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☀ 新人調合薬剤師の苦難  作者: 雪*苺
【 コーチゾスの街 】
6/7

✒ 冒険者広場 1 / 場所取りする


 僕はあに弟子(フェンデスさん)が用意してくれた薬膳茶もいくつか貰える事が出来た。


 そのついでに《 薬局・アンシュ 》の名刺も沢山貰ったけど……。


 あに弟子(フェンデスさん)とはいろんな話をした。


 僕はなんにんもの鑑定士に虚偽鑑定をされた事とことごとく論破をして鼻を折った事も話した。


 あに弟子(フェンデスさん)は僕の話を聞きながら、お腹を抱えて大笑いしていた。


 そんなに面白い話かな??


フェンデス

「 ヒッヒッヒッ……腹いてぇ──。

  こんなに馬鹿笑いしたのは久し振りだ…。

  お前(リット)……逞しくなったなぁ。

  鑑定士のライセンスを剥奪させるとか──お前(リット)…やり過ぎだからな……ヒヒハッ! 」


リット

「 勘違いしないでくださいよ、フェンデスさん!

  鑑定士ライセンスの剥奪を決めたのは冒険者ギルドの鑑定士長エンリディケさんなんですからね! 」


フェンデス

お前(リット)まで追い込んだんだろ?

  愉快痛快だ! 」


リット

「 笑い過ぎですってば……(////)」


フェンデス

お前(リット)の勇姿は、オレがまつだいまで語り継いでやるからな! 」


リット

めてくださいってば〜〜(////)

  恥ずかしいですから! 」


フェンデス

「 こりゃあ、師匠にも報告しないとな! 」


リット

「 ちょっ──それだけはめてくださいよ〜〜!! 」


フェンデス

「 照れるな、照れるな!

  可愛いおとうと弟子よ!

  アッハッハッハッハッ! 」


リット

「 もう〜〜……フェンデスさんも相変わらずですね。

  安心しましたよ… 」


 僕はあに弟子(フェンデスさん)と世間話を終えると、《 薬局・アンシュ 》をると《 医療街 》の出入り口になっている門へ向かって歩いた。






──*──*──*── 冒険者広場


 僕は調合薬剤師組合には行かずに、冒険者広場へ向かった。


 あに弟子(フェンデスさん)から調合キットを貰えたから、調合薬剤師組合へ行って工房を借りる必要がなくなったからだ。


 冒険者広場の出入り口で許可板を見張りの兵士に見せたら、テントを張る為の場所を探して広場の中を歩く。






リット

がいいかな? 」


リッドン

[ リット…アソコ…。

  アソコ ニ スル… ]


リット

「 リッドン、がとう。

  じゃあ、彼処あそこにテントを張るよ 」


 フードの中で大人しく寝むっていたリッドンは、パタパタと宙を飛びながらテントの張り場を教えてくれる。


 僕がリッドンへ声を掛けるとリッドンは嬉しそうにテントを張る場所の上をクルクルと回りながらパタパタと飛んでいる。


 僕はマジックバッグ(魔法の鞄)から野外に使うキャンプセットを出して、テントを組み立てる事にした。


 長箒で地面の砂利を掃いて綺麗にしたら下地シート(グランドシート)を地面の上に敷く。


 下地シート(グランドシート)を敷いたら、その上にテントの広さと同じ脚付きのスノコを置いた。


 脚付きのスノコは6cmの高さがあって、脚を使うと16cm,26cmに高さを変える事が出来る便利なスノコだ。


 脚直径は5cmで、10cm,20cmと高さを調整する事が出来るんだ。


 スノコの上にテントを置いてからしっかり張ったら、テントの中へ正方形の下敷きシート(リビングシート)を入れた。


 下敷きシート(リビングシート)の中に正方形のラグを敷いたら、座れてゴロ寝も出来る寝長クッションを置いた。


 寝長クッションは折り畳めば枕にも使える。


 掛け布団の変わりになるタオルケットもマジックバッグ(魔法の鞄)から出したら、折り畳み式のミニテーブルも出した。


 ランプをテントに付けたら、完成かな?


 地面とテントのあいだには段差があるから気を付ける。


 日差し避けや雨避けになるタープの設置も忘れない。


 タープはテント一式セットの中に入っていて、師匠が餞別でくれたマジックバッグ(魔法の鞄)の中に入っていたものだ。


 どうせなら調合キットも入れて欲しかったけど、あに弟子(フェンデスさん)から貰えたからしとしよう。


 薬剤の調合は日が暮れてからするとして、夕飯の準備をしないといけない。


 冒険者広場には簡易調理場がなんしょにもあるけど、夕飯どきになると混むから使わずに済むようにしたい。


 先ずは火を使えるようにタープの下で簡易竃を作る。


 マジックバッグ(魔法の鞄)からブロックを9つ出して、ШとΠの形になるように並べる。


 左右のΠΠ部分とΠに入れる薪を確保してないとな。


 僕はリッドンに頼んでカラス達にテントと簡易竃の見張りをしてもらう事にした。


 カラスがテントの周辺に降りててくれた。


 カラス達が見張りをしてくれているあいだ、僕は冒険者広場に設置されている捨て場へ向かった。


──*──*──*── 捨て場


 捨て場に着いた僕は、薪になりそうな物やだ使えそうな物を探す為に物色を始めた。


 捨て場に置かれている物はらなくなった物ばかりだから、誰でも自由に使ってもいい事になっている。


 僕は物色するのが割りと好きだったりするから、捨て場にるとワクワクするんだ。


 薪になりそうな木材や要らない紙屑を集めたらマジカルバッグ(魔法の袋)の中に入れて、テントへ戻った。


──*──*──*── テント


 カラス達のお蔭で僕のテントには誰も近付いてないみたいだ。


 テントもタープも簡易竃も無事みたいで助かった。


 見張りをしてくれたカラス達に御礼をしたいけど、リッドンはも[ ヒツヨウ ナイ ]って言うんだ。


 どうやら僕はガラス達からも保護する対象だと認識されてる存在らしい。


 カラス達から保護される対象にされてる僕って、そんなに弱く見えるって事なのかな??


 僕に戦力が無いのは認めるけど……。


 それは兎も角、マジカルバッグ(魔法の袋)から薪に使う木材と紙屑を出したら、左右のΠΠ部分とΠに入れる。


 マジックバッグ(魔法の鞄)から網を3枚出したら左右のΠΠ部分の上に2枚を置いて、Πの上に1枚を置いた。


 鍋やヤカンを置いて着火すれば簡易竃として使えるようになった。


 Шの形をした簡易竃は鍋とフライパンを使う調理用で、Πの形をした簡易竃はヤカンでお湯を沸かしたり、調合する為に使う。


 簡易竃を作ったら、調理台も必要になる。


 マジックバッグ(魔法の鞄)から出したブロックを並べた上にマジックバッグ(魔法の鞄)から出した大きめの分厚くて丈夫な板を乗せて簡易調理台を作った。

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