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最強令嬢の育児日記-PS:育児対象は拾いました-  作者: ミコト
旅の終わり

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43/45

イーリス公爵家との邂逅

--シル--

色々と面倒ごとはあったけど、無事に我が家に到着して一息つけると思ったら、今度はあの私たちが解決した・・と言うか、ヒナがほぼ1人で解決した暴走魔剣事件(ヒナ命名)の影響で呪物があちこちで発見されてるらしく、教会はその対処でてんやわんやだった。

で、呪物は全て発見し、確保することに成功はしたものの、その解呪を行う時間と人員が足りず、その関係で発見した呪物の中で最も強力な呪物の一時的な封印(所謂時間稼ぎ)を我が家で行っていた。

面倒なことにその呪物の呪いの力があの暴走魔剣と同等という、通常であればそんなのを解呪出来るとしても数十人が大規模な儀式を何時間も行うしかなく、おまけに行ったメンバーはほぼ確実に数日はまともに身動き取れなくなるほど消耗するほどだ。

ただでさえ、一番弱い呪物の解呪ですらその後、次の呪物を解呪するための気力や魔力が戻るまでにまる1日は最低でもかかると言われてるのに聞いてるととんでもない量の呪物が見つかってるらしいのだ。


けど、今はヒナという規格外な存在がいる。

本人が何もしなくても本人からあふれ出る魔力だけで弱い呪物は勝手に解呪され、本人がその気になれば手軽に複数の呪物を数秒もかからずに対処出来るほどだ。

おかげで、そんな強力な呪物も本人が多少疲れた程度で、さっさと解呪出来た。



軽くまとめると、例えば呪物の強さを上中下の3段階に分けたとして、一番下を1倍と例えた場合はこんな感じ。


◆強化倍率

下:1倍

中:3倍

上:10倍


そして、世間一般に最も多く解呪可能な人がいたとしても、その下級を平均5人がかりで30分ほどかかるのに加え、完全復帰するまでに全員平均半日はかかる。

人数が1人減るごとに解呪速度は約1.5倍になると言われており、完全復帰に関しては2倍だ。

それらが、難易度が上がるとその倍率に比例して人数も時間も跳ね上がる。


なので、世間一般的に時間がかかるとしても解呪を単独で行えるというのは下手すると魔剣以上に希少だったりする。

その例でいうと、ヒナの場合、自身からあふれる魔力だけで下級は放置で10分ほどで解呪され、本人は一切の疲労はなく、十数個同時に解呪すれば片手間の苦労で数秒で終わるのに加え、ほとんど疲れない。

中級ですら、数分で終わり疲労もちょっとそこまで走った程度で、

上級は、そこそこ本気でやることで数分ほどで完了し、それなりに疲れるくらい。


・・これでわかったでしょ?

ヒナがどれだけヤバいのか。

本人は平均よりちょっと強い程度にしか思ってないけど。


それと、イノも浄化が可能なわけで、試しに解呪をしてもらったら下級であれば1人で10~20分ほどで可能で、疲れも多少肩で息をする程度で、頑張れば中級も1人で可能なようだった。

その代わり、半日は身動き取れなくなるようなので、解呪してもらうとしても下級だけにした方がよさそうだ。

これに関しても、かなりイノは優秀なわけなんだけど、ヒナがヒナと言うこともあって多少出来る程度と認識されてしまったので、専ら部屋やモノの掃除やメンテナンスの便利アイテム扱いしてる。


・・・まぁ、その弊害で執事長セバスとメイドマリア以外で、共にその呪物を封じ込めてたメンツがヒナをガチで信仰し始めたけど、割といつものことだから気にしないことにする。




「とりあえず、ヒナから順に名前と二つ名、年齢、種族と得意なこととその実績、属性とメインウェポンと何か追加で適当に言って頂戴。それ以降の順番は任せる。」

「そこまで言っていいんです?」

「良いわ。他の連中は別だけど、この2人は私が加護持ちってことは知ってるから。」

と言うか、私に加護持ち等の他人に知られたらダメだという辺りのことを教えてくれたのがこの人たちだったし、私のステータスを見ながら教えてくれたので今更感がある。

「はぁい。じゃあ、改めまして、ヒナ・ネコ、改め、ヒナ・イーリス15歳です。二つ名はピアノの黒天使、種族は猫寄せ天使っていう、天界の天使の派生した奴?で、得意なことはピアノと料理で、一応私が住んでた異世界の全世界で何度か1番を取ったことがあります。属性は癒しの聖属性、メインウェポンは見た目鎖な魔剣です。後、神様の加護がなぜか3つくらいあります。私に出来ることがあれば遠慮なくいってください。後、フェンリルのアイリスさんとフェニックスのララちゃんことラグラスと、守護霊な背後霊、お父さんとお母さんです。よろしくお願いします。」

