忍び寄る闇達
先日は投稿できず、すみませんでした・・・ブラック部長追い出し作戦で私も駆られて、それの付き合いしてて投降できませんでした・・・
追い出しに成功してしばらく安定して仕事ができるのが嬉しいですけどね・・・それではどうぞ!
エミルスが闇に捕らわれた事件から2日後・・・
俺はホテルのベットで仰向けになり、この間のガイコツのセリフが頭に浮かんで考えていた
『よく聞け光りの者よ・・・お前はやがて闇に蝕まれ世界を閉ざす者へと変化する・・・光りは闇へ・・・闇は光りへ』
言葉からして俺も闇に侵食される恐れがあるって事だよな・・・
だけど・・・光りは闇へ・・・闇は光りへ・・・『闇が光りへ』という事が分からない・・・あのガイコツが光りになる事なんてあるのか・・・?
俺の思考はグチャグチャになってくる
エルローラが俺の顔の前に覗き込んでくる
「レイヤール?なんか複雑な顔してるけど・・・どうしたの?」
「いや・・・ちょっとな・・・エルローラの顔を見たらなんかどうでも良くなったからいいや」
エルローラが笑い「そう?なら良かった」
そこへ扉にノックが入るレイが入ってくる「よう!」
エルローラが驚いて「レイさんもう普通に歩けるんですか!?」
レイが頷いて「んあぁ、戦闘はまだ無理だが、日常生活はできるようになった。それとこれからの事を伝えに来た」
エルローラが生唾を飲んで何を言い渡されるかドキドキしているとレイは予想だにしない事を言ってきた「お前達にはしばらくの間ゆっくりしていて欲しい」
エルローラが拍子抜けして「は、はい!?」
「いや~・・・俺が戦場に出られないと危ないし・・・それにだ、俺としても探りたい情報がたくさん出てきた、この間レイヤールが見つけたあの鍵の破片の事や、レイヤールから聞いた闇の使者についてもな・・・それにレイヤールが世界の表舞台に立った以上、動き出す連中も居るだろうしな。」
俺はそこでレイにさっき気になっていた事を聞いた「なぁレイ、これは話してなかったんだが・・・敵が最後に聞いたセリフがあって『光りは闇へ闇は光りへ』って事でピンとくる事はあるか?」
レイが興味深そうに聞いて「ほう・・・面白いね、それも踏まえて調べてよう、俺の方で情報は集める、ドラゴニューラ族もこの件に深く関わってそうだしね」
エルローラは俺を見て「それじゃ、しばらくの間は私達は自由って事ですか・・・?」
レイが頷いて「あぁ、しばらくの間は自由だ、どのぐらいの期間か分からないが、ミランダから貰ったこれを」
渡されたのは青い宝石がついた指輪だ、ちゃんと俺とレミウスとエルローラの分もある
レイが解説する「これはミランダが作った伝達石ってもんだ、これが赤く光ったら緊急事態を知らせる合図だ、早急に帝国へ戻ってきてほしい、それとセットでこれを」
渡されたのは見覚えのあるシール、そうミランダ特性の転移ゲート発生シールだ
「念のため3人に予備でもう1枚用意してある、指輪が赤く光ったら使ってすぐに来てくれ」
俺は受け取って「それじゃ、今日から俺達は自由って事でいいんだよな?」
レイが頷いて「少しの間だけでも羽を伸ばしておいてくれ」
レイが扉から出るとエルローラが「村に戻ろうか!」
俺も頷いて「そうだな!」
レミウスかアウアウしていて俺が言う「お前も来るか?どうせ里帰りするのが嫌なんだろ?」
レミウスが嬉しそうに頷いて「う、うん!」
―――――――
そして俺達は帝国の馬車に乗り込み、帝国を出発する
レイメストは出発早々にスヤスヤと馬車の中で眠ってしまい
しばらく走行すると女子同士の会話が始まるエルローラがレミウスに「レミウスさんって、アーベンヘルツのお姫様って聞いたけどそんな感じじゃないですよね!」
レミウスが馬車に備え付けてあるワインをグラスに注いで飲みながら「そうね、全部そういった公務は妹に押し付けちゃったわ」
エルローラが驚いて「妹さんが居るんですか!?」
レミウスが苦笑いして「そういえばエルローラちゃんには話して無かったね、私の妹リメスね、リメスはきっと私を恨んでるわ」
