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決闘:前編 【打ち明ける本当の自分】

いよいよ始まりました・・・

リアクティブアーマーが完成してからそれからは、チャルマや魔獣との戦闘、それに剣士との戦闘も模擬して、レミウスと戦ったりなどの調整をし続ける事1か月半・・・


だいぶ戦闘にも慣れて、アーマーの着こなし方が掴めて来て万全の体制に整った


そして・・・決闘の日の前日が迫った


-------


俺はここでの生活の最後日の満月を見ながらエルローラと話している


エルローラは自身たっぷりの顔でガッポーズで励ましてくれる「きっとレイヤールはレイさんにも勝てるわ!」


俺もマイナス思考な所の性格からか負けるシチュエーションばかり考えていた・・・だから勝つイメージをしなくちゃな


俺は満月の月を見ていると、俺は前世の事を思い出した。苦しかった出来事悲しかった出来事辛かった出来事・・・そして俺は何故か全て話したい気分だった。今話しておかなければならないという感じに駆られ俺はエルローラを見て言う


「エルローラ・・・明日に何かある前に話しておきたい事がある・・・」


エルローラは顔を赤めて恥ずかしそうにそっぽ向き「な、何・・・?」


「俺はこの世界の住人じゃないんだ」


エルローラは驚愕した顔のまま話を聞く


「正確には魂・・・なのかな、中身は別世界の『人間』なんだ」


エルローラは驚いた後様子を見せたが、同時に納得した様子だった

「なるほどね・・・だからあんなに知識も持っていて、経験豊富で・・・このペンダントだって・・・」


そして俺は自分が自殺者である事も告げた

「エルローラ・・・そして俺は向こうの世界で自殺した者なんだ」


エルローラも信じられない顔で驚いてこちらに振り向く「っえ!!・・・どうして・・・」


俺は少し下を向いて喋る「俺は前の世界が大嫌いだった・・・何しても上手くいかない・・・何もかもが俺の邪魔をする。俺はいつも思ってた『どうして俺がこんなに辛い思いをしなくちゃならないんだ』って・・・そして気が付いたら俺の人生は手遅れになっていた・・・もう生きるのに疲れていた・・・」


エルローラが落ち込み気味に俺を心配する目で見て「レイヤール・・・」


俺はエルローラの瞳を見て呟いた「この世界に転生して初めて人生という物に触れられた気がした『この世界で生きていきたい』と思った。誰かを・・・好きになった・・・その好きになれた人が・・・君だエルローラ」


エルローラは俺に飛びついて来て「初めて・・・初めて本当のレイヤールを知れた・・・私はレイヤールにずっと一緒にいたけど・・・レイヤールの事をちょっとしか知れてなかった・・・それがい今知れて嬉しい・・・本当のレイヤールを見れた気がする」


