん女性ながらすっげぇかっこいいんだよなぁ。
強くて綺麗で、確実に大事な人を守り切るまっすぐな人。
まさしく俺が理想としている生き方だ・・よし、頑張ろう。
・・・なんで、俺が頑張るんで自称ボディーガードなチビ2人に物騒な魔道具をいくつも大量に持たせないでくれません?
お前らも嬉しそうに受け取るな・・・満面の笑みの姉貴に何も言えずに承認されたけど・・犠牲者が出ないことを望む。
「ようこ・・・・そ・・」
門番の兄ちゃんがこの勢ぞろいした国守一族に顔を引きつらせている。
ちなみに、保護者枠は姉貴、リンさん、ヒナさん、マリナさん、イノさんと俺の家族3名
それと、マリアさんとセバスさんだ。
最後の2人はこっちに参加出来なかったヘリオスさんとセレネさんからの強い要望で入学式の光景を録音と録画してこいという依頼をこなすために同行してる・・目がガンギマリで怖かった・・・。
一応様付けで呼ぼうとしたんだが・・本人からパパとママと呼ぶかさん付けで呼ぶかどっちかにしろと言われてそうするしかなかったんだ・・・俺にはパパママ呼びは無理だ・・。
・・シレっと平然と呼んでる人が何人かいるけどそっちは例外だし、そもそもそれで両方纏めて採用ってのでパパさんママさんよりはいいのか?
地味に呼び名の意味が違って聞こえるのは気のせいか?
「邪魔するわよ。場所はいつも通りグラウンドでしょ?」
「は、はい!おっしゃる通りです!」
あぁ・・・姉貴にガッチガチ・・気持ちはわかるけど。
ほんの少しでも問題あれば問答無用でやられるって有名だからな・・確か昔学園生活時に色々やらかしたとも聞いたし。
「で、制服は?」
「グラウンド近くで専用の施設が準備してあります!」
「あっそう。じゃ、通らせてもらうわよ。」
「はい!行ってらっしゃいませ!」
・・・言葉が変な気がしたが気にしないことにしよう。
一応説明すると、この学園では制服を身に着けるのが義務付けられており、下手な金属防具より動きやすく頑丈なので人によっては卒業後もそれを身に着ける奴だって珍しくない・・俺らの場合は姉貴からもらったやつの方が優秀だから学園生活時だけ身に着ける感じになるけど。
デザインは・・ヒナさんが言うには真っ黒な軍服らしい。
で、超目立つ真っ赤な腕章を身に着けるんだが、そこに学年を示す数字が黒字で描かれている。
女と男でデザインが多少異なっており、マントも帽子もなく、手袋を身に着けるかどうかも自由だ。
主な違いとしては、女性は膝くらいまでのスカートで、太ももの付け根まである長い黒靴下、そして胴体部分が若干デザインが華やかになってる
男性は、長ズボンで黒靴下が膝まであり、胴体部分はがっちりとした感じだ。
靴はどちらも黒い革靴でシンプルなデザインで男女のどちらが身に着けても違和感がない。
ヒナさんが言うには女性用はブレザー風、男性用は学ラン風と言った方がわかりやすいらしいが・・初めて聞く単語なんすけど、故郷(どこか知らんけど)の用語っすか?
そして、もらった服をサクッと着替えた。
ノアとイブに関しては、それぞれ異性なわけで着替えは部屋が別々になるのだが、2人が別行動することはあり得ない(一応理由は知ってる)
で、対策として2人は持ち運び可能な更衣室のようなものを持ってる。
2人は荷物を収納するスキル持ちでその中にあるんだが、見せてもらった感じ2人一緒に着替えても狭くないくらいの割と広く、全身鏡もクローゼットもチェストもあるので何気にこの2人は下着や靴下なども全てその中に仕舞ってあるので普段の着替えは全てこのぱっと見ただのデカい箱の中で済ませてたりする。
一応洗濯は定期的にしてるし、浄化魔法をその箱の中全体で作用するようになってるらしく発動は壁にボタンがあるようでそれを押しながら魔力を込めるだけで良いらしい。
「わぁ、やっぱり2人ともかわいい。」
「思った通りと言うか、予想以上に似合うわね。」
「普段のふんわりとした衣装とある意味真反対の印象で新鮮でいいですね。」
ちなみに、この2人は知っての通り双子なのだが、身体つきやスタイルはやはり性別の差で見ればすぐにわかるくらい違うが、顔立ちは本当にそっくりで、髪も伸ばしてるのに加えて同じ髪型で揃えてるし。
面白いことに身体つきの違いだけでなぜか2人とも顔立ちもそっくりと言うか同じはずなのに、
中性的なかわいらしさとミステリアスさを混ぜてどこか色気を内包したような顔立ちをベースにノアは若干クールさが強く、イブは若干可愛さが強い印象だ。
顔だけ見ればマジで同じなのに全体像を見るとそれだけ微妙に違う印象になるから毎回不思議だ。
「それにしても・・・・」
「な・・なんすか。似合わないならそう言って欲しいんすけど。」
