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アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第四章

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売られる

「痛いっすよ。もうちょっと優しくしてもらえないすかね?」



 男に連れて行かれてるのだが扱いがひどい。もう少し扱いを良くしてもらうおと話しかけてみる。



「奴隷が生意気言ってんじゃねえぞ!」



 怒鳴られた後に蹴りを入れらる。今の俺は貧弱なのでとても痛い。思わず痛みに涙目になってしまう。



 ケツ痛い……



 しばらく歩いていくとシルクハットを被った小太りの男に出会う。どう考えてもこいつがオーナーなんだろう。腰には鞭が携えてある。恐らく調教用に違いない。



 おおう……典型的なオーナーですね。



 いや、まあ、知らないんだけどな。小説の中にいる奴隷商のオーナーのパターンって所なだけ。



 すると、オーナーらしき男が俺に近づいて来る。ジロジロと念入りに俺を見てくる。キモいので殴り飛ばしたい。だけど、今の俺には何も出来ない。



「おい、こいつのステータスは?」



 オーナーは俺から目を離すと俺を連れてきた男に話しかける。



「まだ、確認してません」


「そうか。なら、とっとと調べろ」


「はい」



 マジか!!


 ステータス見られるの?


 それは流石にやばいだろ。



「この首輪を着けるから動くなよ」



 男が俺に首輪をつけて来る。首輪がつけられると同時に手枷と足枷の両方が外された。



「この首輪はお前のステータスを表示させる機能とお前のスキル、魔力を封じることが出来る。便利だろう?」



 うっせ!


 てか、ステータス見られたらやばいんじゃね?


 嫌、見ないでえええ!!



「なっ!!!」


「どうした?」


「こ、こいつのステータス見てください!」



 男が驚きオーナーが俺のステータスを覗く。



 ◆◆◆◆

 山本 翔 男 17歳[称号]異世界人・Aランク冒険者

 Level 520


 体力:120万/120万


 魔力:150万/150万


 知力:80万


 筋力:98万


 俊敏:92万


 器用:90万


 耐久力:100万


 運:250


【スキル】

 《武神》常時発動。ありとあらゆる武具武術において神の領域に達する。ステータス補正、筋力、俊敏、器用、耐久力。物理的攻撃力八割上昇、物理的ダメージ八割減少。

 《武具創造》己の知識にある武具を魔力を消費して創造可能。武器、防具、道具は性能により魔力消費量は異なる。

 《異空間収納》別の空間に物を収納できる

 《魔力化》魔法を体に固定させる事で魔力体になり、属性と同じ性質に変化する

 《気配感知》常時発動

 ◆◆◆◆



 正直俺も驚いた。まさか、こんなにもステータス値が跳ね上がってるとは思ってもいなかったので。



「へへっ! こいつは用心棒としては最高じゃねえか!!」



 オーナーが喜んでいる。確かに用心棒としてはかなりの役に立つだろう。



 てか、こいつら、俺が異世界人だってのに驚かないんだな。まあ、その方が俺としても良いけど。



「おい! さっさといくぞ!」



 オーナーは俺の首輪に繋がっている鎖を引っ張り歩き出す。連れて来られた場所はどうやら、舞台の上らしい。周りを見渡すと仮面を被った人達が沢山いる。



 しかも、この部屋は二階もあるようで上からも覗いている奴らがいた。



 気味の悪い奴らだ。



「さあ、皆様お待たせいたしました!! これより、奴隷オークションを開始致します」



 オーナーがマイクを持って、そう言うと仮面を被った人達は盛大に拍手を送ってきた。



 待ちわびていたかのように仮面を被った人達は騒がしくなる。



「それでは最初の商品として、世にも珍しい黒髪の青年です!! しかも、彼のレベルはなんと520!! 用心棒にするもよし! こき使うのもよし! もちろん、性欲処理に使うのも良しです!!」



 性欲処理だけは勘弁してください!



 仮面を被った人達はオーナーの説明を聞いてざわめく。黒髪よりも俺のレベルが高いことに驚いているみたいだ。



「レベルに関しては歴代最高です!! さあ、最初は三十万からです!!」



 オーナーが仮面の人達に言うと、仮面の奴らは手を上げて金額を提示してくる。



「四十万!」


「五十万!」


「六十万!」


「八十万!」



 なんかどんどん上がっていく。安いのか高いのかは分からないが、俺自身あんまり容姿は良く無いから安いのだろう。レベルだけで見ればもっと高額でもいいのに。



「百五十万!」



 その一声で他の奴らは黙ってしまう。俺はそいつを見てみると、オーナーよりも太っていて息切れを起こしていた。鼻息を荒くしてこちらを見ているのが気持ち悪い。



 嫌だ!!


 あんな豚の奴隷なんて死んだ方がマシだ!!



 そう思っていたらオーナーがストップをかけようとする。



「さあ、百五十万です!他にはいませんか!?いないのでしたら百五十万で落札で――」


「三百万」



 凛とした声が会場に響き渡る。オーナーがストップをかけようとした時に、その声は聞こえた。



「三百万!!! ほ、他にはいませんか? いないようでしたら三百万で落札です!!!」



 俺三百万だって……


 高いのかな?


 そんなこと考えてる場合じゃなかった!!


 誰だ!?


 俺をお買い上げした奴は!?



 舞台の方へと一人の仮面が歩いてくる。どうやらあの人のようだ。オーナーと少し話したら俺へと歩いてくる。



「今日から私が君の御主人よ」



 声からして女だと思うが……



 いかんせん、ローブで身体を隠しているからよくわからない。



「よろしくお願いします」



 とりあえず挨拶をしておく。


 さて、これからどうなることやら……

改訂済み

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