俺はエルローラの目を見て聞いた「こんな自殺した半端者でも愛してくれるか?」


エルローラは笑顔で答えてくれる「勿論!大好きです!」


俺とエルローラは満月の月の下でお互いにキスをする



レミウスは影でその様子を見て、どこか思いげのある笑い方で2人を見守っていた



――――――


決闘当日


俺は帝国へと赴くと帝国の街はお祭り状態だった。


街の至る所に色紙や、カラフルな装飾が施され、出店などでコロシアムの観客の為に食べ物や売店が出ている。前に見たときの帝国の大通りに比べだいぶ見違えて見える。


なんでも話ではレイが決闘をするのは数十年ぶりの事らしい。


レイの剣技を人目見ようとファンだったり剣士だったりと色々と集まるそうだ


俺としては静かな場所で一対一で戦いたいんだが・・・


俺は帝国の特別馬車でコロシアムへと向かう、コロシアム前で下りると記者たちが集まってきて「あの伝説の剣士を前に何かありますか!?」「一言コメントをください!」


俺が喋りかえしても理解できる人はいないだろう。俺は無視してコロシアムへと進み、下のフロアで装備品のチェックをする


レミウスが俺に鎧を着せて「レイヤール・・・リアクティブアーマーはパージ式よ、そう何発も防げる物じゃないから気をつけてね・・・」


「あぁ・・・」


エルローラが首からペンダントを外して「レイヤール・・・今日だけは貴方が持ってて」


「何故これを?」


エルローラが頷いて「その石の言葉は『守ってあげたい人』だから・・・」


そうだったのか・・・あの洞窟で偶然みつけた鉱石に花言葉みたいなのがあってそれがバッチリ合っていた訳か・・・


俺は受け取って「ありがとうエルローラ・・・必ず奴を倒して村へ帰ろう、そして俺達の平穏を手に入れるんだ」


「うん!」



俺はガントレットバンカーを装着して立ち上がる


レミウスが頷いて背を押してきて「私はこの為だけについて来たんだ!アンタの全力出し切りな!レイヤール!!」


「あぁ!」


俺はコロシアムの入口を歩いてコロシアムへと入ると凄まじい歓声だ


レイのファンが多いのが分かるが、少なからず俺にも応援者が居るようだ、よくみれば神社の人達や大主様、それにエルローラの母親まで居る


俺のこれを見届ける為に・・・これは負けられないな


目の前にレイがゆっくりと歩いてくる


観客達が言う「あ、あの鎧は!!伝説に聞いた事があるドラゴンバスターの鎧に剣!相手に対する弱点武器じゃないか!!」「レイヤールの方も見たことない鎧をつけているし・・・これは分からないぞ・・・!」


マジか対ドラゴン用の鎧か・・・まぁそれなりの覚悟はしてたが・・・


レイが剣を鞘から抜いて鞘を捨てる、剣はいかにもドラゴンバスターって感じの嫌なオーラを放つ剣を持っている、見た目はただの剣なのにとんでもない魔力を感じる


これは・・・キツそうだ・・・


レイが話しかけてくる「レイヤールの方も随分と面白そうな武装しているじゃないか・・・面白くなってきたねぇ!」


そしてレイが俺に指を指して「3回だ、俺は3回お前を殺したら俺の勝ち、お前は俺を倒せばお前の勝ち」


「なるほどね・・・不死相手じゃ制限かけないとな・・・」


俺はガントレットを構えて言う

「レイ・・・これで俺達のつきまとうのは最後だ・・・これ以降は・・・」


レイも頷いて「分かってるよ・・・さぁレイヤール”卒業式”を始めようじゃないか!!」


俺はガントレットの安全装置を解除する


そして・・・ゴングが鳴り響く



レイは今までみた中で最高のスピードで間合いを詰めてくる、早すぎて土埃を捕えるので精一杯だ


早速俺のリアクティブアーマーが発動する


バゴォォォン!!

装甲版が爆発しレイの剣先が思い切り弾かれる


「なっ!!」レイが驚愕して間合いを取る


観客たちに歓声が上がり「なんだあの鎧は!?」「爆発したように見えたぞ!!」


レイも嫌そうな顔を見せ

「ッチ!!厄介な鎧だ・・・爆発で自身を守るとか発想自体がイカレテやがる」


どうやら爆発も効いてるようだ・・・だが・・・


俺はチラッと切られた部分を見ると装甲版が取れて、部分的に装甲がもげている、隙間は数センチ程度、小さい隙間と言えどレイが狙うには十分すぎるスペースだ



レイはまたスピードでかく乱してくる


だが俺は見えない相手に対する方法をちゃんと身に着けていた


ドラゴンの感覚器官は人間の倍・・・目を瞑り視覚情報を遮断すれば・・・


レイのステップのリズムが聞こえる、タン、タン、タタン・・・


地面を踏む時のリズムだ


「そこっ!!」ガントレットを構え「ウォラァァァァ!!」


俺の手ががっちりとレイの胸を掴む

「なっ!!」レイは驚いた後に笑って「成長したなレイヤール!!」


「こっちのターンだ!!!」

少なくとも鎧が砕ければ・・・!


俺はガントレットのパイルバンカーを起動する


「ガントレットバンカァァァァ!!」

バゴォォォン!!重い音が響き渡る

片方の発射が終わり、もう片方で追撃


「まだだっ!!」俺は片方のガントレットでレイを掴み

「ダブル!!バンカァァァァ!!」


追撃による2発のバンカー・・・これでどうだ!!