正直首元が窮屈なんだよな・・普段首元はゆったりしたタイプばっかだったし、大抵ボタンは1つ2つあけっぱだし。
「すっごいかっこいいね!あの人みたい!」
あの人って誰っすか・・ヒナさん・・そんな満面の笑みでキラキラした表情を近づけないで欲しいんすけど・・自分が美少女って自覚をしてください。
「あぁ、あの人ですか。ヒナ、あのキャラ好きでしたもんね。」
「大抵女性キャラが好きになる傾向にあった中、なぜかその話だけはあの男性キャラを気に入ってたでござるからな。」
「話も好きだったし、性格も好きだったよ?」
「あんた等だけでわかる話をしないで説明しろ。」
「簡単に言えば、私たちの世界に伝わる物語に登場する男の子の主人公がいるのですが、その人にそっくりなんですよ。」
「飄々としていて享楽的で快楽主義者な不良なのでござるが、戦闘は当然強く、そしてとんでもなく頭が良く、拙者以上の知識量の持ち主なのでござるよ。それでいて、年下の世話を焼いたりと兄貴分としても優秀なのでござるよ。拙者も割と好みのキャラだったでござる。」
と言いながらすごい勢いで絵を描いたイノさんは見せてくれた。
「こんな感じのキャラでござる。」
「へぇ。確かにかっこいいわね。でも、見た目不良っぽいのに頭が良くて世話焼きなのね・・。」
「ヒナが気に入るのが何となく僕はわかる気がする。」
確かに何つーか・・雰囲気は俺と似てる気がする・・このキャラの方が圧倒的にかっこいいし頭いいけど。
「だから、首元のボタンは空けて?」
「・・うす。」
分かったんで、そのエンジェルスマイルを近づけないでください(顔が熱い)
「てか、良いんすか?着崩して。」
「良いんじゃない?改造してるわけじゃないし、似合うし?」
「着崩すのは問題ないわよ?」
「そうなんすか?」
「えぇ。私も窮屈だったし首元のボタンは1つ空けて首元の小物とか一切つけてなかったけど怒られなかったわね。」
ちなみに言うと、女性用の制服はリボンとネクタイの2種類があり、どちらを使うかは好みに任せるという感じだ。
「僕もそうだったな。正直首元でプラプラして邪魔だったから着けなかったけど、何も言われなかったな。」
「えぇ・・確かに2人と比べればこのくらい・・って感じっすね。」
ちなみに、イブはネクタイタイプを選んだようでそっちの2人と違ってきっちりと身に着けるようだ。
「シルさんやリンさんみたいにおっぱいおっきくて美女で、首元空けてネクタイとか着けてないなんて色気がすごくてエロそう。」
「そこまでがっつり開けてねーわ。」
「せいぜい鎖骨がギリギリ見えないくらいだったな。」
「なぁんだ・・。でもよかった。えっちぃ人たちが学園内にいたら襲われそうだし。」
「んなやつがいたら、企んだ時点で消してるわ。」
「それもそうですね。お二人のおっぱいは私のものです。」
「いや、あんたのじゃないから。」
「まぁ・・確かにヒナは高頻度で嬉しそうに埋まってるけどさ。」
地味に物騒なことをいうのやめてくれないっすか?
それからあーだこーだ言いながらグラウンドへ到着した。
「お、早速来たな。」
確か、入学試験で試験官になってくれた筋肉がすげぇおっさんだ。
「自己紹介がまだだったな。俺は、マスル。近接戦の教師をしている。これからよろしくな。」
「よろしくっす。」
((コクリ))
「入学生は、グラウンド中央にある椅子に適当に座ってくれ。保護者は向こうの高台へお願いいたします。希望があれば、シェルターテントでよければ貸し出しますよ。」
「それはいらないわ。この程度でくたばるような軟じゃないし。てか、おっさんも敬語じゃなくて良いわよ?」
「・・相変わらずだな。君たちは。」
「姉貴、知り合いっすか?」
「僕もだけど、シルも当時学生だった頃から彼は教師だったんだよ。」
「まぁ、そういうことだ。時の流れは速いな・・。生徒として通ってた子がもう保護者になるとはな・・。」
「まぁ、色々あったしね。とりあえず、今日から家の子たちが世話になるわ。こっちのチンピラオカンは家の双子ちゃんの側近見習いだから。」
俺のこともう、その呼び名で固定されたんすね・・。
「その呼び方も相変わらずか・・だが、共にいると思ったがそういうことか。」
「なんか気に入ったわ。」
「君が気に入るとはかなり優秀なのだろうな。」
「ポテンシャルはかなり高いわね。」
「そうか。これからの生活が楽しみだ。・・それと、事前に伺っていた件は無事に全員に周知出来たぞ。」
「それは良かった。万が一のことがあればそいつら諸共学園の敷地内を消し炭にするから。」
「・・マジでそれはやめてくれ。シャレにならん。」
「シャレじゃなくてガチで言ってるから。」
「わかってるから質が悪いんだ・・。」
あれってなんだ・・?
