オリエンテーション① 人の話はちゃんと聞くべき。そして物事をためるのはよくないっ!
今日は苦手な体育がない7時間授業。
でも、私、希、千尋、斎藤くんはⅠ類を選択しているので朝早く来て自習をし、7時くらいまで残って自習をしなければならない。
きつい、、
嫌だけど、朝、一人で静かな教室で英語の参考書を開かなければならない。
いやいや開いたからか今日の放課後提出なのに白紙の英語のプリントが顔を出した。
ぎゃあああっ。
長文、苦手なのに。
朝の時間内に解き終わるかな?
よし、やるか。
3分経過。
ナニコレ、ワカラナイ。
登場人物出てき過ぎで訳わからん。
誰が何を言ってるの?
というか、この挿絵悪意ありすぎ。
重要と言われた連語も忘れたし。
あーあ。
そんなことを思っているとふと、後ろに気配を感じた。
振り返ると、千尋がいた。
「あ、おはよ」
「お前、朝からなんつー顔してんの」
失礼な。
これでも頑張ってたのに。
千尋はまじまじとプリントを眺めているがすぐに「何これ、わかんね」と言い、自分の席(私の隣)に座った。
「というかこれ、今日提出だよ」
「マジで?やってねー。ともに見せてもらうか」
「ズルい」
「そう言えば今日のLHR、オリエンテーションの話だよな」
「それどころじゃない」
私のシャーペンの芯が折れた。
出しすぎたっけ。
「昔さ、中1の時のオリエンテーション。お前めっちゃ班に迷惑かけてたよな」
「嫌な記憶掘り起こさないで」
「小学校の修学旅行の時はさ、」
「話しかけないで」
「ジェットコースターが好きすぎて、ずっと乗ってたよな。あとで気持ち悪いってそのあと泣いてた」
「もう!黙って。邪魔しないで」
彼を睨みつけるけど、悪びれる素振りもなく口を開く。
「要は滝口さんとは縁があるなーって」
「あーそーですか」
げっ、もう8時なんだけど。
全然終わってない。
教室にはちらほら人がいて勉強している人や世間話などをしている人がいた。
早く希こーい!
またはこのうるさい人をどこか連れてって。
「あっ、前田クーンおっはよ」
「千尋、今日の放課後カラオケ行かない?」
「えーっ?ズルい。お昼一緒いいかな」
願いが叶った。
リア充気取ってる系女子が千尋さんをどこかに連れてってくれた。
ありがたや。
「おはよう、美久。あれ、なんでそんな複雑な顔してんの?」
「おーはーよーうー希。英語のプリント写させて!」
「え、あーいいけど」
後ろを振り返ると教室のドアあたりで話している千尋と目が合った。
彼の口が動く。
(よかったな)
…
なんで、、。
また彼の口が動いた。
(ばーか)
意味分かんない。
私は自分から視線を外した。
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「………することを目的として行くので……………」
LHRって長い。
Long、だからね。
オリエンテーションとか去年もあったし。
来年は修学旅行。
別にそんな力入れなくても。
私はノートに好きな曲の歌詞を書いていた。
どうなってもオリエンテーションって仲を深めることと勉強するのが目的でしょ。
「、さん、…ぐちさん、滝口さん」
「っ、はい!」
気づいたら先生に名前を呼ばれていた。
な、なに?
「いい?」
良くわかんないけどいいですよ。
「はい」
私が返事をすると、となりの千尋が肩を震わせていた。
???
「では、オリエンテーション実行委員は斎藤くんと滝口さん。お願いね」
え、
実行委員?
うそ、なんで??
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「美久、先生の話聞いてなかったでしょ」
「…はい」
「耳の機能はちゃんと使えよ」
私は千尋の腕をたたいた。
「何はともあれ、美久ちゃんよろしく」
「よろしく、斎藤くん」
斎藤くん、女慣れしてますね。
この前まで滝口、だったのに。
あーあ。
人の話はちゃんと聞くべき、ですね。
「美久、ついでに英語のプリント出しに行こう」
「うん。あれ?前田くーん、プリントやってたっけ」
私は千尋を見てにやっと笑う。
彼の顔から血の気が引く。
この人頭良いけど英語はあんまりなんだよな〜。
「とも、お前のプリント貸せ。俺が出してやる」
「別にいいよ。自分で出すから」
残念でした。
あー、実行委員頑張ろう。