レイがぶっ飛び、コロシアムの壁に叩きつけられる


砂埃が舞い、様子が見えなくなる


「いやぁ・・・とんでもねぇ威力だなそれ・・・ドラゴンバスターの鎧がめちゃくちゃだ・・・お蔭で砕けちまったよ」


砂埃の中から鎧の胸部分が砕けた状態でレイが出てきた

「貫通しなかったのか!?」


レイが笑い「一回だけどんな攻撃も無力化するエンチャント効果だ・・・そのどでかいガントレットの性能が未知数だったからこっちのカードを切って、威力を確かめさせてもらった・・・2発同時に撃てるとは予想外で鎧が無くなったが・・・鎧が無くなったって事は・・・」


鎧を全てパージしインナースーツの姿になった


俺は反応してガードして身を守り

「まさかっ!!」


俺は気が付いた時には遅かった


リアクティブアーマーの外れた装甲部分を正確に狙い、斬撃してきた


ガードする間も無く切られた


俺は横腹からは十センチ以上深くえぐられ、油断した俺はもろに斬撃を受ける


不死竜の体はもろい・・・俺はすぐに立てる力を失う


強すぎる・・・


俺は倒れた


――――――――


白い空間で子供が大笑いして「すげぇなあの人間、僕がみた中でも過去最高かも」


「なぁ駄目元が聞くが・・・倒す方法あるか?」


子供は笑い「さぁね、君の未来を増やす行為は容認できない・・・ただ、1つだけサービスするというなら・・・君が彼を倒す未来はある、つまり可能性としてあり得る範疇にあるって事だ、それだけ」


俺は笑って「それだけありゃ十分だ・・・勝てる未来があるって事ならな!!」



―――――――


レイが剣を振り払い「さて・・・来るぞレイヤールの本当の力!!デスイーターの能力がな!!」


倒れていた俺の体に魔気があふれ出て「紅焔憑依形態(ブレイブバーストモード)・・・!!」


レイが警戒して間合いを取り「来たか!一回目のラッシュ!」


俺の背中からブースターが現れ、全身に炎を纏う、そしてガントレットの装甲部分が真っ赤に加熱する


俺もブースターを使いレイに間合いを詰める、俺のガントレットの装甲部分で殴りつける


レイは苦しそうな顔を見せながらも剣で受け取る、剣と装甲がぶつかった時に周囲に衝撃波が発生してコロシアムの壁の脆い部分がすべてぶっ壊れる


しばらく剣と装甲が拮抗し続けると俺の狙いがしっかりと現れ始めた


俺の装甲の熱で剣が過熱され始める


そう、この装甲の一番の強みは相手の唯一の防御方法である剣の強度を著しく奪う事・・・このまま拮抗し続ければやがて剣は折れる


「っぐ!!これまた厄介な!!」

レイが蹴りを入れてくるが、リアクティブアーマーの範囲


バゴォォン!!装甲版の炸裂でレイが爆風で吹っ飛ぶ


「うぼっ!!」


片足が火傷だらけになっていて、鉄の破片が足のあちこちに刺さり、スピードを格段に削ぐ事に成功した

「うぐっ!や、やるな・・・」


俺はガントレットの追撃を止めずレイへと追撃する


レイは俺が飛び込む瞬間に斬撃を放ってきた


俺は咄嗟に両手の装甲版でガードする、だがレイの奴も流石で、飛ばした斬撃なのにも関わらず、俺の装甲版の一層目を破壊してきた、俺は装甲版を一枚パージして間合いを開く


レイは笑って戦闘を楽しむ「いいねぇいいねぇ!!最高に盛り上がってきた!!」


またあのスピード剣技か・・・!

俺は使用したカートリッジを排莢させ、左腕のガントレットだけ余分に排莢させる、まだ火薬が詰まったカートリッジを手に取りレイが突撃したきた時に投げつける


このカートリッジは爆薬を濃縮した爆弾そのもの・・・投げつければそれなりのダメージになるっ!!


レイの足元で爆発した瞬間、爆炎によりレイの姿が見えなくなる。だが熱ダメージを受けながら攻撃しようと爆炎の中を突っ切ってきた


「その機械把握したぜ!!」レイが剣を構え刺突体勢を取り、刺突された


そして刺突した先は俺のガントレットの一番大事な駆動系をやられた


「くそっ!!」次の左腕のガントレットは次の排莢ができなくなった


レイは一旦間合いを開き睨み合いが続く


俺もかなり追い詰められているが・・・まだ二回死ぬ事ができるし・・・なにより・・・


レイの体は足は装甲の破片で突き刺さりボロボロ、インナースーツである為、さっきの爆炎もそうとうダメージを受けて息も上がっている。厳しい戦いではあるがレイもかなりのダメージを受けている


この戦い・・・勝てる!!


俺がそう思った瞬間だった


レイがフラフラと体を揺らしながら言う「レイヤール・・・俺の本当の力の前にどう出るかな・・・?」


嘘だろ・・・この段階でまだもう一段回カードを持ってるのか!?


