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夏休み・・・そして

高校3年生の夏休み、皆様はどう過ごされました?或いは過ごす予定ですか?。

 高校最後の夏休み。皆は色々思い出作りの為に旅行に行ったり友達との過す時間をなるべく多くしたりしていい思い出を作るんじゃないか、と思うが毎日予備校の講習についていく為に必死なのと、少しでも安心したい、その事以外何も考えていなかった僕は毎日予備校通いでしかも少しは洋服を買ったり、たまには外食したりしたいから、アルバイトもやろう、と思った。そこで見付けたのがマクドナルドの朝だけのアルバイトで開店準備と所謂“朝マック”を作る為の仕事をやり始めたのだった。

 

 場所は少し遠い幕張メッセの中、自転車で15分から20分位、それも必死に走ってその位なのだから、実際にはもっと時間が掛かるんじゃないかな?。朝2時に起床、3時間英語の問題を解いて5時に軽く朝ご飯、コーンフレークだけ食べてすぐに支度して5時20分には家を出る。5時50分にお店に到着して6時から2時間、アルバイトを毎日する。そして家に8時半に戻って軽く休憩と食事をしてから9時には家を出て八幡の予備校に行く。そこで夏季講習の講義を受けてからその合間には図書室を借りて赤本を毎日解く。分からない事は参考書を探しまくって調べてまた講義が始ると講義を受けて、夜の9時に閉まるまでずっと図書館で講義のまとめと赤本と参考書とにらめっこをする。お昼ご飯は毎日近所のパン屋さんでわずかな小遣いをやりくりしてパンを2、3個食べて眠気防止の為に缶コーヒーを飲み、そしてまた勉強に取り掛かる。そして予備校から追い出されると家迄の30分、ずっと英語の参考書を読んで家に到着すると晩御飯を食べてまた、勉強し始める。そして夜の11時にはシャワーを浴びてそのまま眠り、2時にタイマーをセットしてまた勉強をし始める。

 その繰り返しを夏休みの約40日、繰り返した。

 マクドナルドのアルバイトは週に3〜4回だったので休みの日も当然あり、その時は3時に起きて日本史の参考書をずっとぼんやり眺めていた。実は国語の勉強など古典と漢文以外、全くしなかったのだが、実は国語が最も点数が高く、試験をどう転んで受けるにしても、国語だけは切り離す事が出来ない課目だったにも関わらず、国語の勉強だけは一切しなかった。赤本から試験の傾向だけは把握して、それ以外、本当に何もしなかった。夏季講習も一応、1時限だけとったが古典中心の授業で、一番点数の稼げる現代文は全く何もしなかった。漢字の筆記問題は簡単過ぎる位簡単だったし、現代文の問題も、文脈から判断すれば大体分かった。しかし偏差値が上がらないのは古典・漢文が全く読み取れなかった故。何度も何度もセンター試験の過去問を繰り返し、ようやく少しは漢文や古典を読み取る事が出来る程度だった。いくら講義を受けても眠くなるばかりだった。

 そんな退屈な毎日で僕はもうどうしたら自分の日常を変えれるのか、ただそれだけを考えていた。そんな時、あのラブレターを見ては自分を励ましていたような気がする。うーん、随分純粋だなぁ。

 ………そして夏休みが終わりを告げた。

 

 僕はマクドナルドのアルバイトを辞めようか、続けようか、迷っていた。必死に勉強をした結果、偏差値は急に上がり、また、生活も単調ながらもギリギリの生活だったので、充実していた。僕は変に余裕が出来るとそこに甘えてしまう。両親が僕に現役で合格をしなければ浪人は絶対に許さん、と言った理由の一つはそこだった。浪人するとお前はだらけてしまう、そんな生活は絶対に許さないし、また予備校に通わせるのもこの1年だけだからあとはもし浪人したかったら自分で学費を作って通え、と言い渡されていた。そこでマクドナルドのアルバイトなど続けていたら勉強に集中出来ないだろう、僕はそう考えていた。出来るだけ、折角今偏差値が上がったのだからこのまま集中して勉強をすればまぁ、安心は出来るのではないだろうか、そう思っていたがその反面、朝のアルバイトはもう、土日しか出来なくなるから土日は朝からまた、この夏休みのようなリズムでやれば勉強も集中出来るのでは、という考えもあった。しかし結局アルバイトは辞めた。年下のアルバイト先の先輩に、色々イチャモンを付けられていたのもあるし、何よりも店長とのソリが合わなかった。受験勉強もしなければならない僕の境遇を全く理解してくれず、また、ルーティンワークを何よりも嫌っていた僕は、その枠に嵌った仕事を理解する事など出来なかった。その癖時給は安くて、これでは話にならない、と思ったからだ。結局マクドナルドのアルバイトは辞めてしまい、僕はこれでもう勉強一本に専念せざる得なかった。

 そしてもう一つ、例の手紙だ。あの女の子はどこにいるんだろう?。取り合えず電車の中で色々と探してみても見つからない。探す手掛かりがあるとすればブレザーの制服と、何となくだけ見た顔、その位であとは学年もわかりゃしない。そこで僕は邪推した。初めて邪推した。どんな邪推だったかと言えば、多分これは罰ゲームか何かで、適当に同じ位の年齢の男の子を見つけてラブレターを渡す。この太田真知子、という名前も嘘なんだろう、だから連絡先など書いてはいないし、きっと女の子同士の罰ゲームで、俺はからかわれたんだ、きっとそうだ、そうだとしたら見つけ出していっちょとっちめてやろう、そう思うようになった。どうせ俺なんてモテないし、モテたとしてもまず、下の下での世界だけなんだろうよ、そう卑屈になっていた僕にはそう思うのが自然だったが不思議とそうは思えなかった今迄が不思議だった。やっぱり冷静じゃなかったのだろう、受験勉強で普段の僕の思考回路はいかれていたのかもしれない。冷静になる為に色々と本を読む癖が僕はあるのだが、よくよく考えると僕は本を全く読んでいなかった。読んでいたのは参考書だけだ。受験勉強以外の事を考える余裕すら無かったのだ。

 ………しかしひょんな事でその女の子を見付ける事が出来た。


とうとうあのラブレターの主と・・・。

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