エルローラが首をかしげて「どうしてですか?」
レミウスは馬車の外を見ながらワインを飲んで「リメスは私が公務を押し付けたから自由な事が一切ないの、趣味も親の都合でヴァイオリンやらピアノやらやらさせて・・・私は自由に船乗りやりたいなんて言ってるから」
エルローラが下を向いて「リメスさんそれで恨んでいるかもしれないって・・・親子関係は大丈夫なんですか?」
レミウスは頷いて「父上は良い人だと私も分かる、母上が病死されてしばらくは酷かったけど・・・それでも立派に軍務を熟すエリートだと私は思うよ、私が憧れるのは船に乗った時の父上。正確な指示に正確な攻撃・・・冷徹かつ、カッコイイ私の憧れる船乗りさ」
エルローラは嬉しそうに「家族っていいなぁ・・・」
レミウスは驚いて「エルローラちゃんは家族は居ないの?」
エルローラは首を振り「血縁的には違うけど・・・私の母親はしっかりと居る・・・これから向かう村に居るの」
レミウスは嬉しそうに安堵してワインを飲み干し「そっか・・・じゃあ私と逆か、私は父親は居るけど母親は居ない、レイヤールちゃんは父親は居ないけど母親は居る」
エルローラがクスクスと笑い「私達って意外と似ていますよね!レイヤールとも話せるし」
レミウスが笑い「そうね!確かに私達って似てるわよね」
2人共俺を見てきて俺はなんだか居心地が悪くて「な、なんだよ・・・」
エルローラが馬車の座席と俺の背丈を見比べて「本当レイヤールも大きくなったよねー!」
エルローラが背丈を合わせて「前はこのぐらいの小さいドラゴンだったのに人と同じぐらいまで大きくなって・・・」
レミウスが頷いて「確かにね、私も小さくて『可愛い!』って思える感じだった」
「なんだよ前の方が良かった的な事言いやがって、小さいままだと何かと不便でこの姿が一番しっくりしているんだが」
エルローラが苦笑いして「確かにドアノブとか高くて大変そうだったもんね・・・最悪背中のブースターで飛び上がってしがみ付いて床焦がしちゃって・・・」
「全くだ・・・」
レミウスが俺のお腹をプニプニ触り「レイヤールって本当ドラゴンのクセにあちこちプニプニしてるよね」
エルローラがプニプニ触ってきて「確かにねー・・・って・・・お腹周りもっとプニプニになってる・・・」
「や、やめろ!」
エルローラが考えて「きっとレイヤールの体で死ぬ度に強くなったりするから防御能力が要らないからこうやってプニプニなのかもね」
レミウスが俺の腹をブニブニ掴んで「やっぱり太った・・・?」
「トレーニングして無いからだと思う・・・いつもどれだけ食っても平気だったんだが」
エルローラが俺のお腹に頭を落してきて「うわぁ!フニフニしてて枕に丁度いい!」
嫌ではないが、俺はパンツとかはいてない為、際どいし、恥ずかしい
「な、なぁ・・・エルローラ恥ずかしいんだが・・・それにお前が寝てる所その・・・」
エルローラがバッと起き上がり「そ、その・・・ごめんなさい・・・」
レミウスが溜息を吐いて「あんたら本当にラブラブね・・・私も呆れて嫉妬するのも忘れちゃうわ・・・」
レイメストの少し長めの耳がピクピクと動いて「ラブラブ?ピンク色の甘いモヤってラブラブ言うの?」
レミウスが頷いて「そうだよ、エルローラちゃん本当ラブラブよね」
レイメストが言う「2人共ピンク色!ラブラブ!」
エルローラが恥ずかしそうに「こらっレイメスト!」
「キャハハハ!!ラブラブ!!」
――――――
そして馬車が走り続けると川の側の道を走っている
俺が思い出して「そういえば帝国の位置って転移してるから分かんないけど、フリース王国の向こう側なんだっけ?」
エルローラが頷いて「そうね!いっつもミランダさんが転移させちゃうから感覚が麻痺してるけど・・・フリース王国から更に北側は帝国、今は雪は降らないけど、もうそろそろ肌寒いシーズンが来ると向こうの帝国は雪国になるわ!」
レミウスが驚いて「へぇ~雪とか見たことないわ、私の島南国だし」
