庭の梅でジャム
夕方。
庭にある梅の木。
今年も実がなった。
黄色くなって、
少し赤く色づいた梅。
木の下へ行くと、
甘い香りがする。
完熟だ。
一つずつ拾う。
落ちたばかりの梅。
傷んでいないものだけ選ぶ。
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家へ戻る。
梅を洗う。
ヘタを取る。
鍋に入れる。
砂糖を入れる。
火にかける。
木べらでゆっくり混ぜる。
だんだん実が崩れていく。
部屋の中まで、
甘酸っぱい香りが広がった。
今年も、この季節が来た。
そう思う。
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粗熱を取って、
瓶に入れる。
鮮やかな琥珀色。
市販のジャムみたいに、
きれいじゃない。
でも、
庭で採れた梅だけで作った。
それだけで十分だった。
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冷蔵庫からヨーグルトを出す。
大きなパックの、
いつものヨーグルト。
器に入れる。
梅ジャムをスプーンで一さじ。
白いヨーグルトの上に落とす。
少しかき混ぜる。
淡い黄色になる。
スプーンですくう。
ヨーグルト。
梅ジャム。
一緒に食べる。
……うま。
甘い。
そのあとに、
梅の酸っぱさが追いかけてくる。
今年の梅も、
ちゃんと梅の味がした。
庭で採れた梅。
自分で作ったジャム。
ヨーグルトにかける。
それだけ。
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手をかけた料理じゃない。
特別な食材でもない。
でも、
季節を食べている気がする。
もう一口。
冷たいヨーグルトと、
甘酸っぱい梅。
今年の夏も、
悪くない。