「一応言っとくけど、この子、かなりの貧弱だから無理させたら数日は一切使い物にならないから絶対に無理強いさせたらダメだからね?あと、ヒナの後ろで浮いてる半透明な男女2名はヒナのご両親の奏さんと朔さん、2人は守護霊で、生前はそれぞれピアニストと料理人で2人ともガチ物のプロでヒナよりも実力は上で最近だとあちこちの吟遊詩人や料理人が祈ってる対象になってる。後、周りに大量にいるしっぽが特殊なニャンコは天使の眷属で、後はフェニックスとフェンリル、全部ヒナの従魔だからある意味この子が一番ヤバいから。」

後、言ってないけど実はヒナが鎖を使ったとある戦法があるんだけど、それが発動すると私やリンがガチになっても割とピンチになるヤバい技だったりするくらい強かったり、

にゃんこたちをララがリーダー兼指揮者として陣形を採用することにしたらしくそれらを用いたチーム戦が超が付くほどヤバかったりするけど。(1匹ずつでも割と強いのに・・)

なので、総戦力で考えるとこの中でヒナが一番強かったりする・・まぁ、本人が貧弱なので私の胸に埋めれば速攻で蕩けるけど。

ちなみに、奏さんや朔さんはよろしく~とピースしてるだけ。(軽い・・良いのかそれで・・)

セバス&マリア「・・・・」

ある程度お父様たちから聞いてたらしいけど、想定以上の情報が多すぎたらしく顔を引きつらせてるけど、気にせず次に行く。

「では、次に拙者が。」

イノが次か。

「サトル・イノブタでござる。サトルでもイノでも好きに呼んでいただいて構わないでござるが基本的にイノと呼ばれ、ヒナ殿の幼馴染で年は15でござる。二つ名は、陰の守護者。種族は異世界人、得意なことは情報操作をはじめとした諜報活動と、針子でござる。諜報活動の実績は今のところ拙者たちの周囲を探る者たちを全員社会的に始末してる程度、針子は実力はヒナ殿のピアノと並ぶくらいだと自負してるでござる。属性は、裁縫。メインウェポンはただの針に見えると思われるでござるがれっきとした魔剣でござる。ヒナ殿と同じく神様の加護が3つほどあるでござる。拙者も何か出来ることがあれば力になるが故によろしくでござる。」

気付いたと思うけど、イノも二つ名が出来たわ。

マリナも陽の守護者と言う二つ名で呼ばれるようになった。

どうやら、2人揃って陰陽の守護者と呼ばれており、主に

陽・・武力でヒナを守護するマリナと、

陰・・情報操作等の裏で守護するイノという裏と表でヒナというあらゆる意味での天使を守護していることが理由らしく、正しくは陰陽の天使の守護者らしい。(本人たちは気に入ってるようだ)

「イノは、正直言ってかなり便利よ。情報収集からその情報を基に相手を社会的に始末する点も優秀で文句ないし、頭も私らのこっちの世界よりも色々進んでいるのに加えて、故郷の国でトップレベルだったらしいし。そして、針仕事も正直これまで見て来た奴の中で一番の仕上がりね。故郷の世界では数年先まで予約が埋まるほどらしいわ。後、絵もうまくてそっちもかなりの値段で取引されてたそうよ。それと、こいつギターが得意だけど、ヒナのピアノと普通に一緒に演奏出来るくらいよ。」

イノがいつものように自作のハンカチをばらまいたので、それぞれ1つずつセバスたちは握ってる。

後にリンの方にもばら撒かれる予定。

セバス&マリア「・・・・」

嘘だろこっちもかよという無言のセリフが聞こえる気がするけどスルー。

次はこの感じだと、マリナかしら?

