約束
レイサイド
小さい頃のレイが笑って、古い日本家庭のように、藁でできた屋根に、塗り壁でできた壁
そして囲炉裏の鍋料理を食べてレイが笑っている
母親が笑って「美味しい?レイ?」
「うん!すごく美味しいよ!」
体が大きく、角が少しだけ見える父親が力強い笑いで「ガハハハ!そうだろ!俺が仕留めてもってきた鶏肉だからな!」
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レイは何一つ不自由無く、元気に育ち、鬼神族が住まう村で笑って過ごしていた
レイが大人になり父親から剣術を学んで、村の自警団として活躍している頃だった……
レイが大きな鹿を仕留めて、一息ついて弓を背中に背負い「ふぅ、こんなもんだな」
父親が大笑いして「ガハハ!さすが家の息子だ!!」
大人になったレイの体の数倍の大きさの父親に頭をガッチリ掴まれて、プラプラさせられる
「親父!首が痛いって!」
父親が笑って「ガハハ!!そう言うなって!」
父親がハッとして、レイを下ろし「レイ……何か感じるか?この異様な気配……」
レイは頭を傾げて「なんの事だよ親父」
「森が……荒れている……何が来るぞ」
「?」
レイが頭を傾げると、森の奥にギラギラと光る赤い目
「おいおい!なんでハウンドウルフがこんな所に!」
父親が剣を抜いて構え「それに、ただのハウンドウルフじゃないぞ!用心しろレイ!」
レイも剣を抜いて構えると
ハウンドウルフは体から黒いオーラを帯びていて様子が変だ
「ガウガァァァア!!」
ハウンドウルフが飛びついてきた、レイは剣で一太刀入れて真っ二つに叩き切り
次に突撃してきた、ハウンドウルフも一撃で真っ二つに切り裂く
父親も攻撃するが、父親の場合は切ったあとに衝撃波が発生して切られたあとに体が残らずバラバラになっている
「親父!!コイツらの強さは大した事ないがどうする!?こうも数が多いと……」
父親は歯ぎしりして「レイ!村に戻れ!私は鬼神化してコイツらを皆殺しにする!お前は村を守れ!」
レイは頷いて「あぁ、あんまし激しく暴走すんなよ親父!」
父親は笑って「ガハハ!任せておけ!」
レイが去ったのを確認すると、体をバキバキ変化させて「貴様ら……この鬼の力……舐めるなよ!ウォォォオ!!!」
皮膚が青く変色し、青い鬼へと化すとハウンドウルフを一撃で数十体吹き飛ぶ
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レイは村へと駆けつけると既にハウンドウルフが入り込んでいた
鬼神族は女も戦える為、押していたが、建物はその有り余る力で被害が出ていた
レイの母親がナタを持ってハウンドウルフを切り刻んで倒している「ハッハー!鬼神族は女も戦えるのよ!!」
レイが母親と合流して残りのハウンドウルフを片付ける
村の住人達も無事ハウンドウルフを追い出したようだ
母親がナタを腰にしまい「レイ、お父さんは?」
「森で大暴れしているよ」
母親は空の様子をみて「レイ……どうやら、敵はみんなあっちから来ている様子を見ると……あの黒い霧はただ事じゃないようね……」
レイが母親が見たほうがくを見ると、黒い禍々しい霧が差し迫っている
「な、なんだあの霧は!?」
母親は溜息を吐いて「伝説で聞いた事があるよ、世界を飲み込む霧……その霧は人々も森も獣も大地も何もかもを黒く染め、変質させる」
レイが青ざめて「伝説が蘇ろうってのか!?ふざけんな!!」
レイが霧の方角へと走る
母親が後を追いかける「レイ!!」
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さっきの森の数倍とも言える数のハウンドウルフが現れた
レイは剣を構え「上等じゃねぇか!やってやるよ!!」
レイはハウンドウルフを倒して無双するが黒い霧が迫るにつれて敵もどんどん手強くなり
大きい黒いクマが現れる「っつ!ベアードだと!?」
レイは剣を両手持ちして「上等!!」
だがベアードは一撃で真っ二つになる
レイが振り向くと母親が斬撃を放っていた
「ちょ!?母さん!?」
母親は言う「レイ……あの霧から助かる方法は無いわ……だから、貴方に村の秘宝の在り処を教えるわ」
「秘宝!?」
母親は背を向けたまま「あの秘宝は黒い霧が来た時……種族が絶滅しないようにと、神様が落として言った、護身具と聞いているわ……」
レイが母親の背中をみて「で、でも母さんはどうする気だ!?」
母親はナタを両手で持ち「貴方は村で1番頭がいい……だから……貴方が生き残るべきなのよ」
レイは呆然として「母さん……」
レイは自分が種族を背負う思いで、母親から受け取ったメモを見て走った
そして10分もせずにたどり着いた祠
そこに入ると奥で輝く物を見つけた
祀られてる祠にペンダントのような物がつる下げあり、レイはそれを取り、村へと戻ろうとすると
背後には迫り来る黒い霧「な、なんだよこれ!?」
黒い霧にレイは飲み込まれた
