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俺氏誘拐されました

「へぇ・・・ドラゴンねぇ・・・アンタ達!私達だけトンズラするよ!」


海賊達は驚いて

「ど、どうゆう事ですか姉御!?」


船長は笑って俺に指を指し「こいつは相当なレア物だ、ドラゴンってのは貴族や金持ち共が欲しがるに決まってる!アタイらが捕まえて持って行けば、金貨1万枚はくだらねぇかもな!」


海賊共の目が金銭のマークに変わり「姉御!同盟なんか放棄して後ろから撃って逃げちまおうぜ!」


船長が怒鳴る「馬鹿言うな!軍艦の足の速さはアンタらも知ってるだろうが!!あいつらには足止めになってもらうさね!!とんでも無く私達はラッキーだよ!!面舵いっぱい!!」

船長が上に糸電話の原理で通達させるメガホンに声をかける


「へい!!面舵いっぱい!!」


ああ・・・俺の計画が破綻した・・・完全に誘拐されちゃいましたパティーンだ・・・



――――――


レイヤールが離脱する船を見つけて「ありゃ・・・ありゃ~レイヤールの奴捕まったなぁ・・・まっいいか、後で助けに行けばいいし、お前ら、一隻減ったからさっさと片付けて追うぞー」


「イェッサー!!」


―――――



俺は縄で結ばれて船長室に閉じ込められた


あぁ・・・捕まってしまった・・・


船長が入ってきて、椅子に座り、地図を広げ始めた。恐らく行く先を考えるのだろうか・・・


「大昔に居たドラゴンねぇ・・・一番大きマーケットまで行きたい所だけど・・・厄介な所で補給しないと航続距離が持ちそうにないねぇ・・・」


海賊の部下達が入ってきて「姉御!!確認した所突撃した一隻は沈んだぜ!!それともう一隻は燃えてたぜ!!バーゼル達はくたばったぜ!」


船長は笑い「アハハハハ!!ざまぁないね!ルブルスの船はどうなったんだね?」


海賊達が首を振り「それが最後に見た話だと面舵して逃げる所だったらしいぜ!その頃には軍艦からも見えない位置だから問題ねぇ!」


船長は満足そうに笑い「上場って奴だね、あんたら!行く先だけどヘベルツで補給を受けないとアーベンヘルツまで持たない、ヘベルツは修羅場になるよ」


「ま、マジスカ姉御!?ヘベルツって言ったら・・・」


「んぁぁ・・・ガッツァ大尉のシマだ、金払って大人しくしてくれるといいんだけど・・・こっちがでかいヤマを持ってる事に気づかれたら・・・一大事だ、静電気一でも許さないよ!アンタら!大金が目の前に待ってるんだ!!」



そして船長室に俺と船長の2人だけになると、俺の檻の前に来て「ふふっ・・・全く可愛いドラゴンさんだよ。アタシはヴァネッサ船長・・・って言っても分かるわきゃないか、ハハ」


ともかく俺が爬虫類だと思われているのは幸いだ・・・このロープもやろうと思えば切れる・・・俺が乗り込んだ理由についても考えてない・・・どうする逃げ出すか?


いや・・・簡単に言えばここは海の監獄・・・出たとしても泳いで戻れる距離じゃねぇ・・・休憩できそうな島も見当たらなかったし・・・無理だな、大人しく掴まったフリでやり過ごしてそのヘベルツとか言う所まで様子見だな・・・