「マリナ・キリサメです。15歳でヒナと幼馴染でイノとは恋人兼許嫁で、近いうちに結婚の儀式を行う予定です。二つ名は、陽の守護者。種族はイノと同様。得意なことは薙刀をメインとした武術、体術全般で、私の故郷が平和だったのではっきりとした実績はありませんが、十数個ほどの武術、体術等を修得してます。属性は破壊。あらゆるものを壊します。メインウェポンはこの薙刀な魔剣です。ヒナたち同様加護が3つあります。主に戦闘面でしかお力にはなれませんが、何かあれば言ってください。よろしくお願いします。」

「一応言うと、マリナの実力は魔力強化も属性の力を使わずにリンと互角に割とガチバトルが出来るほどよ。それと、この子はベースが、イノと同様のレベルで出来るわ。それと本人はさらっと言ったけど、修得したと言った武術や体術だけど、どれも最低でも達人級の免許皆伝レベル。それに加えて、それらを組み合わせた独自の武術をこの子の属性魔法も込みでかなりえぐいわよ?更に、薙刀に至ってはそれらを遥かに上回るほどだからかなり強いし、睨みつけるだけで大抵の連中の心をへし折るから護衛としても便利よ。」

セバス&マリア「・・・・」

「一応言うとこの子たち3人とも複数の極スキル保持者だから。」

本人たちは更に極スキルを増やそうとしたり、極スキルの上位が何かあるんじゃね?という半分好奇心でそっちも更に鍛えてたりするけど。

セバス&マリア「・・・・」

とうとう頭を抱えたまま動かなくなったけど・・まぁ良いか。

「で・・・双子ちゃんどうする?」

-任せた-

「あぁ・・はいはい。話は聞いてると思うけど、双子ちゃんは2人とも喋れないし、私が一通り知ってるから私が説明するわ。まず、男の子がノア、女の子がイブ、6歳。種族は双子と、双子神の愛し子。二つ名は、静寂乃双子サイレンスジェミニ。この子たちは、気配に敏感で完全に気配を消した暗殺者が潜む屋敷の敷地内に1歩でも踏み込んだ瞬間にどこにいるか察することが出来るほどで、気配などを消すことも出来るからまともにこの子たちを見つけることは不可能よ。で、属性はノアが木刀、メインウェポンも木刀に見える魔剣。イブが魔弾で、片手のグローブに見えるけど魔剣。かなり器用で頭も良いから大抵のことは見れば修得出来るほどよ。で、見ての通りやたらとにゃんこを呼び寄せて埋もれてたり、壁や天井を歩き回ったり、あらゆる動物の言葉を理解出来たり、ファミリーネームもあるけどなぜかはてなになってたり、神様の加護が2つあったり過去のことが一切不明だったりと謎も多い子たちだけど、本人たちは極めてどうでもいいらしい。」

マジでどうでもいいらしいが、こっちが気になるので主に私の個人的な考えと疑問を基に調べているというのが現実だったりするし、本人たちとしては自分たちのことよりもヒナとヒナの手作りご飯の方が大事らしい。

((ペコリ))

セバス&マリア「・・・・」

その年で既にヤベェ奴だという顔になってるけど誰も気にしない。

「ちなみに双子ちゃん、今後の目標的なことはある?」

-ヒナさんたちみたいに極スキルがたくさん欲しい。-

「あぁ・・・なるほど。無理しない程度に頑張んな。」

・・ガチで、ヒナたちが目標なのね・・そこまでヒナが大好きか・・ヒナ大好きの影響で演奏する楽器はピアノにしたり料理を良く手伝ったりしてる有様だけどまぁ、悪いことじゃないし好きにさせるか。

・・・この子たちのヒナ大好きの大好きが、親愛なのかちょっと疑問に感じることがここ最近ちょこちょこあるけど。

((コクリ))





「お嬢様・・一体何をどうすればこれだけ規格外な子たちを拾って来れるのですか。」

「そう言われても通りすがりに落ちてて、懐かれたし、可愛くて優秀なんだもの。おまけににゃんこたち何て、下手な人間より優秀だし鬱陶しくないしかわいいから便利よ?」

相変わらず私の膝の上を独占する膝乗りちゃんを撫でたり揉んだりしながら30分ほどしてかろうじて復活したセバスとマリアに話す。

ちなみに、セバスは我が家の敷地内のメンツにヒナたちのことを知らせるために既に去っており、マリアはヒナたちのことを観察というか、私のそばに控えてフォローするのがメインの仕事でもあるから私と色々会話してるが、膝の上はちょうど近くにいたにゃんこが1匹独占してる。