俺も前世の雪を思い出して「雪か・・・懐かしいな久しく見てないよ」
レミウスが不思議そうに「レイヤールは今年生まれたばかりなんだろ?なんで雪知ってるんだ?」
俺は慌てて「い、一度だけ資料で見たからだよ!うん!」
エルローラが苦笑いする
――――――
そして馬車は走り続け、夜になる頃にフリース王国へと到着する
馬車から降りて背伸びして「ようやく着いた!!」俺が背伸びするとエルローラはレミウスを引きずり下ろして「全く酒酔い悪すぎですよレミウスさん!!」
レミウスは泥酔していて「あぅぅ~・・・レイヤールのお腹モニモニして・・・私もモニモニしてあぁいのぅ~」
レイメストが不思議そうにレミウスを見て「でい・・すい?」
エルローラが説明する「お酒って飲みすぎると体に悪いのよ」
レイメストは頭をかしげて「お酒・・・?ジュースじゃないの?」
エルローラが苦笑いして「レイメストに説明するのは難しいかなぁ~」
俺はレミウスをがっちり掴んで担ぎ上げて進もうとすると門の前でフリース国王が待っていた「久しぶりだね!!レイヤール君!!」
「フリース国王!」
俺の言葉は伝わらないが俺の気持ちは伝わったらしく、握手して国王が言う「ベルスターズ・レイ・ロナメスの打倒をありがとう!この国はアイツによって大きく変わってしまったような物だから・・・国民達は大喜びだ!!よくやってくれたレイヤール君!!」
俺が苦笑いで答える
そうか・・・レイの奴はここが攻めて来たから反撃して領地にしちまったんだよな・・・まぁ気の毒だが、弱った帝国を助けて友好国としてお互い手を取り合う選択もあっただろうに・・・攻め落とすなんて発想したから自業自得な所もあるが・・・まぁいっか
俺はフリース国王の宮殿で羽を伸ばす
そこには懐かしい顔が居た「久しぶりだね!レイヤール君!」
エルローラが嬉しそうに「ベルガートさん!!お久しぶりです!」
ベルガートはエルローラを見て驚いて「身長も大きくなったね!それに実力の方も凄いと色々噂を聞いていたよ・・・僕なんか変わらずで酷いままだよ、それにレイヤール君なんてあの憎きベルスターズ・レイ・ロナメスを打倒しちゃうんだから、いやー僕の英雄だよ!」
エルローラはどこか何とも言えない顔で「あ、あの・・・レイさんはそんなに悪い人なんですか・・・?」
エルローラは口に出すとベルガートは目の色を変えて「そりゃそうさ!あいつ1人に全て奪われてしまった!名誉も物も土地も・・・フリース王国にとってあいつは憎む相手・・・アイツのせいで俺達の国は発展する事を禁じられ、規則で縛られ苦しい政治を強いられている!だから今回のニュースでここの国民全員がスカッとした良いニュースだったんだよ!」
俺はそうするのも全てエミルスを守る為にやっていた事を知っている、好んで攻めた訳じゃない事も。
ここまで知り合いを強く言われると、どこか気難しい気分になる
―――――-
この後の会食では会った時の数倍の量の品が用意され、エルローラも俺も美味しく食べていたが、メイド達にも皆にもこう言われる『憎き敵を討ってくれてありがとう!』と
エルローラも俺もどこか複雑な気分だった、
そして会食の最中、国王が呟く「いやー・・・しかしレイの奴が負傷中というのは良いニュースだな、これを機に攻めるのも良いかな?アッハハハ!」
悪ノリした事だろうが、堪えていたレミウスがぶち切れる
机を打っ叩いて立ち上がり「何だよっ!!どいつもコイツも!!レイさんがどんな目的があってここを落さなきゃならなかったのか・・・あの人本当は優しい人だ!!お前達はただ目の前の敵を憎むだけ!!もうこんな国にうんざりだっ!!私はもうこの国出て、森で時間潰してる、エルローラ達もここで用事済んだら道中拾って」
正義感の強いレミウスには我慢ならなかったのだろうな、レイは逆に憧れる人だったそうだし
エルローラも下を向いて止めようとはしなかった
ここの人達は全員驚愕していて、皆下を向いている
エルローラも黙って立って「わ、私・・・ごめんなさい失礼します」
俺もエルローラについて行く
