逆鱗姫の両親と、黒髪3人衆の装備一新
--シル--
無事にお父様のヘリオスと、お母様のセレネと再会することが出来た。
そして、ヒナたちの正確なステータスをセバスたち経由で聞き、それに加えて実際に本人たちを見たことで私は正直想定通りだなみたいな感想を想像してたのに、想像以上にヒナたちがヤバかったらしく、
頭を抱えている。
・・・地味に、生まれて初めて見る光景だ。
「まさか、私が直接会っていないとはいえ、他者のステータスの推測を誤るとは・・・しかも、誤差の範疇を超えている・・私は自身に溺れていたのだな・・」
「まさか、私の推測以上の美少女だなんて・・しかも、好みドストライクの見た目も中身も清楚そのもの。こんなの・・私の抱き枕にする以外の手段が残されてないじゃないの。おまけに、更にかわいい双子ちゃんまでセットで付いてくるなんて。」
お父様はともかくお母様?
微妙に見当違いなことに頭抱えてませんか?
ちなみに今は、お父様たちとヒナたちが挨拶をしたあの日から数日は軽く経過しているわ。
それからのことを軽く説明すると、翌日ヒナは我が家の敷地内のメンツのあいさつよりも前に教会に向かい、そこにため込んであった呪物を全て解呪した。(すごく手軽に)
本人曰く、全てをまとめてもあの暴走魔剣とトントンくらいで大したことはなかったらしい。
ついでに、教会の敷地内をピカピカの新品レベルで浄化しまくってたけど。
それがヒナの種族と協会が神様と何かしらの繋がりのある聖なる場所と言う聖なる繋がり?の影響なのか、教会に足を踏み込むだけで精神的な癒し効果と呪いを弱体化させる効果が恒久的に発揮されるようになったけど・・・うん、気のせいね気のせい。
けれど、その影響でギルドと教会からは盛大にヒナは感謝され、崇拝するメンツが増えたけどまぁ、当然と言えば当然よね。
そもそも手軽に数秒で纏めて解呪出来るやつが世界中探しても一つまみ入ればワンチャンだから普通に存在しないし。
その影響でヒナはCランクに無事に昇格したわ。
それに合わせてイノとマリナは、リンの弟と妹に無事に養子入りが完了し、ついでに陛下や王妃様への挨拶も済ませてきたわ。
リンは、しばらく働くなと言われてるのでヒナたちや双子ちゃんの教育係として当分は私の家で過ごすことにしたようだけど。
ちなみに言うけど、リンの部屋は我が家に当然あるし、私の部屋も城に普通にあるわよ。
後に、ヒナやイノたちの部屋も出来るらしいけど。
まぁ、大歓迎だったわね・・。
主にマリナもだけど、イノの方が圧倒的に・・。
諜報活動の方ではなくまさかの針子の方で。
どうやら、陛下も王妃様も理想の服があったらしいけど、上手く伝えることが出来なかったのに加えて少々難易度が高く、微妙になんか違う・・となってしまい、半分以上諦めてたそうな。
で、イノは絵を描くのも上手だし、察しもよく割とざっくりと言うか適当な良い方でも通じる。
そこで、何通りかイノの引き出しに引っかかるものがあったらしくそれらを描いたところ理想ど真ん中なものがあったらしくそれを本人たちの理想の色をベースに作成することになった。
それが、つい先ほど完成して渡してきたらしいけどものすごく気に入ってるらしく、すごい額のお金をもらったが若干苦笑いをしていた。
そのお金は、好きなものを買うために取っておけと言っておいたけど。
それらの衣装は、後に城に勤めてる魔法付与の専門チームの方で、色々と付与させて実践でも使えるように改良したお二人のお気に入りの衣装になったらしくそれらの衣装で城下町をうろつく光景をちょこちょこ目にするようになったそうな。(我が家もだけど割とこの人たちも平気で城下町をうろつく)
マリナはさっそく我が家の騎士団を始め、城務めの騎士団に片っ端から戦闘を挑んで全員に勝利して、騎士団の指南役みたいなことになってたけどまぁ、本人が楽しそうだし良いか。
一応言うけど、お父様とお母様相手と戦ってはいるけど、決着はつかなかったらしいわよ。
最近は、冒険者ギルドの方で討伐依頼をメインに調子に乗ってる冒険者に戦闘を挑んでは叩きのめしてるらしいけど。
イノは、初っ端から陛下たちの希望を完ぺきに叶えたという実績が出来たことで、我が家や城に勤めるメンツから、針子として依頼が届くようになりそちらの対応をメインにちょこちょこやってくる他の貴族からの依頼を受けてるような感じで、ギルドではほとんど指名依頼でいっぱいいっぱいのようだが楽しそうだし無理しないようにとだけ言っておいた。