「お嬢様・・旦那様よりある程度は伺ってましたが、まさか噂よりも事実の方がとんでもないとは思いもしませんでしたよ・・。」

「と言われてもねぇ?偶然拾って懐いたのが優秀だったんだもの。」

「それはわかりますが・・」

視線の先では、ヒナ、イノ、マリナが演奏中で、奏さんが大変楽し気に歌ってる。

「あの爆弾魔なお嬢様と同等か下手すればそれ以上の実力者があれほど揃うとは、思いもしませんでしたが?おまけに、あれほどの奥様好みの清楚系ガチ美少女で、スタイルも良いなんて奥様の抱き枕一直線ですね。」

抱き枕・・・ありえそう・・。

私もかなりの頻度でお母様の抱き枕になってたしなぁ・・と言うか、爆弾魔は余計なお世話だ。


普通は、幼い頃は親と一緒のベッドで寝てそれなりに年齢を重ねたら1人で寝るようになるように自立するように親が促すんだけど、私の場合はその親(主に母)が1人で寝るのを許してくれなかった・・学園を卒業するまで・・。(お父様とは、7歳くらいまでだった)

「ガチでビビったわよ?私が本気で歌っても雑音にならないんだもの。むしろ、下手に手加減するとこっちが食われるわ。」

これは事実で、時折ヒナたちの演奏に合わせて歌うけどマジで本気でやらないとこっちが雑音になってしまうから、割と疲れる・・全力で歌えるから楽しいし、奏さんの教えで実力はさらに上がって面白いけど。

「道理で、旦那様と奥様が嬉々として養子入りの手続きを直接会う前に済ませてしまうわけですね・・。早まらないように伝えても笑顔で大丈夫と断言してしまうわけですね・・。おまけに、こちらが浄化されそうなほどの良い子・・何がどうなればあんな規格外な良い子が出来上がるのですか?」

「こっちが聞きたいわよ。本人たちに聞いても友達親子よろしく趣味に一直線に進んだだけだし。で、お父様たちには伝えてくれるのよね?」

「えぇ。むしろまだ家に帰れないからさっさと情報をよこせと家を出る前に旦那様と奥様が駄々をこねてたので先ほど情報をまとめた手紙を部下に向かわせました。」

「あぁ・・・」

相変わらず、いつ家に帰ってくるか推測済みだったらしい。



「でさ、聞いてるかどうか知らないけどイノとマリナはリンのところに養子入りするかも何だけど。」

「えぇ、旦那様より伺ってますよ。手続きは進めており、数日もしない内に完了するそうです。ちなみに、お二方はお住まいはこちらでよろしいでしょうか?」

「そのように頼んでも?」

「拙者も同じく」

「承知いたしました。ではそのように手配いたしますね。部屋は、分けますか?」

「いえ、一緒で構いません。」

まぁ、恋人兼許嫁なら一緒の部屋でもおかしくないか・・っていうか、宿をとった時も既にそれだったし。

「万が一のことを考慮し、2部屋の部屋同士を扉で行き来出来るような部屋は可能でござろうか?」

夫婦の部屋が割とそのパターンだけど確かにそっちの方が便利ね・・多分片方の部屋は物置になる程度で使われる頻度は少なそうな気がするけど。

「可能ですよ。ではそのように。」

「ついでに、ヒナたちの部屋も頼むわ。」

すると双子ちゃんが挙手。

「どしたん」

-ヒナさんと一緒の部屋が良い-

やっぱりか・・そこまでヒナ大好きか。(気持ちはわかるけど)

「イノたちと同じパターンで良い?」

双子ちゃん自体は物理的に離れるのは無理だから一緒の部屋だろうし。

((コクリ))

「と言うことだから、同じパターンで頼める?」

「承知しました。・・・どちらもベッドは大きめがよさそうですね。」

「金は無駄にあるし、キングサイズで良いんじゃないの?」

「そうですね。そのように手配いたします。ちなみに、部屋のデザインにご希望はありますか?」

「ないですね。」

「拙者も同じく」

「じゃあ、セバスさんとマリアさんが私たちに感じた印象とお二人の趣味に任せます。」

((コクリ))