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「うぅ……」レイが目を覚ますと、様変わりした様子に絶句した
木々は黒く染まり、緑色の草木は紫色に染まり、まるで地獄のような世界だった
「そ、そんな……」
レイが村へと戻る
だがレイは後悔する事になった……
村人達は豹変して鬼神化し、角は禍々しい巻き角に変わり、肌も黒い色や紫色で「グルルル……」
と獣のように唸っている
その鬼神がレイをゆっくりと見て襲いかかってきた
レイは無意識に剣を握り「うわぁあぁぁぁあ!」
と叫び、その強靭な刃で、相手を切り刻んだ
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「っ!!!」
レイは起き上がるとレイヤールの背中の上だった
レイヤールが心配そうにチラチラこちらを見て「レイ……やっと起きたか、だいぶうなされていたようだが大丈夫か?」
レイは俯いて「あ、あぁ……大丈夫だ……これからその悪夢を砕くために向かうんだ」
レイヤールはなんて言葉で返していいか俯いているとレイは自分の頬をパンパン!と叩いて「すまねぇな、ふ抜けた所見せて、もう大丈夫だ!」
レイヤールの兄が近くに並走飛行してきて「レイヤール!目標まであと少し……そろそろ戦闘準備した方がいいよ!」
レイヤールが頷いて「分かった、レイ!聞こえたな?行くぞ!」
レイは頷いて「あぁ!」
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村の上空へとたどり着くと辛うじて村が見える
レイがレイヤールに頭を下げて「頼むレイヤール皆を救ってくれ……」
レイヤールは翼を開いて光を解き放つ
村に色が戻ってくるが、建物から鬼神化している村人達が苦しそうに出てくる
姿は侵食され過ぎていて、背中に背骨の骨格が露出していて、鬼とデーモンを掛け合わせたような姿になっていた
レイが歯ぎしりして「皆!!俺は戻ってきたぞ!!」
レイはレイヤールから飛び降りる、自分の故郷の人達を救うために
レイヤールがハッとして「バカ!高度いくつだと思ってんだ!?」
レイは村の中心にズドン!と降り立ち
村人達に向き合う「皆……俺は戻ってきた」
レイが真剣な目で見ると村人達が苦しんで、元の色へと戻っていく
レイヤールもレイの横に降り立ち
全身から光を放ちフルパワーで輝き出す
そして村人の1人が元に戻り「お、俺は……?」
レイが元に戻った村人を連れて、離れる「おい!母さんと父さんはどこだ!?」
村人は驚いて「レイさん……!?……2人は……」
奥から雄叫びが聞こえる「ウォァァァァァァ!!」
レイヤールが絶句して「嘘だろ……!?」
森から現れたのは巨大な鬼、身長は5mほどの大きさで、レイヤールに目掛けて、巨大な丸太のハンマーを振りかざしてきた
レイヤールは空へ飛んで避ける
フレベルグが叫ぶ「レイヤール!!あいつは僕達で!」
「あ、あぁ!」
フレベルグがミランダとリュウビを下ろして
レイヤールとフレベルグで連携攻撃して巨大な鬼を牽制する
レイが歯ぎしりして「あれが……親父だって言うのか……?」
ミランダは溜息を吐いて「恐らく……相当数の魔獣を取り込んで融合してしまっている、表面を見れば少し毛皮があるけど、あれはきっとアバレストに来ていた、あの獣共……」
リュウビが拳を握り「レイはん!もうあれを助けるのは無理でっせ!どうするんや!?」
レイは歯ぎしりして「俺が……俺が親父に留めを刺す……」
腰から剣を抜いて、意を決した顔で突撃する「うぉぉぉぉ!」
レイヤールが気がついて「兄さん!同時に!せーのっ!!」
フレベルグが腹に空気を吸い「ホーリー!!」
レイヤールも息を吸い「インパクト!!」
「「ブレス!!!」」
2体の不死竜から放たれたブレスは巨大な鬼に直撃して大ダメージが入る
そしてレイがジャンプして「親父ぃぃぃぃぃ!!」
その時レイの頭に声が過ぎった『レイ……お前が無事で……本当に良かった……村を……皆を頼んだぞ……」
レイは涙を堪え「うぁぁぁぁぁぁあ!!輝け「グラディウス!!」
レイヤールから借りたグラディウスが巨大な剣と化し、巨大な鬼を叩き切る
レイの攻撃で巨大な鬼は消滅して行き、その鬼が消滅した事でエリア一帯の闇が切り払われる
レイヤールが青い空を見上げて「兄さんを解放した時と同じで・・・」
レイは俯いて消滅しつつある鬼と向き合っていた
そして消滅しつつある鬼からレイより一回り大きい人が出てくる
レイの父親だ
「レイ・・・ありがとう私を解放してくれて・・・レイ・・・必ず闇を打ち倒せ」
レイは胸に手を当て頷き「あぁ・・・親父」
そうしてレイの親父は消えて行き、レイの良く知る人が抱き着いてくる
「レイ・・・!良かった・・・良かった!」
レイは母親を抱きしめて「ただいま母さん・・・」
明日は祝日なのでお休みです!
良いクリスマスを!