ヒナは、何というかこれまでとあまり変わらない。
料理に関して指導したり、ピアノを弾いたりしてる。
後は、色々知りたいということでこの国のことを始め、貴族としての知識を学んでいる。
ヒナが、か弱いから無理させたら絶対にダメだと全員にわからせてるので、割とのんびりした感じでのびのびと学んだりしつつ好きなことをさせているが、ギルドの方で採取の依頼を中心に双子ちゃんと一緒にちょこちょこ受けてるようだ。
アイリスやララは、ヒナのそばに控えているのは良いとして、にゃんこたちはさっそくあちこちに散らばって情報収集をしつつ怪しい奴がいたら自力で対処するか私やイノに報告したり、我が家の敷地内で家事を中心に様々な仕事の手伝いをしてるらしく地味に人気。(最近70数匹増えた)
双子ちゃんも、何というかヒナとほぼ同じような感じで、勉強する範囲がヒナより少々広かったり鍛錬に力を入れているくらいね。
双子ちゃんに関してどうするのか、お父様に聞いたところ、ファミリーネーム部分についてもう少し調査に時間がかかるからそれ次第と言うことで一旦は我が家が後見人として保護と言う形になってる。
え?
部屋は結局どういう感じになったのかって?
とりあえず、ヒナの部屋は暖色系の淡い色合いを中心としたぱっと見シンプルで、ところどころ花やフリルなどの飾りがついてふわふわしている。
双子ちゃんの部屋は、淡い緑を中心とした木の色合いを中心とした森っぽい雰囲気の落ち着いた感じ。
イノの部屋は、白や黒などのモノトーンを中心としたすごくシンプルな部屋になった。
どうやら、イノ本人があちこちに刺繍を入れたりして改造するからとのこと。
で、マリナは、淡い寒色系の色合いを中心にしたシンプルな部屋になった。
家具は、それぞれの部屋に合わせたものを準備してるんだけど、
マリナと双子ちゃんの部屋はガチで最低限しかないのに加え、
イノの部屋は様々な棚が多く、
ヒナの部屋は小さなテーブルや椅子、棚や観葉植物とちまちましたものがやたらと多い。
と言う感じになった。
そしてにゃんこたちは、その時の気分でヒナの部屋だったり、双子ちゃんのとこだったり私やお父様たちの元だったり、はたまた適当な空き部屋だったりとコロコロローテーションで寝る場所を決めるからすごい自由・・。
私?
白を基準とした割とシンプルな部屋よ?
ただ、ところどころにぬいぐるみがなぜかあるし、ちょこちょこ増えてるけど。
・・好きだけど、大半はマリアの趣味よ。
そんな感じで、とりあえず私たちのこの国での生活が始まり、夕飯をヒナがメインで作成し、1品を我が家の料理長がヒナの指示のもと作ったものを味わっていたらお父様が突然こんなことを言い出した。
ちなみにその日の夕ご飯は、オムライスだったんだけど、全ての皿にかかってるソースが異なってたり卵によるご飯の包み方が何通りかあったりなんていうかテーブルの上がすごかった・・おいしかったけど。
けど、通常のサイズの半分くらいの大きさと言っても、テーブル一杯にみっちりと広がる超大量のオムライスと言う何とも言えない光景だった。
後に、賄いを食べてた他メンツのテーブルの上も同じことになってて面白かったけど見た目の刺激がすごかったと後に感想を貰った。
「とりあえず、イノとマリナとヒナの衣装が完成した。」
「ノアちゃんとイブちゃんは教会から良いものを貰ってるみたいだから衣装はないけど、こっちね。」
((コクリ))
「あのお父様、ヒナの衣装はこのメイド服じゃないのですか?」
あれで十分可愛かったし、割と私の好みだったんだけど・・。
まぁ、他の種類のメイド服を時折着せるか。
どうせ、一緒にお風呂も入って洗いっこもしてるし、パジャマも下着も私の趣味で色々着せ替えしてるからそれにメイド服が増えても大した差はないわよね。(本人も抵抗しないし)
「うむ。それは間に合わせだ。本格的なものは前から準備していたが、直接会ってからでないと作れなかったからな。」
「でも、やっと会ってきちんとしたステータスを見せてもらったじゃない?だから、その戦闘スタイルに合わせたのを作ってたのよぉ?」
ヒナの衣装・・あれで十分だと思ってたけど・・間に合わせだったの?