推測だが、ノアとイブが手を繋いでる件か?
多分そうだな・・アレはガチで危険みたいだしな・・俺も気を付けねぇと。
「んじゃ、向こうで見てるわね。」
「またあとでねー」
それから、どうせだからとなぜか前列がスッカスカだったから最前列の端から適当に座り、しばらくして入学式は始まった。
と言いたいところだが、正直入学式は爆速で終わった。
マスルのおっさんがこれからがんばれという言葉と、何かしらわりーことしたり、成績が悪ければ誰であろうとも問答無用で退学し、裏金なんてやろうなら問答無用で陛下へ報告して国から罰を受けさせるからなという注意事項だった。
で、学園長の話とか教師たちの説明とか商会があるかと思ったら、
「自分たちで情報収集や交渉をするのも勉学の1つ。自力で確認するように。世の中何でもかんでも教えてもらえるわけがないし、出来なければ生きていけないからな。基本的に聞かれないと俺たちは全員教えないから注意するように。」
とのこと。
すげぇ、厳しいとは思うが言われてみれば確かに冒険者活動してるときも依頼内容に合わせて調べたり、冒険者や店の店員たちと話して情報収集したりするから確かに必要なスキルだな。
で、それらの説明だけで終わった。
こんなんで良いのか?と思ったら、学園が創設された当初では所謂教師たちの話が続いたり生徒たちの紹介もあったそうだが、
自分たちで調べないと人生やっていけなくね?
後、長い話なんて互いに面倒なだけでしょ。
と言う感じで速攻でなくなったらしい・・良いのかそれで。
保護者は、割といたが半分くらいは入学式が終わり生徒(俺たちもだが)がそれぞれ割り振られた教室へ向かってる間に帰った。
俺とノア、イブはどうやら同じクラスらしい。
クラスは、AからEの5クラスあり、俺らはAクラスのようだ。
聞いた話によると、成績上位者もそうだが、色々と飛びぬけた連中順に分けており、クラスに合わせたランクの勉学を教えるか、肉体か魔法、何かしらを鍛えることをメインにするかどれを重点的にするかが異なってるらしい。
なので、Aクラスが優秀でEクラスが劣等生と言うわけではないんだとか。
過去に、そんな勘違いがあって所謂いじめがあったらしく、これから行われる話の際に必ず教えることの1つらしい。
どのクラスが何を重点的に教えるかはその年の入学生の成績に合わせるらしいのではっきりとこのクラスがこれが!というのはなく都度変更するから説明が難しいらしい。
「はいはーい。Aクラスの諸君。僕は、ネル。このクラスの担当をすることになったからよろしくねー。」
なんかくたびれた服装の眠そうなおっさんがやってきた。
けどなんだろうな?
この人、たぶんだがかなりつえぇだろ・・なんかそんな気配がするが、このクラスで把握してるのは3割くらいっぽいな。
「生徒同士の自己紹介とかもさっきの話の通りここではやらないから自分たちでよろしくね。」
なんか緩い人だが、気楽に話が出来そうで俺はこの人、気に入ったな。
次回7/4(土)20:00に投稿します。
活動報告より今後、みてみんで画像を投稿したことや、本作品の掲載等の連絡を行っております。
追加で、実際に経験した普通ではありえなさそうなことだったり、ちょっとした短編を書いたりする予定ですので気になる方はご覧ください。
余談ですが去年まで育てていた多肉植物で、ここまで増殖しました。
特にクラッスラ系が我が家の環境とドンピシャだったらしく筍よろしく増殖がすんごいんです・・。
実家の同種の数倍の成長速度と葉の分厚さに爆笑されました。
多肉さんはね・・育てたことのある人ならわかると思いますが、条件付きのミントテロなんですよ。
後、Xを開始しました。
が、かなり簡潔なため、雑談やショートストーリーは活動報告のみとなります。
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