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死神が僕にくれた幸福な運命  作者: 風乃あむり
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3


 文化祭後、休み時間に涼乃のクラスをのぞきこむと、涼乃が人と話しているのを見られるようになった。


 話し相手はモモちゃん。涼乃のクラスの演劇を、圧倒的クォリティの衣装とメイクでいろどった、小動物みたいな女の子。


 モモちゃんは楽しそうに涼乃の髪をいじっている。

 髪をすいて、結んで。おだんごを作ってみたり、編み込んでみたり。


 完成すると、モモちゃんはほかのクラスメイトに自慢する。「ね、似合うでしょ。可愛いでしょ」って。


 そうやって、いつのまにか涼乃の周りに人が集まっていく。


 涼乃は少し戸惑いながら、でも嬉しそうにその輪の中に自分の居場所を見出していった。


 僕はひとり胸をなでおろした。


 これで涼乃は大丈夫。


 僕がいなくなっても、死んで消えてしまっても。


 もう、彼女はひとりぼっちじゃないんだから。


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