私はまだお父様たちの力加減を把握しきれてなかったらしい。
後、真面目な理由もあるらしく、下手にメイド服だと所謂従者として扱ってると思われる可能性があるからそれを避けたかったらしい。
可愛いとしか思ってなかったけどそれを言われてそう言えばそうだと思い出した。
「後、シルの衣装もだな。」
「私、今のこれで十分なのですが・・」
「ダメに決まっているだろう。」
「そうよ?そんなおっきなおっぱいがあるのに加えて絶世の美女なんだから着飾らないと私が楽しくないじゃない。」
お母様・・それ、素直に喜んでいいのか複雑なのですが・・後、地味にヒナも頷くな。
しかも、完成したって、既に事後報告だし。
とりあえず、双子ちゃんのを見せてもらったけど、髪紐?
聖なる髪紐
黒を基準とした金で装飾されたシンプルな髪紐
髪の質を保ち、聖なる魔力を受けることであらゆる状態異常の耐性を獲得する。
すごいわね・・さすがお父様。
効果も素晴らしい。
「次は、シルだな。」
私なんですね・・。
炎のファイターセット
深紅のショートジャケット、純白のシャツ、漆黒のショートパンツ、漆黒のニーハイソックス、肘当て、膝当ての動きやすさを念頭に置かれたセット
下手な金属よりも頑丈に出来ており、炎を纏うことで魔力回復速度を上げ、装備を一時的に頑丈にする。
聖属性の魔力を纏うことで、自身のスキルの効果を全て1.2倍ほど底上げする。
ガチでお父様たち、私専用に作ってくれたのね。
動きやすいし、私どころかあらゆる炎を纏うことでより優秀になるし、ヒナとの連携も考慮して聖属性にも影響してる・・さすがだわ。
早速着替えてみると、ホントに動きやすいし、着心地も良い。
ただ、ギリギリへそが見えそうで見えないくらいの丈だったり首元から谷間が見えるVネックだったりするのにジャケットはボタンを閉じずに着るタイプだが、それが地味に私の胸元やへそがより見えずらい様にしてある
で、ショートパンツで太ももががっつり見えてると思いきや長い靴下で隠してるように見せかけてマリナが言うには絶対領域が眩しいとか言われるし・・・見せたいのか見せたくないのかどうなんだろう・・まぁ、これまでが割とがっつり見えてる系だったから地味に野郎どもの視線が集まってうざかったけどこれでちょうどいいか、動きやすいし、割と好みのデザインだし。
「ありがとうございます。より精進いたします。」
「あぁ。無理はしないようにな。」
「次は、イノちゃんねー」
「拙者でござるな。」
聖なる忍び装束
金属の口当て、忍着、袴、手甲、膝当て、鎖帷子、脚絆の全てが黒を基準としたセット
光沢のない金属を内包している全身が黒い装備で、ある程度の攻撃は防ぐことが可能で、動きやすさを重点に隠密行動をする際にバレにくくなっている。
あらゆる隠密行動に対して補正がかかり、壁や天井を手軽に駆け上がることが可能。
魔力を込めることで破損を修復可能。
「忍び装束でござるか。気に入ったでござる。」
この中には書かれてないけど、どうやら修復する際の魔力は聖なる魔力であればその威力は1.5倍くらいはあるらしい。
「イノの諜報活動を聞く限りではこれが良いだろうと思ってな。」
「ありがたく使わせてもらうでござる。」
「次は、マリちゃんねぇ。」
「はい。」
お母様は、マリちゃんと呼ぶのか・・。
お母様に関しては、大抵の人をちゃん付けだったり略したりするからいつものことか。
聖なる道着セット
なぎなた道衣、袴、小手、垂、胴当て、脛当て、バトルブーツのセット