まさかの、ヒナからの丸投げである。

セバスとマリアは苦笑い。

なんとなくどういう性格の子かわかったらしい。

「承知いたしました。ただ、変更は可能ですのでいつでもおっしゃってくださいね。」

「わかりました。」

苦笑いしつつも、どこか楽し気だ。

「なんだかんだうれしそうね?」

「えぇ、楽しいですよ。まさか自分自身で部屋のレイアウトから考える機会が与えられたのですから。」

「何気に初めてですよ?大抵レイアウトは決まってるので考える機会がありませんでしたし。なので、初めてのことで楽しいです。」

確かに、自分でデザインから決める機会なんて普通はないわよね。

と言うか、マリアは違うだろ。

「そう言いながら私の部屋は、マリアの趣味全開だった気がするけど。」

「そう言いつつもお嬢様と私の趣味は似たようなものだったので別枠です。」

「あぁ・・そう。とりあえず、準備はどのくらいかかりそう?」

「おそらく明日までかかる想定ですので、本日だけは客間を準備しておりますのでそちらをご利用いただければ。それまでにご希望があればお申し付けください。」

「そうさせてもらおうかしらね。私の場合は、自分の部屋があるわけだけど。掃除してある?」

「定期的にしてますので問題ありません。」

「わかったわ。何か希望ってある?」

「拙者としては、針仕事をするが故にそのための作業テーブルや棚などが欲しいでござるな。」

「軽く筋トレ等をしたいので軽く動かせる広めの空間があれば不要ですが、フォーム等を確認するための姿見の鏡が欲しいです。」

「私はピアノを置く場所があれば何もいらないです。お料理は厨房とかあるだろうし。」

-ない-

「ってことらしいわよ。」

「・・・なんと申しますか、希望もほぼほぼ推測通りなものだけでそれ以外にホントに何もないのですね。」

苦笑いしてるけど、この子たちは大抵欲しいものは自力で手に入れるべきと考えてるので余計に最低限のもの以外は後で自分で買いに行こうと考えてる気がする。

「趣味一直線なので、それ以外は正直どうでもいいです。まぁ、ハレーション起こすような目が痛い色合いはさすがに嫌ですけど。」

「はれ・・?」

何それ?

「えぇッと、極端な色を複数並べたときってすっごい目が痛くありません?」

「あぁ・・あるわね。」

「そんな感じです。」

「なるほどね。」

「承知いたしました。楽しみにしてください。」

「はい。あ、夕ご飯私作ります?」

「そちらに関しては、料理長からの希望により、ヒナ様に弟子入りしたいので是非・・ではあるそうですが、まずは自身の腕前を知って欲しいので今回は自分だけで作るそうです。」

「なるほど。了解です。」

それからは、夕飯の時間まであーだこーだと雑談したりしながら時間を潰した。




そして、夕飯の時間となり、料理が並び、各自が席に着いたところでお父様とお母様が戻ってきた。

全員「・・・?」

で、2人と初対面なメンツが全員首をかしげている。



まぁ・・・気持ちはわかる。

「あのシルさん・・弟さんと妹さんがいたんです?」

「私は昔も今も一人っ子よ。」

「あ、親戚の子でござるか?」

「そっちでもないわよ。」

何を言っているかと言われると、2人の容姿についてだ。

端的に言うと、2人は見た目がすごく幼い・・むしろ、私の弟や妹どころか、ヒナの見た目と同じくらい・・つまり10歳くらいにしか見えないのだ。

2人とも。


まず、お父様だけど柔らかな笑みは似合うが基本的に無表情なので何を考えているかわからないと他人からはよく言われており、ぱっと見の印象はヒナが言うところの仙人をそのまま若返らせたような感じの美少年。

次にお母様。

見た目も中身もおっとり以外の印象が何も思いつかないくらいおっとりしてる美少女。

そして、いつもニコニコしており、それ以外の表情を見た人は誰もいないため、たとえ怒っている時ですらもニコニコしてるが纏う雰囲気が暗黒になるので逆に怖いと有名。

後、この国ではすごく有名なことなんだけど、お母様からのお願いには例えどんなことでも誰1人として断ることが出来ず嬉々として全員が引き受けてしまい、お父様のお願いに関しても同じく全員が引き受けるがお母様との違いを挙げるとしたら相手は断ったら自分の未来がないと半分絶望した顔になぜかなるので、お父様はいつも不思議そうに首をかしげてる。