ドアを閉める時もフリース国王は唖然としたままだった
――――――
自室に戻りエルローラに「なぁ、早々に出るか?レミウスぐらいならここらへんの魔獣は余裕で対処できるだろうから安心だけど・・・俺達もこの国には長いしない方がよさそうだ」
エルローラは頷いて「そうね、私達の村に早く戻りたいのもあるけど・・・どこかこう・・・」
レイメストが震えて「ここの国の人達・・・皆怖い・・・黒くて不気味なオーラたくさん出てる・・・」
エルローラが悲しく呟く「きっと憎しみなのね・・・国を荒されて、発展できないのもレイさんのせいって思ってる、実際そうなのかもしれないけど・・・さっきのフリース国王の言葉で確信した・・・攻めるだの守るだの・・・皆争う事ばっかり」
俺も頷いて「同感だ、あの国王は自分の領地や国民、兵士達を愛するが、他人や周りの国々の人々など奴隷やどうでも良いという考えだ、あの考えではレイがこの国を身動きできなくしたのも納得がいく」
エルローラは確信した顔で顔を上げ「明日には出ましょうレイヤール」
「あぁ、同意だ、早々に出た方が良い」
――――――
フリース王国から少し離れた森林
「全く・・・レイさんの事を皆ああ言って・・・アーベンヘルツが帝国とやり合った時はレイさんは戦闘終了後には敵兵まで助けたって記録がしっかりと残っていて・・・凄い良い人だってアーベンヘルツでも良い人と皆知っているのに・・・この国はどいつもこいつも・・・」
ブツブツ愚痴を言っていると気配がする
レミウスは隠れて木に隠れて姿勢を低くする
「この辺ですか・・・フリース王国って・・・」
若い成年の声だ
「あぁ・・・間違いない・・・黒くてドス黒い良い匂いがプンプンする」
今度はジジイみたいな渋い声だ
若い成年が笑い「そうですか・・・私は貴方達と違って、『カケラ』を取り込んでいませんからね・・・全然感じませんよ。それで候補はあるんですか?“レイヤールに対する怒りを抱いた者”は」
レミウスは驚いて『レイヤールに怒りを抱いた者!?なんでそんな人を探して・・・』
渋い声の人物は少し笑い「あぁ、適役が監獄に居る、レイヤールに対する怒りは人一倍だ、前にレイヤールを誘拐した罪で投獄されたボッチャンだ、レイヤール意外にも色々と怒りを抱いていてすごく香ばしい匂いだ」
成年は溜息を吐いて「候補がガキで大丈夫なんですか・・・?レイヤールの後は我々の仲間にする事も考えないと・・・」
渋い声の者は溜息を吐いて「これだから本部は・・・レイヤール単体がどれほど強いか調べた上か?仲間がうんぬんで探していたら『カケラ』ばかり回収されてこっちはジリ貧だぞ・・・だったらカケラを回収しきられる前に短期決戦で、強い人物を探して倒した方が得だ。それに駄目な人物だったらこっちで始末すればよい」
成年が笑い「そうですね、これは失礼を・・・それでは貴方に任して良いですかね?“漆黒の暗殺者バルズ”」
バルズと言われた渋い声の持ち主は笑い「あぁ、任せておきな道化師」
レミウスは考える『きっとレイヤールに危害を加える気だ・・・でもどうしよう・・・相手の力が分からない・・・二体一じゃ不利・・・』
そう思っていると1人の気配が消えた
木から覗いてみると黒いマントを被った男が居て、恐らく暗殺者と言ってたバルズという男だろうか、って事は道化師と言われた男は居なくなったのだろう
『今なら奇襲で行ける・・・!よし・・・』レミウスが剣のグリップに触れた瞬間
「おっと変な気は起こさない方が良いな可愛い嬢ちゃん・・・レイヤールを墜とす為にも協力してもらおうか」
レミウスは腕をがっちり捕まれ動けない
「こ、この!!」片手で腰に隠してある投げナイフ用のナイフで切りかかろうとすると、投げ技でレミウスの体が宙を舞う
「は、早いっ!!」
そしてバルズと言われていた男は笑う「俺は世紀の暗殺者・・・お前さんみたいな女の子にゃ・・・勝てないぜ」
レミウスは叩きつけられ意識を失う「レ、レイヤール・・・エルローラちゃん・・・」