黒を基準としたセットで、動きやすさを重点に置かれており、様々な攻撃を多少は防ぐが基本的に受け流すことを重点に置かれている。
込めた魔力に応じてその属性の威力を底上げし、破損も修復可能。
懐にはある程度のものを収納が可能。
へぇ・・。
和服・・と言うより武闘家がよく来ている道着の一種らしいんだけど、聞いた話、マリナが得意とする薙刀を扱う専用の衣装らしい。
これも、込めた魔力に応じてとは書かれてるけど、だからと言って全ての魔法を無効化させるというわけではないので私の炎では多少防ぐ程度で、ヒナの聖属性の魔法を纏うことで威力を底上げするような感じらしい。
だからマリナ?すごくうれしそうにはしゃぐ姿は可愛いし、大丈夫だとは思うけど、この衣装でムーンサルトキックだのバク宙だのするとき、ガチで気をつけなさいよね?
じゃないと、パンツどころか中身が丸見えになるからね?
ん?そうそう、そんな技をしても中身が見えないような技術を身に着けるか、そんな技は使わない方にシフトしなさい。
「ありがとうございます。」
「うむ。気に入ってるようでよかった。」
「最後にヒナちゃんね。」
「イノがいくつか言っていた案の内、あれを採用させてもらったぞ?」
「む!?アレを採用してくださったのでござるか!?」
あれって何・・
幻想の巫女服
巫女服上着(袖なし)、付け袖、巫女スカート、白タイツ、赤いネックリボン
とある幻想世界の、巫女が身に着けていた衣装を基にした改良版巫女服。
基本的な効果は、守護者のエプロンドレスセットとほぼ同じだが、体のラインは若干わかりやすくなっているため、若干装着者の魅力を底上げするが、鎖はバレにくくなっている。
聖なる魔法を纏うことで全てのスキルに補正がかかり、威力が底上げされる。
【神楽】を舞う際の肉体へかかる負担を10%へ軽減させる。
このセットに合わせて、ヒナの靴の色はかなり濃い目の赤に改良してあるらしいわ。
後は、双子ちゃんがもらった聖なる髪紐をお揃いで身に着けてるらしいが・・すごくかわいいわね。
そして、双子ちゃんがヒナとお揃いなことに嬉しそう・・ホントヒナ大好きね・・君たち。
よく見ると裾はさりげなくフリルがついて袖は割と長めだからヒナが舞えばすごく映えそうね・・メイド服も可愛いけど、ヤバい・・こっちの方が私の好みかもしれない。
料理中は邪魔になるか?と思ったけど、器用なことに鎖を動かして邪魔にならないようにしてた・・料理しながら鎖を操ってそんなことしてたり遠くにあるモノを動かしたりと割と器用なことをしてる。
と言うか、鎖は確かにわかりにくくなってるけど、スタイルの良さがガチでわかりやすいし、肩が露出するタイプだから微妙にエロいわね・・。
「うぉぉぉぉ!!霊夢!霊夢でござる!!あのリボンがないタイプ!それが良い!!」
「博麗様だぁ・・夢想天生だぁ・・。・・イノにお札を作ってもらいましょう。」
「良いでござるな!拙者の極まった針子の実力と、ヒナ殿の極まった聖属性を混ぜれば最強でござるよ!むしろ、マリナ殿の属性もお札に込めれば鬼札になるのでは?」
「それです!私たち3人であれば愛称は抜群。シルさんの属性で実験時に起きたような反発はないでしょうし。イノの護身アイテムの1つにもってこいです!」
「うむ!早速、実験でござるな!」
・・なんで、イノが興奮してんの・・と思ったら、マリナも興奮してるし、それはそれで可愛いから良いとして、何言ってんの?
その夢想何タラって、私のマスタースパークと似たような奴?