「えぇっと・・一応紹介するわ・・さっきから全員勘違いしてるだろうけどその人たちが私のお父様とお母様よ。」

全員「!?」

嘘だろって表情になってるけど、事実よ・・気持ちはわかるけど。

私が物心つく前から見た目は今も尚全く同じだから余計に謎なのよ。

ちなみに、リンの両親である陛下と王妃様は、お二人とも身長は王妃様は180、陛下は190と高身長よ。


「シル、久しぶりだな。色々大変だったようだが、無事によく戻ってきてくれてうれしいぞ。」

「シルちゃん、おかえりなさい。大変だったわね。」

「お父様、お母様、ただいま帰りました。色々とご心配をおかけしました。ギルドの件に関しては、ホントはあの追放された後で自力でじわじわと滅ぼそうかと考えてましたが、色々あって後回しになってましたので、助かりました。」

「だと思ったが、シルが動くほどの価値もなかったからな。ちょうどいいからこちらで限界に挑戦するおもちゃにしていたが、良い感じだった。」

「まだまだ遊べそうだから最終結果を楽しみにしててね?」

「えぇっと・・はい。私はもうこれ以上お金も魔道具も不要ですからね?」

「だと思ったから適当に募金しておく。それよりも、ヒナ、ノア、イブ、そしてマリナにイノだったな。初めまして、私はイーリス公爵家当主、ヘリオスだ。シルに物理戦闘の方法を教えていたが私は他者のステータス等の能力を見抜く魔眼を持つ以外、戦闘に関する能力は強化系のみだがよろしく。」

つまり、身体強化関係だけで他は様々な耐性関係だったり、体力やケガ、状態異常の回復が異常に早いし、肉体の強度や硬度を上げることを得意としてるから近寄られたら最後とも言われている。

でも、それが非常にすごく、リンが近接で強くなった理由はお父様がみっちりと教え込んだからでもあるから、かなり強いわよ。

多分、リンみたいな武術よりも実戦形式で実力を伸ばしたタイプではなく、マリナのように武術や体術を学んでそれを実践で活かしたタイプ。

「次は私ねぇ。私は、セレネ。炎と氷、風と雷、土の5つの属性を操ることが出来て、シルちゃんに魔法を教えたのは私よ。そして、他社の感情や心情、思考を見抜く魔眼があるくらいで身体能力は護身程度で、たぶんヒナちゃんとあまり差はない程度よ。」

お母様が自身で言った通り、身体能力は実はかなり低いが身の守り方は上手で所謂合気道を得意としており、それだけで上位ランクの冒険者が十数人いたとしてもまとめて無力化することも出来るから負けはしない。

そして、魔法は聞いたとおり5つの属性を巧みに操り、土で自身の周りの防御や防壁を作り上げ、他の属性で自身の速度を上げたり空を舞ったりしながら宙からそれらの魔法を混ぜたオリジナルの複合魔法をメテオよろしく放り投げ続けるのに、魔力の回復速度が異常に早いので魔力切れを狙うのは不可能というある意味理不尽な存在。


「シルさんのパパさんとママさんってこともあって、すごく強いんですねー。」

「えぇ。是非、ヘリオスさんとはお手合わせいただきたいですね。」

「拙者の場合は、セレネ殿に護身術を中心に魔力の扱いを習いたいでござるな。」

黒髪3人衆は、早速見た目に騙されずに素直な感想を言い合っている。

ヒナはのんきに感想を呟くだけで、マリナはお父様と早速戦いたいと呟き、イノはお母様に弟子入り?をしたそうだ。

双子ちゃんもジィっと見てるので、無事に教本認定したらしい。



さて、ようやくヒナたちはお父様たちと合流することが出来たわね。

この後、想像通り、ヒナたちがこれからお世話になるのに加え、これまでいろいろと既にお世話になったのでそれらのお礼を言ったり、お母様がヒナを猫可愛がりしたり、

ヒナによる料理長の料理の厳しい審査をして料理長はメンタルズタボロでは?と思ったら、なぜか感動されてヒナに弟子入りしたり、

マリナがお父様とガチバトルして周囲がすごいことになったり、

イノを始め双子ちゃんがお母さんに魔力の扱いの勉強会が始まったり、

にゃんこ軍団がさっそく我が家の敷地内に散らばって散策し始めたりと騒ぎ始めたけど



・・・まぁ、気にしないというかいつものこと。

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