才能の差
第十三話で書いた通り、
ある設定をパクって、
思い付きを、
垂れ流してみました。
当初の予定としては、
第百話まで書いて、
累計PV数が、
三千まで行かなかったら、
つまり、
一話平均三十PVが、
達成出来なかったら、
ぶん投げよう
と、
思っていました。
最初の頃は、
累計PV数が、
百に届くまで、
何日かかるのやら?
という状況で。
第七十七話まで投稿したら、
タブレットが接続出来なくなり、
「おお!
これが噂の垢BANか?」
と、
盛大な勘違いをしました。
その時までには、
他人のペンネームをパクったり、
好き勝手をしていたので、
思い当たるフシが有りまして。
「こんなマイナーな存在でも、
垢BANになるんだ?」
と、
感心し、
「これをネタに、
他のサイトでデビューしよう」
とか、
「今まで書いた物が、
全て消えたので、
新作品として、
書き直せる」
とか、
喜んでおりました。
タブレットが接続出来なくなった場所は、
妻のマンションでした。
私が、
なろうに投稿しているのは、
最重要秘密事項ですので、
車で四十分かけて、
こっそりと自宅へ戻り、
パソコンで、
一応、確認してみました。
そしたら、
検索出来て。
作品に繋がり、
最後に、
ブックマーク登録とポイント評価が。
こりゃ、
不正をしたくなりますわ!
そして、
第九十七話まで投稿した時の事です。
その時までには、
目標だった
累計PV三千を、
クリアしていて、
「第百話まで行ったら、
ここに何か報告を書こう」
と、
余裕で、
考えていたのですよ。
そしたら、
妻がネタをくれました。
また、
妻ネタです。
私の家まで、
妻が迎えに来てくれて、
「通知が有って、
また、
最優秀作品に選ばれた」
と、
言ったのです。
その時は、
取るだろうな?
とは、
思っていたのですが。
三月の終わり頃、
「明日が、
コンテストの締め切り日だから、
スーパーに行って来る」
と、
突然出て行って。
焼きそばとナポリタンを、
作りました。
その焼きそばが、
美味しかったので。
それに、
締め切り日の前日に、
メールが送られて来て、
コンテストを知ったようで。
邪心が無いから有利かと。
でも、
最優秀作品に内定したのは、
ナポリタンのほうでした。
そう言えば、
締め切り日の朝に、
写真を見せられて、
「あれ?
何で?
パッケージの写真なんか撮っているんだ?」
と思ったら、
妻の作ったナポリタンでした。
知っている人が見ても、
商品だと勘違いしてしまう
レベルなんですから、
そりゃ、
選ばれるでしょう。
これで、
V2達成なのですが。
どんな分野でも、
ある一定のレベルを越えるためには、
それなりの努力が必要だ
と、
私は今まで、
考えていたんですよ。
なろうにも、
「作家になるためには、
大学なんか行かないで、
修業をしなければ」
と、
言われた人がいるようで。
でも、
妻は、
ダイエットのために、
料理を作っていなかったんですよ。
私は、
半年ほど、
オール外食生活を、
送っていました。
そんな状況で、
締め切り前日に、
コンテストの存在を知って、
スーパーで思い付いたもので、
最優秀作品とか、
取られちゃうと。
嬉しくないわけでは無いんですけど。
複雑なものが。
また、
ハードルが、
上がってしまいました。
今でも、
結局、
妻に隠れて、
これを書いています。
さて、
そのハードルの高さですが。
完璧な棒高跳び状態に、
なっております。
以前、
「小説を書いたら?」
と言われて、
アイデアを貰ったのですが。
今は、
「何故! 小説を書かないの!」
『作家に成りなさいよ!』
妻は、
『コンテストに応募さえすれば、
簡単にデビュー出来る』
と、
信じているようです。