すっかり私のあの収束砲はマスタースパークとして正式に名前が決まってしまい、お父様とお母様も賛同したし・・まぁ良いけど。(なんでみんなして雷ではなく炎という点をスルーするのか・・)
てか、ヒナはヒナで、そのまんまだの、同じ奴作れたんだーとかコスプレしてる気分で楽しいとか言ってるけど・・それ着てる奴いたの?
しかも、割と有名な人が・・誰か知らんけど・・と言うか、落ち着け・・何をやらかそうとしてるんだあんた等は。
「もうやだぁ!ヒナちゃん可愛すぎるぅ!」
そう言いながらお母様がヒナに抱き着いた。
そして、ヒナの胸にわざわざ顔を埋めてほおずりしてうっとりしてる・・どっちも可愛いけど・・というか、可愛いから許されるけど、そうじゃなければただの変態行為よね・・私もやるから人のこと言えないけど。
ヒナもヒナで慣れてるのかお母様を軽く抱きしめながら頭撫でてるし・・だからそれをやめなさい。
それ、あんたの天使のほほえみもプラスして、妙な中毒性があるからあんたに沼るのよ・・。
「・・・で、そのれい・・何タラって誰なのさ。」
軽くイノの頭をひっぱたいて正気に戻して尋ねる。
「・・はっ、失礼。つい興奮してたでござる。」
「それは後にしなさい。だから今は説明しろ。」
「承知。簡単に言いますと、拙者たちが好んで演奏するシリーズがあるでござろう?」
「東方ってやつよね?・・・ん?確か、その話の主人公が巫女服着てる女の子だとか言ってたわね・・。確か、私のあの・・マスタースパークの使い手の相棒?みたいな人だとか何とか。」
「さすがでござる。その巫女服の女の子こそが博麗霊夢。その物語の主人公なのでござるよ。そして、その子が来ていた衣装が今ヒナ殿が着てる服そのまんまなのでござるよ!」
そう言いながらどういう子のか、絵を描いてくれるらしい。
その合間にマリナが補足してくれる。
「ただ、その子は頭に大きな赤いリボンを身に着けてました。」
「それで、リボンがないタイプだとはしゃいでたのね・・所謂普段絶対やらない人がたまにイメチェンした時の感動みたいな感じで。」
気持ちはわかるけどさ。
「そんな感じです。私も正直イノと同じくらいはしゃいでます。」
それは見ればわかる・・とりあえず、可愛いからマリナを抱きしめて私の胸に埋めておく。
そしたら、ヒナほどではないけどウットリして埋まったままになって静かになった・・これで良し。
「出来たでござる!」
で、見せてもらったけど・・。
「これ、ヒナじゃないの?」
多少違う雰囲気はあるけど、どこからどう見てもヒナにしか見えないんだけど。
「すごくそっくりでござるが、別人でござるよ?」
「すごいでしょう?私たちがはしゃぐ理由お分かりになりましたか?」
「えぇ・・よぉく分かったわ・・確かにこれだけ似てたらはしゃぐのも納得だわ・・。」
にしても、可愛いし微妙にエロいのが良いわよねぇ・・後で私もお母様と同じことさせてもらおう(いつものこと)
「で、さっきお札がどうのとか何言ってたの?」
「まず、質問なのでござるが、お札ってこの世界には存在するのでござるか?」
「お札ねぇ・・。あんた等のニュアンス的に設置型の護衛用の魔道具の親戚みたいなやつなんでしょ?」
「ざっくりいうとそんな感じでござるな。」
「そういう意味だと存在しないわね。あってもただのカードとかだし。」
「そうなのでござるな・・まぁ、どういうものかと言われると先ほどシル殿が言った通りのもので、神様のお力を決まった文字などを描いた紙に込め、それを建物の壁や天井などに張り付けることで一定空間の安全を確保し悪しきものから身を護るモノなのでござるよ。」
「悪しきもの・・アンデッドみたいなやつ?そっちの世界には魔物はいないらしいけど。」
「魔物はいないでござるが、目に見えない悪い存在だったり、悪運を退ける・・みたいな意味合いも含んでるでござるよ。」
「なるほど・・どういうものか理解したわ。つまり、あんたらが作ろうとしてるのは、ヒナの解呪や浄化の魔法を紙に込めたやつ・・つまり、魔法を込めてストックすることで他人が自身の属性ではない魔法を扱えるようにするってことね?」