そうするとヴァネッサは俺の目の前で服を脱ぎ始めた


「ちょ!」『ふ、フギャ!?』


俺は思わず声が出てしまい慌てて口を塞ぐ


ヴァネッサが笑い上半身ブラジャーのまま近寄り「なんだぁ、色気が理解できるドラゴンさんかぁ・・・可愛いじゃない」


俺か顔を赤らめているとヴァネッサが笑って「どうして女の体なんかみて顔を赤らめるんだい……?お前さんひょっとしてかなり知性があるドラゴンでオスだな」


畜生、俺の思ったことが顔に出る癖なんとかしたい……


俺は嘘をつけないタイプなのでどんどん冷汗が出てくる


ヴァネッサは俺のオドオドする様子を見て笑って「アッハハハハ!本当に面白い奴だね!この船に居たのも偶然じゃなく乗り込んできたんだね?何しに乗りに来た……?」


俺は顔を背けるとヴァネッサは頷いて「そりゃ自分の身分があるんだから言えないか……」


俺はとりあえず相手の気を逆なでしないように頭を下げておく


ヴァネッサは笑って「なんだい、かなり紳士じゃないか、そうゆう奴はあんまりあたし達みたいなグループじゃみない奴だ。言葉は喋れないだろ?」


俺はコクコク頷くとヴァネッサは紙を出してきて「文字は書けるかい?」


書きたいけど書けねぇ……この世界の文字はまだ分からない……どうする?何も書かないと怪しまれそうだから日本語でもいいから書いておこう……


とりあえず俺は日本語で「こんにちは」と書いた


ヴァネッサは興味津々で「なんだこの文字……?」


ヴァネッサは紙を取り上げ興味深そうに見ている

「ん~どっかで見たことある字に似てるな……確かクロサキとか言う変な名前のグループと交渉した時か……?」


クロサキ……?黒崎……日本人の名前だ、もしかしてリュウビの言ってた和国の人か……?


ヴァネッサは頷いて「なるほどね……とりあえず文字は書けるけど言葉を交わす方法は無いと……困ったねぇ……まぁ、でも売っちゃう訳だし関係ないか」


俺がシューンとしているとヴァネッサが苦笑いして「そ、そんな顔されてもね……ドラゴン抱えてたら金に目が眩んだ連中がわんさかやってくるからね。悪いけどあんたはそうそうに手放させてもらうよ」


デスヨネ……


とりあえず脱出しなきゃならない状況には変わりないけど難易度上がったなぁ……知性をあるってバレた訳だから、警備もバッチリだろうし……


ヴァネッサは再び上半身が際どい姿で地図に色々書いている。羽ペンを使い、定規とコンパスを見て考えてる


きっと部下からも信頼されているから頭はキレる人のようだ……だが俺にとっては悪い条件なんだよなぁ……


すっかり外も日が沈んだなぁ……外の様子が見えれば島があるなら飛び出して逃げられそうなんだが……


縄を解くタイミングを間違えば確実に脱出不可能だ


俺はその時を待った


一時間ほどすると部屋に部下が入ってきて「姉御!なんか光が見えるんだよ!」


ヴァネッサは面倒そうに立ち上がり「光?一体なんの光なんだね」


立ち上がって向かって行った


俺は立ち上がってジャンプして窓から様子を見る


だめだ島は見当たらない……岩礁地帯が見えるが、あんな所では生存できない……ダメか……


諦めて大人しくするとヴァネッサが慌てて入ってきて地図に書き始めた


「まずい……バーデルの船の燃えカスが流れて来たって事は……軍艦は今は押し潮で加速しているということだ……とならば海路は……」


ヴァネッサが慌てて書き始めたブツブツ呟いて書いている


押し潮?黒潮みたいな物か?まさかレイの奴が黒潮に乗って加速して追ってきたって事か!?


あいつ……本当に何者だよ。


部下達が慌ただしくランタンを消し始める


ヴァネッサが海路を書き終え、慌てて指示を出す「よし!これで行ける!あんた達!押し潮に乗って加速して軍艦を引き離すよ!このままじゃ補足される!明かりは全部消せ!あたしが書いた海路なら、押し潮に乗ってへベルツまで出られる!くれぐれも海路を読み間違えるなよ!」


「「「「アイアイサー!!!」」」」


こいつらも指示に対する対応速度は早い……わずか1分足らずで明かりをすべて消し、船を黒潮に乗っけやがった……


加速してるのが感覚でわかる


このヴァネッサも歴戦の海賊なのかもしれない


俺はロイヤール港からどんどんと遠ざかっていく


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