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月が綺麗に見えますね  作者: ぬばたま
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紹介します

いつもの教室。


いつもの風景。


変わらない。何も変わらない。


そう思ったらなんか悲しくなって。


でも、そんな毎日の中に私は生きていて。


それがどれだけ凄いことかなんて知ってると思うふりをしている。


昔から、そうだった。


人見知りで引っ込み思案、消極的だから、人に流されやすい舟が出来てしまった。


その舟はふらふらふらふら、どこかに漕ぎ出したそうに薄暗い海の上に佇んでいて。


そのうち、色んなところに迷い込んで、迷惑かけて。


臆病にもなってしまった。


だけど、迷っているうちに太陽や月、波があなたの場所はここだと教えてくれていた。


臆病は治せる病だったと教えてくれた。


だから今こうして、


笑うことが出来ているんだよ?


不器用だけど、不器用なりに生きていけるから。


「滝口さん、何してんの」


ふと、我に帰って顔を上げると見慣れた顔があった。


前田千尋。


女の子のような名前だけど男子。


「ずっと机見て静止してたから」


「なんでもないよ、別に」


どうやら私がなかなか沈んでるように彼には見えたらしい。


「美ー久。帰ろ」


後ろから肩を緩く押され、振り向くとまたまた見慣れた顔があった。


高く結われた一つ結びがさらっと揺れて、彼女の茶髪がキラッと光る。


彼女は森本希。


通称、のんちゃん。


がらっ。



「千尋〜?駅前の焼肉にさ、、あれ」


「また肉かよ、いい加減にしろよ、とも」


教室のドアから顔を覗かせたのは学校でもイケメン認定されている斎藤朋之。


「とも、あんた焼肉行く前に課題終わらせろよ。ウチらの班あんたのせいで注意されたんだからね」


希が目を釣り上げて言う。


なんの話だっけ。


ま、いいや。


この人達に私が救われてることは間違いないから。


「斎藤くん、私が教えてあげよっか?」


「滝口さんきゅ。やっぱ持つべきものは優しい友だな」


「吐き気してきた」


「滝口の優しさは表だけでしょ。誰かさんには氷のように冷たいし」


救われてる、ことは、、


「美久はどんな人にも優しいんですー。冷たくされるのは自分のせいなんじゃないですかね、千尋くん?」


「んだとゴルァ。なんでもかんでもはっきりし過ぎる奴に言われたくね」


「森本、前田うっさい。俺は今集中してんの。フンフーン♪」


「勉強中に鼻歌とは気楽でいいですねっ(圧)」


間違い、ないよね?




じゃない。


周り紹介して自分紹介するの忘れてた。


私は滝口美久。


高校2年生。


いつも明るくて楽しそうなこの人達に囲まれたり、巻き込まれたりするのが好きです。


じゃ、そのまま本編へ(笑)




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