「大まかにいうとそんな感じでござるな。ただ、以前シル殿に協力してもらった件があったでござろう?」
「あったわね・・確か、相性が悪いとかでイノが作ったものに私の魔法は込めることが出来ずに失敗した奴よね?」
「そうでござる。それについて、属性的にもおそらく聖属性であれば込める文字や記号次第では成功する確率が高そうだと考えたのでござるよ。」
「なるほど・・つまり、紙に天界で使われてると言われている神代文字のようなものを書いて、天界繋がりで聖属性であれば成功するのではないかってことね。」
「そうでござる。それが成功すれば、人為的に呪いを退ける空間を作り、あらゆる状態異常を排除するセーフティルームのようなものが作れると思ったのでござるよ。」
「セーフティルーム・・聖域のようなものをってことね・・確かにそれならありえそうね。」
簡単に言えば、聖域は聖なる魔力に満ちた空間で、あらゆる呪いや状態異常は消し飛び、様々な癒し効果のある特別な空間のことよ。
そして、神代文字は主に神様やその部下というか眷属である天使がやり取りする際に使われてると言われている文字で、私たち人間サイドではその文字は主に魔法陣に魔法を込める際に刻む魔法文字のことを指すわ。
でも、面白いことを考えるわね。
それが成功すれば、わざわざ結界を張って呪物を一時的に封印したりと言ったことが不要になるのに加えて、その空間に呪物を置いておくだけで時間はかかるだろうけど解呪も可能だし、呪いのかかった人もしばらくそこで寝かせておくだけで治すことも出来るわけだから、対応する人間の手も空くからメリットは多いわね。
「良いわね。それ、成功したらレポートを貰える?かなりメリットが多いから、正式導入を考慮したいわ。当然、使用料を支払うように契約もするわ。」
「ちょっとした思い付きによる個人的なものだったのでござるが、むしろお金までもらっても良いのでござるか?」
「当然よ。むしろ、かなり画期的なものだから払わない方が問題よ。」
「うむ。色々試したいが故に、時間はかかるでござるよ。」
「それで構わないわ。」
後に、1月ほどかかって、無事に成功し、”聖なるお札”と言う名前で各地で正式導入されるようになった。
効果としては、ヒナの魔法を基とした浄化を中心に解呪と解毒の魔法を混ぜたもので、部屋の四方の壁に貼り付けることでその空間内は、込めた魔法がゆっくりだが自動発動するという代物だ。
ただし、発揮する空間の広さは割と限定的だし、定期的にお札1枚1枚に魔力を込めておく必要があるのに加え、ゆっくりと宙から魔力を吸い取りながら発動させるから下級の呪物でも1つでも空間内にそれなりの数積んでも変わらないけど、解呪されるまでに半日はかかるという感じで割とゆっくり。
でも、その空間の外に呪いの効果が漏れることはないからデメリットは緊急性がない限りは割とないという代物だ。
ちなみに、一般公開はしてないけど、イノ専用のお札は、1枚対象に投げつけて貼り付けることで発動する特殊なタイプで、さっき説明したタイプと、もう1つ、マリナの破壊属性が発揮する貼り付けるだけで対象の魔力回路を破壊し、装備を風化させ身体能力を低下させるという恐ろしい代物の2つが完成した。
投げつける点は、イメージ的にはイノが魔力を込めて魔弾を飛ばす感覚と同じらしく割と飛距離は結構あるし、遠隔操作も割と可能でホーミングも出来るのでかなりすごいと思う。
ただ、私の炎だったりお母様のその他の属性だったりと言ったそれ以外の属性はいろんな手段で試したけど込めることが出来なかったのでさっき説明したタイプ限定。
でも、イノの攻守手段が増えたことにマリナは嬉しそうだったし、イノも満足してたので、よかったと思う。
さて、衣装も一新されたし、一通りのあいさつ回りも終わったことだししばらく・・というかようやくゆっくり出来そうね。




