結婚式とある決意
現在、俺はマルコと二人で豪勢な料理を食べて食べて食べまくっている。
「ショウ兄、こっちも美味しいよ!」
「何本当か? おお! 美味えぞ!!」
そんな意地汚い食い方をしている俺とマルコの元にセリカさんが近付いて来る。
「二人ともはしたないですよ」
「でも、お母さんこの料理美味しいよ!」
「ほうふっへ。ほんほひおいひいれふよ? (そうっすね。本当に美味しいですよ?)」
「ショウ君、口に物を含んで喋らない!」
俺はセリカさんに怒られたので口に入っていた料理を一気に飲み込んだ。
「すんません……」
その時俺の後ろから声がかけられる。振り返るとそこにはリズ達がいた。
「でも本当に良かったの? 私たちまで参加しても?」
「そうですよ。私達、別に関係者でもないのに……」
「私は別にいいけどね~」
今回なんで集まっているかというとクルトの結婚式に呼ばれたからだ。クルト曰く友人を連れてきていいらしい。だから俺はいつもお世話になっているルドガーさん一家とリズ達を呼んだのだ。
「新郎が呼んでいいって言ったからいいんじゃないんです?」
「適当ね」
それにしてもみんなドレスが似合っている。見ていて飽きないくらいだ。もう最高で、いつもと違った雰囲気がさらにいい。
「な、何よ!」
ずっと見ていたら、なんかリズが赤くなる。やっぱり俺に見られるの嫌なので怒っているのだろう。視線を変えてここにいないルドガーさんを探す。
ルドガーさんいないな……
まあいいか!!
今は飯だ!
そうこうしてる内に新郎新婦が登場して会場が盛り上がる。リズ達も例外なく盛り上がっている。セラさんとマリーさんも同様に盛り上がっていた。何故だろうか、別に他人の結婚式なのになんでこんなに盛り上がるのか俺には理解できなかった。
「はぁ~、私もウェンディングドレス着てみたいなぁ」
「憧れますよね」
「いいなぁ~」
「いい男いないかしら……」
「私も素敵な人と結ばれたいです……」
リズ、キアラ、ソフィ、マリー、セラ達がウェデェング姿のリジーを見て憧れている。特に何ともない俺はぼんやりと考える。
うーん……俺には脈なしかな!!
うん……そうだろう……
あれ?
なんでだろう?
すげえ悲しくなってきた。
ハハッまぁ俺は全然かっこ良くないからな…
何、夢を見てんだろうな俺は……
こんな美人達と知り合えただけで十分じゃないか……
でもやっぱり俺も彼女欲しいな……
この人達は無理だろう……
きっと俺なんかより……
いや、俺と言う選択肢は無いな……
彼女達ならきっと素敵な人と巡りあうだろう。俺は知り合えただけで良しとしよう。我儘は言ってられない。以前それで痛い目を見たから。勘違いしちゃいけないんだと自分を戒める。
今は忘れよう!!
飯食って忘れよう!!!
そして俺は気を取り直して一人飯を食べ続けた。バイキング形式だったのでどんどん胃の中に詰め込んでいく。
うっぷ……もう入らねぇ……
流石に食べ過ぎたかと、後悔していたらリズが近寄ってきた。一体、何の用なのかと思い顔を向ける。
「ね、ねぇ、ショウってさ……結婚とか憧れる?」
「別に普通っすね」
「そっか……ショウって好きな人とかいるの?」
「なんすか突然?」
「い、いいから答えて!」
「いないっすよ……」
「そうなんだ!!」
なんでそこで喜ぶ!!
俺が惨めってか!!
俺だって俺だって!!
心の中で悪態を吐いていたら吐き気を催してくる。このままでは胃の中をリバースしてしまうかもしれないと危機を感じる。
「じゃあさ、ショウの好きなタイプ教えて欲しいなー」
「ちょっと、トイレ!!!」
「えっ! ショ、ショウ!?」
俺は吐き気を抑えきれずトイレへとダッシュで駆け込んでいった。胃の中の物を吐き出してスッキリした俺は会場に戻る
「ふぃ~、スッキリやでぇ~」
気分が楽になった俺へとマルコが近付いてきた。何か俺に用事でもあるのかとマルコに話しかける。
「どうした、マルコ?」
「あのね、ショウ兄って僕以外の人には敬語みたいなの使ってるよね? あれなんで?」
「みんな俺より年上だからだよ」
「それだけ?」
「それだけだけど?」
「わかった! ありがと」
なんであんなこと聞いて来たんだと首を傾げる。しばらくするとクルト達がこっちにやって来る。一応は主役で呼んで貰っているので挨拶でもと考えていたら先に声を掛けられる。
「やあ、楽しんでるかい?」
「おう! 飯は美味えな!」
「ハハッ。君らしいや」
「それにしてもショウさんの友人がまさかヴァルキリアだなんて驚きましたわ」
「そうっすか? 冒険者やってたらたまたま依頼を一緒にして仲良くなっただけっすよ」
「でもヴァルキリアの人達は男性を嫌っているから珍しいんだよ。男性の君と仲良くしているのが」
「マジかそれ?」
「知らなかったのかい?」
「今、知った」
「まあ、でもギルドマスターまで連れて来るなんて君はすごいね」
「確か現役のSランク冒険者なんだろ? そこまで凄いのか?」
「凄いなんて物じゃ無いよ! ギルドマスターの強さはもう驚く物さ!! と言っても戦ってるとこは見たことは一度も無いんだけどね」
「ヘェ~」
「それじゃ僕達は他にも行かなきゃ」
「ん! おめでとさん」
『ありがとう』
そう言って二人は他の参加者に挨拶をしにいった。それにしても、やっぱりリズ達やルドガーさんは有名だったんだなと改めて思い知る。
どうでもいいか……
「ステータス」
◆◆◆◆
山本 翔 男 17歳[称号]異世界人・Aランク冒険者
Level 70
体力:12000/12000
魔力:15000/15000
知力:5000
筋力:9500
俊敏:8800
器用:8600
耐久力:9000
運:250
【スキル】
《武神》常時発動。ありとあらゆる武具武術において神の領域に達っする。ステータス補正、筋力、俊敏、器用、耐久力。物理的攻撃力八割上昇、物理的ダメージ八割減少。
《武具創造》己の知識にある武具を魔力を消費して創造可能。武器、防具、道具は性能により魔力消費量は異なる。
《異空間収納》別の空間に物を収納できる
《魔力化》魔法を体に固定させる事で魔力体になり、属性と同じ性質に変化する
《気配感知》常時発動
◆◆◆◆
ステータスは十分か……
もうこの街ともお別れしなきゃな……
俺の貯金も二千万はあるし……
ここにこれ以上いる必要は無いな!
さてと………
今を楽しもう!!!
改訂済み