レイは剣を投げ捨てて、全身に力を入れる


「うぉぉぉぉォォォォオ!!」


その瞬間レイの体がバキバキと変色を始めて赤い皮膚に後ろに長い二本角


その姿はまるで日本で見た鬼そのもの


体格も大きくなり、俺の倍ほどはある


観客達が騒然としている


そして鬼化したレイは呟く「俺が今まで最強と言われ続けた理由・・・それは俺が鬼神族だからだ・・・この姿は”何百年”も使う程強い相手には出くわさなかった・・・だが今お前はこの形態と戦うだけにふさわしい力があるっ!!さぁ本気でやり合おうぜレイヤール!!!」


そして先ほどのスピードとは比べものにならない速度で俺の背後から殴られる


バゴォォン!


リアクティブアーマーが発動するが、ゴリ押しで殴られる


「ガハッ!!」俺は血反吐を吐いてコロシアムの壁に叩きつけられる


「爆発のダメージ軽減が入ってもこのダメージ・・・あり得ない・・・ゲホッゲホッ!!」


そして鬼神化したレイはゆっくりと歩いて首をゴキゴキ鳴らして「俺の鬼神化した姿はどうだレイヤール・・・?俺に勝って見せろ・・・そして世界に証明してみせろ!!」


体がダメージで動かねぇ・・・


そのままレイの俺の数倍はある拳に叩き潰され意識を失う

―――――――


真っ白な空間で俺は下を向く「あ、あんなの倒せる訳・・・」


少年が笑い「逃げる?君の足ならできると思うよ・・・」


「さっき言ったよな・・・勝てる可能性があるって」


少年は頷いて「正確には勝てる未来があるってだけ・・・まぁ君達の表現としたら可能性って言ったほうが分かり易いのかな・・・?」


「もう一度だけ力をくれ・・・」


少年は笑い「分かった・・・」



――――――――


俺は蘇り、二回目の死を使う


「紅焔憑依形態(ブレイブバーストモード)!!」


俺の全身ら炎が溢れだし、俺は全身のリアクティブアーマーをパージする

俺もスピードを稼がなければなぶり殺しだ・・・俺も防御を捨てて攻撃に徹する・・・背水の陣だ・・・!


レイにブレスを吐いて、顔に炎を照射し、間合いを詰めてデカイ横腹を掴み右腕のガントレットを起動する


「ガントレットバンカァァァァ!!」


横腹を貫きダメージを与える


相手も苦しそうな声を上げる

「グゥゥゥ!!」


パイルバンカーの鉄の槍を引き抜い瞬間、傷が瞬時にふさがる


「っな!!」


レイは声を震わせながら「フフッ・・・鬼神はどんな傷も瞬時に直す・・・だ、ダガ・・・同時ニ理性モ・・・!!グガァァァァ!!」


レイは暴走状態になり、雄叫びを上げる「ウゴァァァァァァ!!」


おいおい嘘だろ・・・完全に暴走してやがる・・・


俺は右腕のガントレットを排莢させ、次を装填して

「暴走しているなら・・・隙が生まれるはず!!」


俺がブースターで加速して突撃すると相手は反応できてない


「行ける!!」俺はもう一度右腕でパイルバンカーを撃ち込む

「ガントレットバンカァァァ!!」


だがパイルバンカーが刺さった瞬間、バキン・・・鉄の槍が折れる

「えっ」


暴走したレイの筋肉し異常なまでに固くなり、貫通力が武器だったパイルバンカーの芯が折れた


そして物ともしない素振りの暴走したレイは俺を払い除けるようにぶん殴る

俺も右腕でガードしたものの装甲版が一撃で二つ歪み、フレームまで歪む


嘘だろ・・・!!


そして暴走したレイはグギギ・・・と壊れたロボットのような首の挙動を見せ俺を見た。そして見えない速度で間合いを詰めてくる「っ!!」俺はとっさに右腕でガードしたが・・・ガントレットが殴られ、右のガントレットが歪んで腕からとれる


ぶっ飛んだ姿勢からブースターを使い何とか地面に叩きつけられながら踏ん張って立ち上がると


追撃が止まらない、俺が相手を意識し、見た時にはもう次の一撃が準備完了で俺の目の前には拳が


俺はぶっ飛ばされ、また壁へと叩きつけられる


「ガハッ!!」


痛い・・苦しい・・・辛い・・・これほどここまで辛いとおもったのは久しぶりだ・・・


そして俺は巨大な拳にストンプされて意識を失う


どうなるレイヤール・・・!10月22日(土)のお昼頃に更新!

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